皇室典範第24条
条文
編集- 第24条
- 皇位の継承があつたときは、即位の礼を行う。
旧皇室典範
編集- 第10条
- 天皇崩スルトキハ皇嗣即チ践祚シ祖宗ノ神器ヲ承ク
- 第11条
- 即位ノ礼及大嘗祭ハ京都ニ於テ之ヲ行フ
解説
編集本条は、皇位の継承があったときにおいて、皇位の継承に伴う儀礼である「即位の礼」を行うことを規定している。ただし、「即位の礼」の具体的内容については定めておらず、「即位の礼」を法律上どのような儀礼と考えているかは明らかではない。
昭和天皇崩御に伴う皇位の継承においては、「剣璽等承継の儀」「即位後朝見の儀」「即位礼正殿の儀」「祝賀御列の儀」「饗宴の儀」の5つが国事行為たる儀式として「即位の礼」とされた[1]。
判例
編集- 最高裁判所第二小法廷判決、平成16年6月28日、平成14年(行ツ)第279号、『即位儀式への公務参加手当返還、損害賠償等代位請求事件』、最高裁判所裁判集民事214号465頁。
脚注
編集- ^ “第118回国会 衆議院 予算委員会 第10号 平成2年4月13日”. 国会会議録検索システム. 国立国会図書館. 2021年2月21日閲覧。
参考文献
編集- 芦部信喜、高見勝利編著 『皇室典範 〔昭和22年〕』 信山社出版、1990年9月28日。ISBN 9784882612001。
- 園部逸夫 『皇室法概論 ――皇室制度の法理と運用――』 第一法規出版、2002年4月10日。ISBN 9784474016859。
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