薬理学/生理活性物質と消化器作用薬

エイコサノイド

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概要

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アラキドン酸カスケード

エイコサノイドとは、炭素数20個の不飽和脂肪酸の総称であり、 普通、エイコサノイドとはアラキドン酸を原料として体内合成されるプロスタグランジン類やロイコトリエンなどの生理活性物質、およびその前後の炭素数20の物質のことをいう。

反応経路の名称として、アラキドン酸を原料としてプロスタグランジンやロイコトリエンに至るまでの反応のことをアラキドン酸カスケードという。

この反応経路では、まずホスホリパーゼA2という酵素により細胞質からアラキドン酸が切り出される。

そして、アラキドン酸にシクロオキシゲナーゼCOX)という酵素が作用すると中間体のPGG2(プロスタグランジンG2)やPGH2(プロスタグランジンH2)などになり、さらに別の諸々の酵素により最終的にプロスタグランジン類になる。

一方、アラキドン酸にリパキシゲナーゼが作用すれば最終的にロイコトリエンになる。


プロスタグランジンを製剤化したプロスタグランジン製剤(主にPGE1[1])が一部では用いられているが、しか通常ではエイコサイノドは薬剤としては用いない場合が多い。なぜなら薬剤としては副作用が多く、薬剤としての利用は比較的に限られる[2]

※ エイコサノイドの臨床応用の具体例について、『標準薬理学』に詳しい記述あり。

なお、シクロオキシゲナーゼ(COX)には、少なくともCOX-1とCOX-2の2種類がある事が分かっている。


なお、エイコサノイドのほかにセロトニンやヒスタミンなどの(ホルモン以外の)生理活性物質を合わせて、まとめてオータコイドといい。

プロスタグランジン類の生理作用

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エイコサノイドは全体として、炎症に作用する。エイコサイノイド阻害薬が抗炎症薬として作用する事の多いことから、エイコサイノドが炎症に作用する事は明らかである[3]

プロスタグランジンには、炎症のほか、下記の作用がある。


子宮筋収縮

PGFやPGE2に子宮筋収縮の作用がある。

プロスタグランジン発見のキッカケになったのは、この子宮筋収縮作用である。そもそも「プロスタグラジン」の命名の語源は前立腺(前立腺を英語で プロステイト・グランド という)。精子中の成分が子宮筋を収縮させ、その原因物質がプロスタグラジンである。

子宮平滑筋を収縮させている[4]

※ なお、日本語では慣用的に「プロスタグランジン」と書かれることが多いが、しかし英語の発音に忠実に書くなら「プロスタグランディン」である。高等学校用『疾病と看護』P322を読むと「プロスタグランディンE2」という表記がある[5]

なお、小学校の国語教育でも、国語の検定教科書でも「ウェディングドレス」とか「リデュース」とか教えているので、21世紀の現在では「ディ」は「デュ」なども正式な日本語のカタカナのひとつである。(※ 小学校国語の単元の内容について知りたければ、詳しくはwikibooks『小学校国語/5学年#※_6年の範囲:_特別なカタカナ』を参照のこと。)


平滑筋

PGFが気管支平滑筋を収縮させる[6]。一方、PGE2やPGI2は気管支平滑筋を弛緩させる[7]


血小板や血管

TXA2 は血小板凝集作用を持つ。一方、PGI2プロスタサイクリン)は血小板凝集抑制作用を持つ。また、PGI2は血管拡張作用を持つ。


中枢神経

PGE2が体温調節中枢に存在するEP受容体[8][9]に作用して、体温の設定温度(セットポイント[10])が上がる。

そのほか、PGE2は各種の神経終末に作用して働きを調節している[11][12]

※ 詳細は『標準薬理学』にある。『NEW薬理学』は概要のみ。


胃・十二指腸粘膜

PGE2とPGI2は、胃酸分泌の抑制。さらに、胃・十二指腸の粘膜の増殖刺激を行う。

上述のように全体的には、胃・十二指腸の防御因子として機能している[13][14]

