早稲田大対策/国際教養学部
英語を中心に、その学生が本当にこの学部で勉強したいのか(また勉強できるのか)を問う問題になっていると言える。一般入試において倍率は他学部に比べ低いが、受験者全体のレベルが非常に高いので、入試レベルは早稲田大学文系学部の中でかなり高い。英語の難易度は非常に高く、早大最高峰と言われている。帰国子女が多く、入学後は一年の留学が課される。尚、国際教養学部の学生は、留学中以外はずっと早稲田キャンパスで過ごすことになる。
一般入試
編集共通テスト
まず共通テストの受験が必須である。100点満点で受験科目は2科目。国語(50点)+選択科目(数IA、数IIB、社会、理科、情報/50点満点に換算)の1科目を使う。ただし社会は公民選択は出来ないので注意。また、理科は発展科目しか選択できないため、文系受験生は基本的に数学か社会のどちらかになると思われる。
英語外部検定
英検2級以上を習得orIELTSで一定スコア以上を習得していると加点される。帰国子女でない限り高校生でIELTSを勉強するのは時間的な問題もあって厳しいため、基本的には英検を使うことを勧める。英検なしでも受験可能だが、大学に入ってから英語で授業を行うこと、国際教養学部の英語の難易度の高さから英検が無いと厳しい戦いとなる。
英語
リーディング90分、ライティング60分で80点満点。難易度は非常に高い。長文3題、日本語要約、自由英作文2題の構成になっている。かつてはリスニングも出題されてたが現在は出題されてない。当然、学部の性質もあるが早稲田大学の中で最も難易度が高い。日本語要約や自由英作文がされるので、相応の対策が必要だ。05年度は自由英作文を中心に難化。初年度の問題を標準的な難易度に抑えた結果、英語力が不十分な学生が少なからず入学して来た為だろう。07年度は更に難化。慣れてきたら慶應義塾大学SFCの超長文問題にも挑戦してみてはいかがだろうか。さらに、ここまで語彙力を身につけても、まだまだ分からない単語が存在するのが怖いところ。しかし、それに対応するためには、背景知識の獲得が最も有効である。具体的には、国際関係、社会、小説、科学、経済、思想など幅広い分野に対しての知見が求められる。いわゆる『教養』が試されている。これらは他の大学の多くの英文に触れて身につけてほしい。なお、リーディングの内容に関して、特に近年は小説が頻出となっており、国際教養学部の過去問を遡って解くなど、独特の形式に慣れておいた方がよい。論説文と比較すると抽象的な内容で、文章量が多く、慣れていないと時間内に解き終わらない。また読解だけではなく要約、英作文、と幅広く求められて大変ではあるが、入学後も絶対必要な能力なのだと思って地道に取り組むしかない。英検で言えば準一級レベルを求められていると言える。リーディングに関しては、精読が出来るように単語、熟語、文法、構文を固めてほしい。速読は精読を心がけると自然と出来る様にになってくる。また、音読も効果的である。音読のメリットは、英文を直読直解(文の頭から、返り読みをせず、英文を読むこと)が出来る様にに成る事である。これは、聞く英語が決して巻き戻せないこと(CDなどで意図的にするのは別にして)からも納得がいくと思う。結果、直読直解ができると英文を速く読める。とにかくここは英語で決まる。
その他 赤本と本番の問題冊子は多少違うので、本番さながらの練習をしたい人は、予備校サイトなどが本番の問題を公開しているので、プリントして使うとよい。なお下記URLでは国際教養学部の一般入試の過去問が掲載されている(http://wasedasils.com )。