ミエン (Miến)は、ベトナムで広く使われる乾燥麺の一種で、サツマイモ、ドン(dong、カンナ)、緑豆、キャッサバのデンプンから作られます。ミエンは、通常1束100グラム程度で販売されます。特にドンから作られたミエンは、コシがあり、透明で、食べる際に膨らまないため、品質が高いとされています。ミエンは、家庭料理や屋台料理の材料として広く利用されており、ベトナムの都市部でも、ミエンガン(miến ngan, アヒル肉入り)、ミエンクア(miến cua, カニ入り)、ミエンルオン(miến lươn, ウナギ入り)などの人気料理に欠かせない存在です。

ミエン
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ミエンの語源

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  • 語源: 「ミエン」という言葉は、漢字で「麵」と表記され、ベトナム語においては中国語からの借用語です。中国語では「麵」は粉から作られた糸状の食品全般を指しますが、ベトナム語では特にこの乾燥麺を指すようになりました。中国語では、ミエンは「粉絲」や「粉條」と呼ばれています。

ミエンの調理法

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  • 調理法: 食べる前に、ミエンを水で軽く洗い、スープで茹でてから器に直接入れて食べます。特にベトナム北部の農村地域では、祭りや正月、先祖供養の際に、鶏の内臓、木耳、シイタケなどを使った乾燥竹の子スープと一緒にミエンを調理することが一般的です。また、ミエンは、ご飯と一緒に食べることもでき、ベトナムの春巻きにも細かく切ったミエンが混ぜ込まれることがあります。

まとめ

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Wikipedia
ウィキペディアミエンの記事があります。

ミエンは、ベトナム料理の定番食材であり、様々な料理に使用される乾燥麺です。そのコシと透明感、そして多様な調理法により、ベトナム全土で愛される存在です。