プロスタグランジン関連の薬剤

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トロンポキサン関連の薬剤

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オザグレルはトロンポキサンチン(TXA2)合成酵素阻害薬であり、血小板凝集抑制の作用がある。

※ トロンポキサンチンA2(TXA2)に血小板凝集の作用があり、そのトロンポキサンチンを合成阻害するので、結果的に血小板凝集抑制である。

セラトロダストおよびラマトロバンはTXA2受容体拮抗薬である。

ラマトロバンはアレルギー性鼻炎に使われる[15]。セラトロダストは喘息に使われる[16]。副作用として血液凝固抑制作用があるので、注意。


サイトカイン阻害薬

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スプラタストは、アレルギー性鼻炎(花粉症[17])、アトピー性皮膚炎などに使われる。 TH2サイトカインのIL-4やIL-5の酸性を阻害して、IgE産生を低下させる[18]

IL-4とはインターロイキン4のこと。同様にIL-5とはインターロイキン5のこと。


抗ヒスタミン薬

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H1受容体拮抗薬・遮断薬

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抗ヒスタミン薬)ヒスタミンH1受容体拮抗薬)は第一世代と第二世代に分けられる。第一世代のほうが「古典的」[19]

現在の鼻炎薬として用いられるのは、主に第二世代薬である[20][21]


第一世代は、さらに分類され、

エタノールアミン系、 (代表例: ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン)
プロピルアミン系、
ビペラジン系、(代表例: ホモクロルシクリジン
ビペリジン系、(※ ビペラジンとは異なる.)

などの系統別に分類される。

皮膚炎などを治すのに投与される場合もある。

エタノールアミン系の一種であるジフェンヒドアミンは、眠気や倦怠感などの鎮静作用、制吐作用をもよおすので、乗り物酔い止め薬(医学用語的には「動揺病」の薬)や不眠症の薬にも使われる。

※ 「鎮静」と言うと大層に聞こえそうだが、要するに、ここでは眠気や倦怠感などのこと。

副作用として眠気などの中枢作用があるので、服用後は自動車の運転や機械操作を避ける必要がある[22][23]


第二世代は、作用にもとづき「鎮静性」と「非鎮静性」に分類される場合もある。

第一世代薬の中枢抑制作用は、主に、血液脳関門の突破によるものであるので、なので製薬開発では化学修飾で親水性を高めれば(脂溶性が低下するので)血液脳関門を突破しなくなる、と考えられ、非鎮静性の第二世代薬がいくつも開発された[24]

非鎮静性の第二世代薬としては、エピナスチン、フェキソフェジン、ベポタスチン、オロパタジン、セバスチン、セチリジンなどがあり、これらは眠気が少ない[25]


20世紀、かつてテルフェナジンという薬がヒスタミン受容体遮断薬・拮抗薬として販売されていたが、しかし心臓への副作用が強く、薬物相互作用や肝障害時に[26]不整脈が多発したので、1997年[27]には厚生省(当時)の副作用情報などで注意が呼びかけられた。 また、現在では販売中止になっている[28]

テルフェナジンにはQT延長作用がある[29]。(「QT延長」とは心電図の用語)

H2受容体拮抗薬・遮断薬

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※ いわゆる「H2ブロッカーのこと」。[30] 

1972年、グラクソ・スミソクライン社(当時はスミスクライン・フレンチラボラトリーズ社)の[31]Blackにより、当時のH1拮抗薬では拮抗されない、胃酸分泌などの作用を抑える新薬としてブリマミドを開発し、H2受容体の存在を証明した[32]

これを改良したシメチジンが1976年に認可され、市場に普及した[33]

その後、ラニチジン、ファモチジン、ロキサチジン、ラフチジン、など、さまざまなH2受容体拮抗薬が登場して普及している。

そして、シメチジンを初めとするH2受容体拮抗薬は、胃腸潰瘍の画期的な治療薬となった[34][35]

