料理本/へっちょこだんご
< 料理本
へっちょこだんごは、岩手県北部で伝統的に作られる郷土料理です。収穫後の庭仕舞いや神様へのお供え物として食されるこの団子は、雑穀粉を使い、甘い小豆汁で煮るのが特徴です。
へっちょこだんご | |
---|---|
カテゴリ | 和菓子 |
提供人数 | 15個 |
調理時間 | |
難易度 |
材料(15個分)
編集調理器具
編集- ボウル: 材料を混ぜ合わせるための大きめのボウル
- しゃもじまたはお玉: 生地を混ぜるために使用
- 鍋: 小豆を煮るための器具
- すり鉢: 小豆をつぶすための器具
- 別皿: 煮た団子を盛り付けるため
下準備
編集- 小豆は一晩水に浸け、柔らかくなるまで煮る
- 煮えた小豆はこしあんにして、砂糖と塩を加えて小豆汁を作る
作り方
編集- ボウルにたかきび粉を入れ、熱湯を少しずつ加えながら耳たぶ程度の固さになるまで練る
- 生地を15個に分けて団子状に丸め、中央に窪みを作る
- もちあわ粉、いなきび粉も同様にこねて団子状にし、中央に窪みを作る
- 煮立った小豆汁に団子を入れ、団子が浮き上がってきたら出来上がり
ポイント
編集- 生地の固さは耳たぶ程度に保つことが大切です
- 団子を煮る際、小豆汁が煮立ってから入れるとよい
歴史と文化的背景
編集「へっちょこだんご」は、岩手県北部の冷涼な気候で育つ雑穀を使用した伝統的な郷土料理です。収穫の終わった秋に、農作業の苦労をねぎらう意味を込めて食べられ、神様へのお供え物としても用いられます。団子の中央がへこんでいるのは、小豆汁がしみこみやすくするためで、苦労をねぎらうという意味もあります。
継承と普及活動
編集「へっちょこだんご」は、岩手県内の学校給食や地域の行事で提供されることが多く、地域の保存会や総合学習などで伝承されています。また、SNSや地域のイベントを通じて、その魅力が広がり、現代的なアレンジも見られています。