「中学校社会 公民/文化」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
タグ: 差し戻し済み
ソックパペットは消えろ。荒らしとして差し戻す
タグ: 手動差し戻し 差し戻し済み ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集
12 行
 
== 文化と私たち ==
=== 文化の伝統 ===
私たちが生活する国家や世界には、さまざまな苦労や困難、問題があります。私たちの先人も、歴史の中でさまざまな苦労や困難、問題を乗り越(こ)えて、私たちに世界のバトンを渡(わた)しています。
 
その中で、伝統や文化は、先人の知恵(ちえ)の結晶(けっしょう)のようなものです。私たちは、文化の伝統を大切にし、文化という、先人の知恵(ちえ)の宝庫(ほうこ)を存分(ぞんぶん)に生かすことで、より良い世界、より良い国家、より良い家族を築(きず)くことができるでしょう。
=== 調和と融合を繰り返した日本文化 ===
日本の先人たちは、神道などの在来の伝統文化の上に、外来文化を取り込み、その文化を発展させてきました。古代は中国大陸の文化にある、仏教や儒教の考え方を取り入れ、近代以降は欧米の文化を取り入れてきました。そうして外来の文化と独自文化の'''調和'''(ちょうわ)と'''融合'''(ゆうごう)を繰り返した文化の集大成が、現在の日本文化です。
=== 自然との共存を大切にする日本文化 ===
日本の先人たちは、何よりも'''自然との共存'''を大切にしてきました。自然と人間を対立関係として捉(とら)え、自然を征服(せいふく)しようとするのではなく、自然も人間の同胞(どうほう)と捉えて、共存関係を持とうという考え方を維持してきました。
 
自然と共存しようという姿勢(しせい)は、外来文化と独自文化の調和と融合という特徴などと合わさり、やがて日本人の「'''助け合い'''」や「'''和'''」の精神、「'''勤勉な気質'''」(きんべんなきしつ)を育んできました。
 
こうした日本文化から生まれた日本人の精神は、東日本大震災でも確認することができます。東日本大震災では、地震や津波によって、多くの被害(ひがい)が出ました。
 
そんなとき、テレビなどで映し出された被災地の様子とは、被災した人々が、規律(きりつ)を守り、助け合って協力し合う姿(すがた)でした。海外のテレビや新聞では、こうした日本人の姿は高く評価されました。
 
ある海外メディアは、日本人の助け合いや、和の精神から生まれた、このような姿こそ、日本の誇(ほこ)るべき文化ではないのかと報(ほう)じました。
 
世界では、自然環境(しぜんかんきょう)の保護(ほご)が取り組まれています。そんなとき、こうした日本の文化を手掛かりに、新しい自然との共存や保護を考えてみると良いかも知れませんね。
=== 伝統文化をつなぐ 生み出す ===
私たちが、郷土(きょうど)の伝統芸能(でんとうげいのう)や文化財(ぶんかざい)などの文化を大切にし、受け継(つ)ごうとするのは、その文化や文化を育んできた先人を誇(ほこ)りに思っているからでしょう。
 
その思いは、やがて既存(きぞん)の文化の上に、新しい文化を生み出そうという原動力(げんどうりょく)になります。
 
'''異文化交流'''(いぶんかこうりゅう)が盛(さか)んになり、外来文化との調和や融合が進む一方、受け身になるだけでなく、自分たちの国や郷土に対する意識(いしき)をより強く持ち、自身を持って自分たちの文化を世界に発信することが必要な時代です。
 
自分たちの文化を守り、発信し、世界の文化を受け取ることで、自分たちが、自分たちの文化と世界の文化との調和や融合を図ります。そして、世界の人々も、受け取った自分たちの文化と、その世界の人々の文化との調和や融合を図ります。
 
こうして新しい文化は無限(むげん)に生み出され、人々の生活をより良く豊かにするでしょう。それには、自分たちの文化に誇りを持ち、大切にする姿勢と、世界の文化を尊重する姿勢が必要です。
 
そうした姿勢は、郷土や国を大切にすることにもつながります。私たちは、文化の継承者として、文化の形成者として、自分たちの文化をつなぎ、生み出すことが大切なのです。
===文化って何だろう===
'''文化'''→習慣や生活様式、ものの見方など、人々が作ってきたものや生活の仕方