これらのH2受容体拮抗薬の薬理作用は、胃酸分泌を抑えるので、胃・十二指腸潰瘍など消化器系の潰瘍の治療薬として、よく使われる[36][37]。そのほか、ゾリンジャー・エリソン Zollinger-Ellison 症候群、逆流性食道炎の治療薬として使われる[38][39]


また、上述の経緯から分かるように、当然だが胃壁にはH2受容体が存在する事がすでに分かっている[40][41][42]

なお、シメチジンは現在は一般用医薬品(OTC薬[43])として、処方箋なしで入手できる[44]

※ OTCとは、処方箋なしで買える薬の呼称は、日本では「一般用医薬品」という呼び名が定着しているが、国際的には、over he counter (カウンター越し)の略で OTC という。

ただし副作用として、シメチジンには抗アンドロゲン作用があるため特有の副作用があり、プロラクチン分泌などを起こし、男性では女性化乳房、女性では乳漏症などの副作用がある。

また、シメチジンはチトクロムP-450系(CYP)酵素を阻害するため、これらの酵素に関わっている他の薬剤との薬物相互作用に注意する必要がある。

消化性潰瘍

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胃や十二指腸の潰瘍のことを消化性潰瘍という。


健康な人間では、胃は、胃粘液による防御が、胃酸からの攻撃を防いでいるので、潰瘍などの障害が起きない。

胃潰瘍の原因は、 胃粘液による防御よりも、胃酸による攻撃の強さが優っているのが原因である。

なので、胃潰瘍を治療するには、胃酸による攻撃を弱めさせるか、胃粘液による防御を強めればいい。

また、胃を攻撃するのは酸だけでなく、ヘリコバクターピロリなどの感染症も胃を攻撃する。

なので、消化性潰瘍を治療するには、大まかに次の方針のいずれかになる。

胃酸を減らすか、
または、保護粘液を増やすか、
pHを中性に近づける、
細菌・ウイルス性の場合は除菌、

などの治療法が有効である。


上記の方針をさらに大まかに大別すると、

攻撃因子を抑制するか、
防御因子を強化するか、

のどちらかである。

防御因子の強化

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プロスタグランジン製剤

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プロスタグランジンE2により、保護粘液が分泌されるので、プロスタグランジン製剤の投与で治療できる。(※ また、逆にアスピリンなどの抗プロスタグランジ薬は、胃潰瘍を悪化させる副作用があるのが普通。)


天然のプロスタグランジンは分解されやすく、半減期が短いので薬剤として不便なので(また、天然のは経口投与も不可能である[45])、安定化誘導体のミソプロストールなどが使われており[46][47]、特にPGE作用が強い。

なお、かつてプロスタグランジン自体に粘膜保護作用があると思われていたが、現在ではこれは否定され、プロスタグランジンによる胃壁などの血流の活性化による粘液分泌の促進によるものだとされている[48]

※ 『標準薬理学』は別の説を支持しており、ヒスタミンやガストリンなどの胃酸分泌をさせる物質とはプロスタグランジンが拮抗するという立場。


歴史的にはオルニプロスチルというプロスタグランジン製剤が使われていたが[49][50]、現在では臨床では使われていない[51]

このほか、エンプロスチルというプロスタグランジン製剤もあったが[52][53]、販売中止になった[54]


抗ヒスタミン薬

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また、ヒスタミン阻害により、胃酸の分泌が減るので、抗ヒスタミン薬が治療になる。


スクラルファートなど

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スクラルファート(硫酸アルミニウムスクロース[55])は、ショ糖硫酸エステルの不溶性かつ非吸収性[56]のアルミニウム塩であり[57][58]、胃内の粘液欠損部分に結合するので、粘膜保護剤になる。


米国でも制酸薬、H2受容体遮断薬、プロトンポンプ阻害薬、などと同等の効果があるとスクルアルファートは評価されている[59][60]。 なおスクラルファートは日本で開発された薬剤である[61]

スクラルファートには、弱い[62]抗ペプシン作用もある。

※ スクラルファートは抗ペプシン薬として分類される場合もあるが、しかし胃粘膜の保護は酸にも有効なので、
標準薬理学では、抗ペプシン薬としては分類していない。

なお、機序の詳細は不明である[63]


