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== データ型と変数の基本 ==
{{See also|C言語/基礎知識#データ型と変数の基本}}
変数とはデータを格納しておく領域、またはその個々の領域に付けられた識別子のことです。
変数はふつうメモリ上に確保され、値を代入したり参照したりすることができます。
C言語で使える「変数」の値は、かならずしも数値でなくてもよく、文字列でもかまいません。
しかし、文字列を変数の値に使うにあたっては、文字数の管理など煩雑な事項が多いので、当面は、数値を入れられた変数をあつかいます。
変数を使用する手順は以下のとおりです。
# 変数の使用を宣言する(必要ならば変数に初期値を与えること=初期化もできます)。
# 変数へ値を代入します。
# 変数の値を参照します。
変数の宣言の形式は
<syntaxhighlight lang="C">
記憶域クラス指定子opt 型修飾子opt 型指定子 変数の識別子;
</syntaxhighlight>
となります。
記憶域クラス指定子と型修飾子はそれぞれ省略できます。
また記憶域クラス指定子、型修飾子、型指定子の順序はこの通りでなくてもかまいません。
記憶域クラス指定子、型修飾子、型指定子については後述します。
また、変数の宣言と同時に初期化することもできます。
<syntaxhighlight lang="C">
//例 int型の変数を宣言し、0で初期化します
int main(void)
{
288 ⟶ 34行目:
</syntaxhighlight>
同じ型の変数は「,(コンマ)」で区切って一行で宣言でき
<syntaxhighlight lang="C">
//例 int型の変数i, j, kを一行で宣言します
int main(void)
{
298 ⟶ 44行目:
=== 代入 ===
変数にデータを格納することを代入と呼
代入の形式は
<syntaxhighlight lang="C">
変数名 = 式;
</syntaxhighlight>
となります。
「=」は代入演算子と呼ばれ、左辺の変数の識別子が指す変数に右辺の式の値を代入します。
数学における等号とは異なるので注意してください。
式とは定数、変数、関数の返却値などを演算子を使って結合したものです。
変数と式のデータ型が異なる場合、式のデータ型を変数のデータ型に自動的に変換する(暗黙の型変換)。
その際、変数のデータ型が式のデータ型より小さい場合、文字型又は整数型同士の場合、上位ビットが切り捨てられ<ref>『JISX3010:2003』p.32「6.3.1.3 符号付き整数型及び符号無し整数型」</ref>、
変数が文字型又は整数型で式が浮動小数点型の場合、小数点以下切捨てとなり<ref>『JISX3010:2003』p.32「6.3.1.4 浮動小数点型及び整数型」</ref>、
浮動小数点型同士の場合、精度が落ちる<ref>『JISX3010:2003』p.32「6.3.1.5 浮動小数点型」</ref>。
== 脚註 ==
<references/>
== 参考文献 ==
* 国際標準化機構/国際電気標準会議 [https://www.iso.org/obp/ui/#iso:std:iso-iec:9899:ed-4:v1:en ISO/IEC 9899:2018(en) Information technology — Programming languages — C](2018-07-05)
* 日本工業標準調査会(当時、現:日本産業標準調査会)『JISX3010 プログラム言語C』2003年12月20日改正
[[カテゴリ:C言語|てたとへんすう]]
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