数学演習/中学校2年生/確率/解答
問題はこちらにあります。
場合の数
編集(1)略
(2)[1,2][1,3][1,4][2,1][2,3][2,4][3,1][3,2][3,4][4,1][4,2][4,3]の12通り
(3)[1,2][1,3][1,4][2,3][2,4][3,4]の6通り
確率(1)
編集全ての場合を書き出してみる。表=100ないし50、裏=Nとする。左の2枚は100円玉、右の2枚は50円玉である。
- [100,100,50,50]・・・全て表
- [100,100,50,N][100,100,N,50][100,N,50,50][N,100,50,50]・・・3枚表で1枚裏
- [100,100,N,N][100,N,50,N][N,100,50,N][100,N,N,50][N,100,N,50][N,N,50,50]・・・2枚表で2枚裏
- [100,N,N,N][N,100,N,N][N,N,50,N][N,N,N,50]・・1枚表で3枚裏
- [N,N,N,N]・・・全て裏
(1)上を見ると全て表の出方は1通り。全ての出方は16通りなので、 となる。
(2)同様に3枚表の出方は4通り。 となる。
(3)200円以上となる条件は3枚以上表であるか[100,100,N,N]の場合。 となる。
(4)100円玉と50円玉がちょうど1枚ずつ表である条件は2枚表の部分で[100,100,N,N][N,N,50,50]以外の場合である。 となる。
(5)上の出方を見るよりは、全体から50円玉が全く表にならなかった確率を引いたほうがよい。50円玉が全く表にならない場合は[100,100,N,N][100,N,N,N][N,100,N,N][N,N,N,N]の4通り。
となる。
確率(2)
編集(1)乱数賽に10の目はないので、確率は0である。
(2)素数は2・3・5・7の4通りがそれぞれ2面あるので である。
(3)一見では分かりにくいので、表にまとめてみる。GCDは最大公約数の英語の略称である。
GCD | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | × | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||||||||||
1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||||||
2 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | ||||||||||
3 | 3 | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3 | ||||||||||
4 | 4 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | ||||||||||
5 | 5 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||||||
6 | 6 | 1 | 2 | 3 | 2 | 1 | 6 | 1 | 2 | 3 | ||||||||||
7 | 7 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 7 | 1 | 1 | ||||||||||
8 | 8 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 2 | 1 | 8 | 1 | ||||||||||
9 | 9 | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 9 |
以上の表より、 である。
(4)(3)に同じく表にまとめてみる。SUMは和を英語で表したものである。
SUM | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||||||||||
1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | ||||||||||
2 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | ||||||||||
3 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||||||||||
4 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | ||||||||||
5 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | ||||||||||
6 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | ||||||||||
7 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | ||||||||||
8 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | ||||||||||
9 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
この表を見れば、右上から左下にのびる「9」が最も出やすい(と期待される)ことが分かる。逆に最も出にくい(と期待される)数は「0」と「18」である。
(5)得であるとは言えない
このゲーム1回で貰える賞金の平均を計算してみよう。
0円・10円・20円・30円・40円・50円・60円・70円・80円・90円が等率で出ると期待されるから、以下のように計算できる。
計算結果は、このゲーム1回あたりの賞金の平均が45円であることを意味している。
このゲームの参加費が50円であることから、1ゲームにつき平均5円分損をしているだろうと考えることができる。
確率の分野では平均と言わずに、期待値という言葉を用いる。期待値(きたいち)とは、1試行で出る値の平均を示す指標で、この問題の場合は「それぞれの目の数値×その目の出る確率」の総和で求められる。(期待値について詳しくは、高校で学習する。)
例えばサイコロは1〜6の面が均等に出る(と期待される)から、その期待値は
となる。詳しくはここでは説明しないが、n回振った時の目の総和の平均が になることも意味している。
確率(3)
編集(1)Aが当たる確率は である。
(2)Aが当たった場合とAが外れた場合を分けて考える必要がある。以前の人が引いたらくじの本数が減っていることに注意。
- Aが当たった場合
(A当たり) (B当たり)
- Aが外れた場合
(A外れ) (B当たり)
これら2つの確率はAが当たりと外れが同時に起こらないことから足してよいので、
(3)結論から言うと、Cの当たる確率も なのである。
- AもBも当たった場合
(A当たり) (B当たり) (C当たり)
- Aが当たりBが外れた場合
(A当たり) (B外れ) (C当たり)
- Bが当たりAが外れた場合
(A外れ) (B当たり) (C当たり)
- AもBも外れた場合
(A外れ) (B外れ) (C当たり)
同様に確率の和は
以上の結果から分かる通り、当たる確率はくじを引く順番によらないのである。
(4)少なくとも誰か1人当たる確率は「1-全員外れる確率」で求められる。全員外れる確率は 。よって
確率(4)
編集(1)トランプ52枚の中にハートは13枚あるから、 である。
(2)「1枚目が絵札になる確率×(カードの総数が1枚減って)2枚目が絵札にならない確率」で求められるから、 となる。
(3) 2枚目を引くときに1枚目と同じ数字、さらに3枚目のときにも同じ数字、さらに4枚目のときも同じ数字を引けばよいので、 となる。