便秘の副作用がある[64]。しかし、吸収されづらいことから、全身性の副作用は事実上は無いと考えられており、よって安全性が高いと考えられている[65][66]

またアルミニウムが少量ながら吸収されるので、腎不全の患者には投与すべきではない[67]。また、透析患者にも投与すべきではない[68]という説もある。

攻撃因子の抑制

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制酸薬

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胃酸を中和する薬剤のことを制酸薬という。たとえば、炭酸水素ナトリウムが制酸薬である。

ただし、中和するといっても、制酸薬はせいぜいpH5くらいにまで胃液のpHを上昇させる程度である[69]。 ※ 正常な胃酸のpHは 1.0~1.5 程度。

炭酸水素ナトリウムの場合、下記の化学反応式により、胃酸の主成分である塩酸 HCl が中和される。

HCl + NaHCO3 → NaCl + CO2 + H2O

炭酸水素ナトリウムは速効性である。

制酸薬には、炭酸水素ナトリウムのほか、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム[70][71]などがある。

ただし連用すると、胃内のpHが低下している状態で酸分泌の持続する現象(酸反跳)が起き[72][73]、休薬後に起きやすい[74]


また、炭酸水素ナトリウムは体内に吸収されるので[75][76]、大量に服用するとアルカローシスを引きおこす[77][78]

胃酸分泌の抑制

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胃酸の分泌には、ムスカリンM受容体の刺激とヒスタミンH2受容体の刺激が関わり、最終的に胃壁にあるプロトンポンプを作動させることにより胃酸が分泌される仕組みである。

なので、胃酸の分泌を抑制するには、上記のM受容体、H2受容体、プロトンポンプのうちの少なくとも1つを阻害すれば、胃酸の分泌も抑制できる。


ビレンゼビンはムスカリン受容体を遮断することで胃酸の分泌を抑制するが、この薬剤は1981年に登場したが[79]、当初はムスカリンM1受容体を遮断すると思われていたが、のちにM3受容体も遮断している事が分かり、学説の修正にせまられた。

※ 『パートナー薬理学』は、ビレンゼピンによる胃酸分泌の抑制の原因を、主にM3受容体によるものと考えている。
しかし、『NEW薬理学』および『標準薬理学』は『パートナー薬理学』の見解に反対であり、『NEW薬理学』はM1受容体によるものとしている。
また、そもそ『NEW薬理学』および『標準薬理学』はもM3受容体について言及していない。
少なくとも事実としては、ビレンゼピンはM1受容体およびM3受容体の両方を遮断するのが事実である。


プロトンポンプ阻害薬は、現在日本では(※ 2015年代の本を参考に記述)、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールなど主に使われている。 特にオメプラゾールが代表的である[80][81]

なお、プロトンポンプ阻害薬により、結果的に胃内のpHは 5.5~6.5 程度に上昇する[82]

また、オメプラゾール(の錠剤)は(弱)塩基性である[83]

※ 『パートナー薬理学』はプロトンポンプ阻害薬一般を「塩基性」と表現しているが、さすがに中和に近づけるだけなのを塩基というのは言いすぎだろうと思う。


また、胃酸の分泌は副交感神経により活発化するので、なので副交感神経に関わる受容体を遮断することによって胃酸の分泌を減らせる。

ムスカリンM1受容体は、副交感神経に関わっているので、M1遮断によっても胃酸の分泌を減らせる。

※ 『NEW薬理学』および『標準薬理学』は、こっちの立場。

そのほか、抗コリン薬でも、副交感神経は抑制できるので、結果的に胃酸は減る。

非選択的抗コリン薬のチキジウムが使われる場合もある[84]

しかし、コリン作動性神経が広範な生理活動に関わっているため、抗コリン薬の広範な副作用を嫌って、胃潰瘍の治療の目的では特別な事情のないかぎり、あまり抗コリン薬を使用しない場合もある[85]


