彗星
彗星は太陽系小天体のうち、水や二酸化炭素などの揮発性成分を持ち、尾を生じる天体である。日本では古くはほうき星とも呼んだ。
概要
編集彗星はガスや微粒子が広がって輝いている一時的な大気であるコマと呼ばれる部分とコマが噴出した尾と呼ばれる部分から成る。
彗星の本体は核といい、水、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニア、メタンなどが主成分である。
彗星の分類
編集彗星の種類はその周期の長さまたは周期の有無で分類できる。公転周期が短い(200年未満)のものは短周期彗星といい、有名なものでは周期75年のハレー彗星などがある。
周期的であるがその期間が長いもの(200年以上)は長周期彗星といい、池谷・関彗星などがある。
それ以外の周期をもたないものは非周期彗星といい、パンスターズ彗星などがある。
大彗星
編集大彗星は地球から見て誰でも彗星と分かる彗星である。1882年の大彗星は昼でも彗星と分かるぐらいに明るくなった例である。
サングレーザー
編集サングレーザーは彗星のうち、太陽の極めて近い場所を通過する彗星のことである。サングレーザーのほとんどは太陽の熱によって蒸発されるか太陽の潮汐力によって分裂してしまう。
彗星の起源
編集彗星の元となる物質はオールトの雲からやってくると考えられている。オールトの雲にある天体は摂動を起こすためその一部が太陽の方向に引っ張られ、離心率[1]が大きい楕円軌道をとると考えられている。
脚注
編集- ^ 離心率は簡単にいうと曲線の開き具合のことである。eで表し、楕円のとき0<e<1、放物線はe=1、双曲線はe>1である。