8.3 説明
文1 の לֹא は否定詞の一つで、原則として、否定されるべき語、句、文の前に置かれる。たとえば
その言葉はよくない。 | לֹא טוֹב הַדָּבָר |
その町は小さくて美しくない。 | קְטַנָּה וְלֹא יָפָה הָעִיר |
その娘は見目よくない。 | וְהַנַּעֲרָה לֹא טֹבַת מַרְאֶה |
否定詞の先行という点も、これまでに見てきた、述―主、非修飾―修飾、被限定―限定の「語順」と同様、日本語と正反対である。ヘブライ語の文は、例えばこの課の例文が殆どそうであるように、文末から順に一語ずつ日本語に置き換えて行くと―その際勿論、助詞を補う必要があるが―ごく自然な日本語訳になることが多い。