抗ガストリン薬

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ホルモンであるガストリンが、胃酸の分泌に関わっているので、ガストリン受容体を遮断する事でも胃酸分泌を抑制でき、治療になる。

しかし、ヒスタミン受容体遮断によってもガストリン分泌が遮断される事などから、あまり抗ガストリン薬の開発は進んでいない[86]。さらに、既存のヒスタミン薬でも効果が充分な場合の多いこと、さらにまた、プロトンポンプ阻害薬など別の機構の薬剤の開発と実用化も続いた事などから、あまり抗ガストリン薬が重視されていない[87]

プログルミドなどの抗ガストリン薬がある[88][89]


H.ピロリ除菌薬

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胃潰瘍の多くは、細菌のヘリコバクターピロリ菌による感染の結果であるという学説もある。 例外もあるが、ある実験では、胃洗浄によるH.ピロリ菌の除菌を行ったところ、 もとの患者数の0~20%[90]に減少との劇的に胃潰瘍が改善したという報告もある。

H.ピロリ菌の除菌には、ペニシリン系抗生物質が使われる。

なので、抗生物質は、胃潰瘍の治療薬でもある。

ただし例外もあり、けっしてすべての胃潰瘍がピロリ菌によるものではない事も、事実である。

初期には、ビスマス製剤、メトロニダゾール、アモキシシリンの3剤併用が行われたが、副作用が強かった[91]

現代では、アモキシシリンクラリスロマイシンに加えて、プロトンポンプ阻害薬を併用する3剤併用療法が一般的である。


催吐薬と制吐薬

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催吐薬(さいとやく)という、嘔吐をさせる薬があるが、しかし実用できる機会は少ない。

なぜなら、意識の無い場合、嘔吐させると肺に嘔吐物が入り窒息の危険があるので禁忌である。

意識のある場合、咽頭を機械的に刺激して嘔吐させるのが安全で確実である[92]


催吐薬には、アヘンアルカロイド[93]アポオルヒネや、生薬の吐根(トコン)[94]のアルカロイドのエメチンがある。


嘔吐の生理学的な機序としては、延髄最後野にある化学受容器引金帯(CTZ)は、この部分の血液脳関門は未発達であるので、 誤って誤飲した毒物・危険物などが血中に乗れば作用するようになっており、 CTZに作用が加わると胃に嘔吐させる仕組みになっている。

つまり、血中の毒物などの濃度のモニターとしてCTZは機能している[95]


ドパミンD2受容体を刺激すると嘔吐を催すのは、CTZにドパミンD2受容体が存在するからである。


催吐薬のアポモルヒネは、CTZのドパミンD2受容体を刺激して、嘔吐させる[96]

催吐薬のエメチンも、CTZに作用して嘔吐させる仕組みである[97]。エメチンは甘味料を加えたトコンシロップとして用いられる。


5-HT3受容体拮抗薬

セロトニン5-HT3受容体はCTZに存在しており、そのほか胃にも存在している。5-HT3受容体拮抗薬は制吐薬になる。

歴史的には、5-HT3受容体拮抗薬により、抗癌剤の嘔吐作用を抑制することができ、抗癌剤の継続使用を可能にした成果がある[98][99]。現在でも、ひきつづき抗癌剤による嘔吐の抑制のために5-HT3受容体拮抗薬は使われている[100]

グラニセトロンオンダンセトロンアザセロトロンなどの5-HT3受容体拮抗薬である制吐薬がある。


なお、セロトニンに5-HT1からHT3までの少なくとも3種類以上のサブタイプのある事の発見手法は、1979年にラジオアイソトープを使った手法で Snyder らによって発見された[101]


ヒスタミンH1受容体拮抗薬

動揺病(いわゆる「乗り物酔い」)による嘔吐を抑制するのに、よく効く。副作用で眠気がある。

ジフェンヒドラミンなどが、動揺病に使われる。

腸の下痢と便秘

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「下痢」とは

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「下痢」と効くと、なんとなく細菌性の印象を受けるかもしれないが、しかし医学的には感染によるかどうかは無関係であり、 「下痢」とは単に、通常時の便と比べてやわらかく液状の便を出すことである[102]

