「ウィキペディアの書き方/困ったときは」の版間の差分

<!-- ウィキペディアは「フリー百科事典」です。「自由」は「フリー」の訳語ですが、元になった単語には「わがまま」といった意味があるそうです。我々は秩序の中で生活しています。学校で生徒は教師の監督のもとで生活していますし、会社では研修を受けた社員がそれぞれの部署に配属され、日々決められた仕事を責任を持ってこなしています。もちろん、誰しも法律に縛られています。そうした世界はつまらなくなったり硬直しがちである反面、安全で安定した成果が生まれるのも事実です。

一方、「フリー」な百科事典に参加するのに資格は必要ありません。各利用者の知的・文化的なレベルはまちまちですし、やる気があるのかすらもわかりません。また、元々ハイレベルな人々の「知的な遊び」からスタートしたウィキペディアには実は方針やガイドラインを除き、確たるルールはほとんど多くありません。「フリー百科事典」ウィキペディアは誰でも自由に参加できるといった利点がある反面、無秩序のなかで高度な共同作業を行うという困難を抱えているのです。

それでも英語版などは様々な工夫がなされているようですが、日本語版ウィキペディアはそれもなかなか難しいのが現状です。英語版などに比べると統治機構も未熟で、トラブルを解決したり困っている利用者を助ける仕組みも人員も十分ではありません。前例や利用者間の「空気」によって自らを縛り付けることで維持されているに過ぎないのです。かといって初心者が自分でトラブルに対応するのは難しいでしょう。そのような場所で生きていくには危険を理解する必要があります。危険の種類や場所などを正しく理解し、読めるところは空気を読んで、ウィキペディアとの付き合い方を理解しておくことが記事を書いていくうえでも重要です。 -->