料理本/へそもち
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へそもちは、静岡県の中・西部地域で伝統的に作られているお月見団子です。旧暦の十五夜や十三夜にお供えされるこの団子は、上新粉を使って作られ、その中央にへこみを作るのが特徴です。
へそもち | |
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カテゴリ | 和菓子 |
提供人数 | 15個 |
調理時間 | |
難易度 |
材料(15個分)
編集調理器具
編集- ボウル: 材料を混ぜ合わせるための大きめのボウル
- しゃもじまたはお玉: 生地を混ぜるために使用
- 蒸し器: 団子を蒸すための器具
- すり鉢: あずきをすりつぶすための器具
- 別皿: あんこを盛り付けるため
下準備
編集- あずきを水で洗い、一晩水に浸す
- 翌日、あずきを柔らかくなるまで煮て、砂糖と食塩を加え、あんこを作る
作り方
編集- ボウルに上新粉を入れ、熱湯を少しずつ加えながら耳たぶ程度の固さになるまで練る
- 生地を15個に分けて団子状に丸め、手のひらで平たくし、中央にへそのような窪みを作る
- 蒸し器で10〜15分蒸す
- 蒸し上がった団子を別皿に盛り、好みであんこを中央の窪みにのせて食べる
ポイント
編集- 上新粉の生地は練りすぎず、耳たぶ程度の固さを保つことが大切です
- 蒸し時間は団子の大きさや蒸し器の温度によって調整してください
歴史と文化的背景
編集へそもちは、旧暦の十五夜や十三夜にお月見の際にお供えされる伝統的な団子で、静岡県の中・西部地域で特に親しまれています。新米の収穫を祝う意味も込められており、地域の風習として現在も家庭や和菓子店で作られています。かつては、12個または13個の団子を新藁の束にのせてお供えする習慣があり、子供たちが各家庭を回っておもちをもらう風習も見られました。
継承と普及活動
編集へそもちは、学校給食や地域の行事で提供されることが多く、静岡県内では伝統を守るために、地域の保存会や行事での普及活動が行われています。また、SNSなどを通じてその魅力が広がり、現代的なアレンジも見られています。