なので、たとえば神経性の大腸過敏症による場合でも「下痢」に含まれる[103]


下痢によって電解質が失われるが、しかし下痢は体内の病原菌などを排出する防御反応として起きている場合もあるので、

重篤な下痢でもないかぎり、むやみに下痢を抑制しないほうが安全であるし[104]、むしろ、むやみに下痢止めするのは有害である[105]

(※ 電解質は、栄養剤でも飲んで補充すれば済む。)


なので、感染症による重篤な下痢の場合、たとえば、いったん排便を促したあとに、次に下痢止めを投与するなどの処置が必要になる[106]

上述では「下痢止め」といったが医学的には止瀉薬(ししゃやく)、制瀉薬という。


下剤

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腸狭窄、腸閉塞の際には、下剤は禁忌である[107]

※ なお、便にかぎらず尿でも、尿道の閉塞・狭窄では利尿剤は禁忌のはず。

なお、閉塞などによる便秘にことを器質的便秘という[108]。なので、器質的便秘の際には下剤は禁忌である。

なお、腸の活動低下または活動の異常な亢進による便秘は、機能性便秘という[109][110]

それ以外の、一般の便秘の際に、便を出させるために下剤が使われる。病原体の排出のほか、毒物や有害物質を飲み込んだ場合の便による排出にも下剤は使われる[111]


内視鏡検査前や、腸の放射線検査前、腹部手術前などにも下剤は使われる[112]


塩類下剤

酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、クエン酸マグネシウムは腸管から吸収されず、浸透圧作用[113]やその他の作用[114]により、下剤になる。

ナトリウム系、マグネシウム系ともに[115]、腎不全のある患者には電解質異常を起こすので注意[116]


膨張性下剤

寒天のような吸水性かつ非消化性の物質を投与し、それに腸内の水分を吸収させて(寒天のような物質を)膨張させることで、腸管を刺激して、排便を促進する。

メチルセルロース、カルメロース[117](カルメロースナトリウム[118]、カルボキシメチルセルロースナトリウム[119])、寒天などが使われる。


当然、腸閉塞などの患者にはイレウスを起こすので[120]禁忌。


糖類下剤

糖類の中には、吸収されないものもある。糖類は水溶性なので、浸透圧作用により腸内の水を吸収し、下剤となる。

X線バリウム検査などのあとに下剤として使われるソルビト-ルが有名。なお、X線バリウム検査で飲むのは硫酸バリウムである[121]

バリウム検査
※ 「X線造影剤」などと医学書には書いてあるが、学生には何のことか分からないので本wikiでは「バリウム検査」と説明した。社会人だと健康診断でX線バリウム検査が追加されるんですよ。それの造影剤がバリウム。X線を撮影したあと、バリウム排便のために下剤を飲むのです。

もし下剤を与えずに、バリウムが体内で放置されると、バリウムは体内で硬くなり、便秘で苦しむのです。[122]

小中高だとトイレの設置数などの都合でバリウム検査が健康診断では行われない場合が普通だが、社会人だとトイレ設置数(人員1人あたり)の事情が違うので、バリウム検査させる企業もあるのです。(特に小学校あたりだと、下剤を飲まずに便秘で苦しむ馬鹿ガキとか、トイレでイタズラする糞ガキとか、絶対にいるに違いない。)

なお、高等学校看護科『疾病と看護』、P65 だとバリウム検査を教えている。

バリウム検査では、胃潰瘍や胃癌など胃の検査をする場合、上記のバリウムに加えて、さらに胃をふくらませるために発泡剤を被験者は飲む[123]

医師の視点で書けば、

X線検査では、被験者の胃をふくらませるために発泡剤を与える。

となろう。


X線バリウム検査の大まかな手順

なお検査の手順は、検査当日の朝は絶食になる。(なので前日までに、検査当日の朝は絶食するように、相手先の会社の管理職が従業員にそう指導するように、相手先企業に連絡しておく)。

