「中学校理科 第2分野/大地の変化」の版間の差分

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山の斜面などを切りくずすと、小石や砂、ねんどなどが、層(そう)になっていることがあります。このような地中から出てきた層を <big>地層</big>(ちそう) とよびます。
 
地層は、川の流れによってできる。その地層は、いまでこそ、地上にあるが、大昔は、海などの底にあったのである。地層は、川の流れなど、水の流れによって、土砂がもって出来たのである。
 
じっさい実際に、地層の中にある石を見ると、丸みをおびている石が多い。また、魚の骨や、貝のカラなどが見つかる場合もある。
 
これらのことから、地層が出来上がるには、水の流れが、関わっていることが、予想できるだろう。
 
 
では、水の中で、土砂(どしゃ)は、どのように積もっていくのだろうか。これは、実験すれば、答えは分かる。
実験した結果は、石や砂や粘土を混ぜたものを、とうめい透明なコップに入れた止まった水の中に入れると、まず、いちばん一番下に石が積もる。石の上に砂が積もる。さらに、その砂の上に粘土が積もる。
 
 
土砂が海中に流される場合は、陸側の近くの海中に、まず石が多く積もる。少し離れた場所に砂が多く積もる。粘土は、いちばん遠くまで、流されて積もることが知られている。
 
また、海中の土砂は、より古くに積もった土砂ほど、下に来る。なので、ふつう普通は、古い地層ほど、下に来る。
 
 
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地面が、盛り上がることがあります。この原因は、なんでしょうか。
 
じつは、地面は動いてるのです。とてもゆっくりですが、動いているのです。地面は、プレートという物の上に乗っかっていて、そのプレートが動いているのです。地球上には、いくつものプレートがあります。プレートと、他のプレートがまじわることろでは、プレートどうし同士が押しう(おしあう)場合もあります。プレートどうし同士が押し合う場合、プレートの上に地面があれば、その地面も押しつけられるので、地面ががります。こうして、地面が盛り上がる場合があります。
 
インド地方にあるヒマラヤ山脈は、プレートが押し合って出来た山脈です。インド半島は、約5500年前は、かつて離れていました。
その後、3800年前、2400年前、・・・と、インド半島をのせたプレートの運動によって、インド半島が、ユーラシア大陸に衝突して、インド半島の一部が押し上げられました。こうしてヒマラヤ山脈ができた。ヒマラヤ山脈の化石には、アンモナイトの化石もあります。
 
 
大地ががることを<big>隆起</big>(りゅうき)といいます。いっぽう、大地がしずむことを<big>沈降</big>(ちんこう)といいます。
 
海岸段丘(かいがん だんきゅう)は、海岸線ちかくの海底が、水のはたらきで平らになったあとに、隆起によって地上に押し上げられて、出来る地形である。隆起された平らな地形の一部は、海水ちかくが侵食を受けて削られ、階段状になっていく。
 
いっぽう一方、川沿いにできる河岸段丘(かがん だんきゅう)は、堆積した土砂によって出来た、平らな河原(かわら)が、隆起して、出来る地形である。隆起された平らな地形の一部は、海水ちかくが侵食を受けて削られ、階段状になっていく。
 
:(※ 画像を募集中。海岸段丘の出来かたを描いてください。)
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[[ファイル:FailleNorm.png|thumb|left||180px|断層]]
地層が押し合った場合に、かならずしも曲がるとは限らず、地層が切れる場合もあります。
このような切れてずれた地面を、 <big>断層</big>(だんそう) と言います。断層とは、地層にかぎりません。
断層の原因も、元々は、プレートによる力です。
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断層にかかる力の方向は、押し付けあう方向だけとは、かぎりません。
地面に、引っ張られる力が加わって、断層ができる場合もあります。