心霊科学とは、超常現象を科学的に解明しようとする学問のことである。「心霊」という名前がついてはいるが、研究対象は霊的なものに限らない。

一般的に超常現象には「宗教的で胡散臭い」「ただのでっち上げ」というイメージがついて回るが、超常現象と呼ばれるものの全てがそうであるわけではない。

また、超常現象を否定する者の中には「世の中の現象はすべて現代科学で説明が可能である」という神話を信じている者がいるが、それが誤りであることは物理学者でもある随筆家・寺田寅彦が自著「化け物の進化[1]」の中で述べている。科学とオカルトは決して対極にあるのではなく、非常に近しい関係にあるのだ。


心霊科学は、その特性から心理学宗教学といった人文科学系、統計学物理学といった自然科学系の学問と深い関係にある。

日本ではあまりメジャーではない学問だが、海外では盛んに研究されていて他の科学に並ぶ一学問としての地位を確立している。

なお、超常現象の特性上『現象の実在性は担保されるが発生プロセスの科学的な説明が不能』であるものや『未だ仮説段階で実証されていない』ものが多く存在する。また、分野によっては研究手法に欠陥があったり再現性に欠けるものもあるため、必ずしも「似非科学ではない」と言い切れないものがある。あるいは、研究の結果『心霊科学とは全く関係のない現象』と判明したものもある。そのようなものはなるべく排除して掲載する。

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脚注

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  1. ^ 寺田寅彦『化け物の進化』(青空文庫)