そして検査当日、(通常は朝~昼のあいだに検査が行われ、)検査の直前にバリウムおよび発泡剤を患者は飲まされる、という手順である。[124]

検査中、透視台を回転させたり傾けたりするので、被験者に前もって説明しておく必要がある[125]

検査後、便を出さずに放置するとバリウムが固まってしまい便秘で苦しむことになるので、多めの水を飲むように指導し、必要に応じて下剤を与えておく。[126]


このほか、ラクツロースなどの糖類下剤がある。なお、ラクツロースはガラクトースとフルクトースからなる二糖体[127][128]。ガラクトースは腸内で代謝により、乳糖と酢酸に分かれ、これらの成分が腸を刺激して下剤として作用する[129][130]

また、酢酸などの酸性により、アンモニア酸性菌の生育を抑えることができる[131]


刺激性下剤

天然の下剤としては、ヒマシ油も刺激性下剤である。


アロエ[132][133]、センナ[134][135]も刺激性下剤である。

センナ、アロエの副作用に骨盤腔の充血があるので、妊婦には禁忌[136][137]

※ なお『パートナー薬理学』は、アロエが民間療法として使われてるが副作用が知られてないので周知の必要があるといっている。

なお、センノシドはセンナの成分である[138]

※ なお、アロエやセンナの成分には配糖体もある。これが下剤として効いているという説が、『シンプル薬理学』と『パートナー薬理学』の意見。


粘滑性下剤

グリセリン、流動パラフィン、黄色ワセリン、オリーブ油、ジオクチルソジウムスルホサクシエートが、粘膜への潤滑により排便を促進する[139]


浣腸薬など
※ 『シンプル薬理学』と『はじめの一歩の薬理学』、『超入門・新薬理学』にしか書いてない。

グリセリン、薬用石鹸などが浣腸薬に分類され、下剤として使われる[140][141]

止瀉薬

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止瀉薬(ししゃやく)とは、いわゆる下痢止めのことである。

下痢は、病原菌などを体外に排泄する防御活動でもあるので、むやみに下痢を抑制するのは好ましくない。

下記の薬物に、下痢止めの作用がある。


オピオイド

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一般にオピオイドには便秘に作用があるので、つまり、下痢止めの作用もある事になる。

非麻薬性オピオイドのロペラミドが下痢止め(止瀉薬)として使われる。

モルヒネにも便秘作用があるが[142][143]、しかし通常ではモルヒネを下痢止めとして使うことは無いのが普通[144]

そのほか、トリメブチンなどが使われる[145][146]


抗コリン薬

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抗コリン薬やM受容体遮断薬にも便秘の作用があるので、ロートエキス[147]やアトロピン[148]を下痢止め(止瀉薬)として使う場合もある。


吸着薬

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ケイ酸アルミニウムが、下痢を誘発する毒素を吸着する。ただし、栄養素も吸着してしまい栄養失調をまねきかねないので、連用は避ける[149][150]

薬用炭は、動物の骨などの有機物を炭化させたもので、毒素を吸着する[151]。つまり、いわゆる「活性炭」と原理はほぼ同じ[152]


収斂薬

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収斂薬は吸収されずにタンパク質と結合をするので、胃粘膜のタンパク質と結合することにより、胃の保護膜的な被覆になる。

タンニン酸アルブミン、次硝酸ビスマス、などの収斂薬がある。

腸のその他

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生菌製剤

乳酸菌やビフィズス菌などの製剤を投与すうることで、競合する病原菌の増殖を抑制する方法である。「乳酸菌製剤」、「ビフィズス菌製剤」のように言う場合もある。

実は、はたして本当に有効なのかエビデンスあ微妙であるが、経験的によく投与される[153]


抗菌薬

下痢などの原因が細菌性の場合、抗菌薬も有効である。 本来なら原因菌を早期に特定してから投与するのが理想的であるが、現実的には間に合わない場合があるので、とりあえずニューキノロンが抗菌薬として投与される場合が多い[154]


過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)とは、心理的な要因によって、腸の調子が悪くなり下痢または便秘を起こす症状であるが、通常は下痢になる場合が多い[155]

