太陽系
今は、太陽系には1つの恒星と8つの惑星、いくつかの準惑星、多数の衛星、小惑星、彗星がある。
太陽と惑星は46億年前に形成されたとされている。惑星・彗星についての詳細な情報は、それぞれの項目を参照。
太陽系の恒星
編集太陽が唯一の恒星で、中心部で核融合反応を起こして熱と光を絶えず放出している。 現在は寿命の中間にあり、あと50億年すれば中心部の水素を使い果たし赤色巨星になると考えられている。 詳しくは太陽の項目を参照。
太陽系の惑星
編集惑星は太陽の周りを公転し、太陽の光を反射して光っており、近くにそれ自身と同じくらい大きな天体がないものである。 水星から土星までの惑星は文明ができたころには知られていたとされている。
惑星は大きく分けて地球型惑星(岩石惑星:水星、金星、地球、火星)、木星型惑星(ガス惑星:木星、土星)、天王星型惑星(氷惑星:天王星、海王星)の3つに分類できる。天王星型惑星は木星型惑星に含めることもある。
以下に太陽から近い順に並べ、主な特徴を示した。
準惑星
編集準惑星は、太陽の周りを公転している惑星以外の天体の中で、特に大きなものである。 2019年現在、準惑星と呼ばれている天体は5個存在する。このうち、ケレス以外は冥王星型天体とも呼ばれる。
太陽系小天体
編集太陽系小天体は、太陽の周りを公転している惑星・準惑星以外の天体である。これには小惑星や彗星などが含まれる。
通常、小惑星というのは火星と木星の間を公転するメインベルトにある天体のことを指す。 そのほか、木星の影響をかなり受けるトロヤ群小惑星(公転周期約12年)、地球にかなり近づくことがある地球近傍小惑星がある。 パラス(直径約520km)、ベスタ(直径約460km)など巨大な物も複数存在するが、殆どの小惑星は直径が100km以下の小さなものである。多くの小惑星の主に岩石から成る。
20世紀末以降、太陽系外縁天体と呼ばれる巨大な氷の天体が海王星以遠で続々と見つかっている。 発見され始めた頃はやや小さい物が多かったが、2000年代からクワオアーやセドナなどの直径1,000kmを超えるものが続々と見つかり、2005年には冥王星より大きなエリスまで発見されている。 太陽系外縁天体のうちで特に大きなものが冥王星型天体と呼ばれ、準惑星でもある。冥王星型天体以外の太陽系外縁天体は太陽系小天体である。
太陽系外縁天体がたくさんある場所をカイパーベルトや散乱円盤という。
彗星は主成分が水などの氷と少量の岩石で、太陽に近づくとガスや水などの氷が気化してコマをつくり、尾を引く。 彗星はエンケ彗星などの数年の周期の彗星、ハレー彗星のような数十年、数百年の周期を持ち、かなりつぶれた楕円軌道を描くものなど、中には二度と戻ってこない彗星など、様々な物がある。彗星の起源はカイパーベルトやオールトの雲とされている。
衛星
編集衛星は、惑星や準惑星、小惑星の周りを公転する天体である。 木星型惑星や天王星型惑星は多くの衛星を従えているが、地球型惑星や準惑星、小惑星は1~3個しかない、または全くない。 また、木星型惑星や天王星型惑星には環を持っている。これは小さな衛星が壊れたり、衛星に隕石がぶつかった時にできたかけらが集まったものである。
地球の衛星
編集地球で唯一、天然の衛星である月は、直径が3,475kmもあり、太陽系の中でも大きな衛星である。また、惑星に比べて直径が4分の1もあり、非常に大きい。
火星の衛星
編集火星の衛星はいずれも直径十数 - 二十数kmと小さく、捕獲された小惑星と考えられている。
木星の衛星
編集木星には4つの大きなガリレオ衛星のほか、小さな衛星が多数ある。 2019年10月時点で木星は太陽系で2番目に多くの衛星(79個)が確認されている。 ここではガリレオ衛星と呼ばれる4つの衛星のみを挙げる。
土星の衛星
編集土星は、2019年10月現在、82個の衛星が見つかっている。 最大の衛星タイタンは、太陽系で唯一、濃い大気を持ってる。 ここでは主な土星の衛星を土星から近い順に並べている。
- ミマス
- エンケラドゥス
- テティス
- ディオネ
- レア
- タイタン
- ヒペリオン
- イアペトゥス
- フェーベ
天王星の衛星
編集天王星は2019年10月現在、27個の衛星が見つかっている。
- ミランダ
- アリエル
- ウンブリエル
- チタニア(タイタニアとも読む)
- オベロン
海王星の衛星
編集海王星は2019年10月現在、14個の衛星が見つかっている。
- トリトン
- ネレイド
準惑星・小惑星の衛星
編集冥王星の衛星
- カロン
- ニクス
- ヒドラ
ハウメアの衛星
- ヒイアカ
- ナマカ
エリスの衛星
- ディスノミア