治療薬として、ポリカルボフィルカルシムが下痢型、便秘型のいずれにも使われる。ポリカルボフィルカルシムはアクリルポリマーであり、水分を吸収して膨潤する[156][157]

古くは「大腸炎」といわれていた病気だが、実際には炎症をともなってない事が分かったので、比較的近年に命名された[158]


下痢型IBSの場合、ラモセトロンも有効である。ラモセトロンはヒスタミンの5-HT遮断薬であり、もともとラモセトロンは制吐薬として承認されていたが[159]、下痢を抑える作用もある。

また、生理学的には、5-HT受容体は過敏性腸症候群に関わっている[160]と考えられている。

日本では、ラモセトロンの女性への投与量は、男性の半量に制限されている[161][162]。女性のほうがラモセトロンの血中濃度が上昇しやすいから[163]だとされている。

便秘型IBSにはリナクロチドが使われる[164]

炎症性腸疾患

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炎症性腸疾患は主に、クローン病と潰瘍性大腸炎の2つがある。

クローン病とは、口腔[165]から小腸、大腸にいたるまでの粘膜に多発的に肉芽腫性の炎症のできる病気。クローン病はおそらく自己免疫疾患[166]の一種かと考えられているが、原因不明[167]

潰瘍性大腸炎は大腸に限局的に潰瘍のできる病気であり、原因不明[168]


潰瘍性大腸炎

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サラゾスルファピリジンはアゾ基を持つ[169]サルファ薬である。

サラゾスルファピリジンが潰瘍性大腸炎の治療に用いられてきた。

本薬はプロドラッグであり[170]、腸内でアゾ結合が開烈するのでサルファピリジンと5-アミノサリチル酸に分かれる。

このうち、5-アミノサリチル酸に薬効がある[171]と考えられている[172]。むしろ、サルファピリジンは副作用の原因となるとも考えられている[173]

つまりサルファピリジンは不要なので、5-アミノサリチル酸そのものを製剤化したのがメサラジンである[174][175]


この他、潰瘍性大腸炎の治療には、副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤が使われる[176][177]

潰瘍性大腸炎の治療に有効な免疫抑制剤としては、シクロスポリンやアザチオプリンのほか、抗TNF-αモノクローナル抗体のインフリキシマブおよびアダリムマブ[178][179]が有効。

なおインフリキシマブはクローン病にも有効である。


胆石には、コレステロール胆石、色素胆石(ビリルビン胆石[180])、カルシウム胆石などの種類があるが、 薬物治療の対象になるのはそのうちコレステロール胆石のみである[181]

催胆薬

催胆薬には、動物(クマなど)の胆汁の成分でもあるウルソデオキシコール酸、及びその立体異性体[182]であるケノデオキシコール酸などがある。なお、現在はコール酸からウルソデオキシコール酸を化学合成できる[183]。古くは動物から採取していた時代もあった。なお、ヒトの胆汁にも成分のひとつとしてコール酸とデオキシコール酸およびケノデオキシコール酸そのものは、それぞれ含まれている[184]

催胆薬のことを「利胆薬」とも言う[185]

胆汁の生理学
※ 生理学の記述を、間借りで記載.

なお、胆汁に含まれるなどのコール酸やデオキシコール酸やケノデオキシコール酸などの酸のことをまとめて、胆汁酸(bile acid[186])という[187]。胆汁酸は生理的には肝臓で[188]コレステロールから合成される[189][190]。また生化学的には胆汁酸はステロイド核を持つ化合物である[191]。なので、たとえば、コール酸はステロイド核を持つ[192]


コール酸は、腸内に入ると、腸内細菌の作用により、デオキシコール酸に変わる[193][194]

その他、リノコール酸も腸内細菌の作用により、ケノデオキシコール酸から作られる。腸内細菌から作られる、これらデオキシコール酸およびリノコール酸のことをまとめて二次胆汁酸という[195][196]

二次胆汁酸のうち、リノコ-ル酸は大部分が便で排泄されるが、一方でデオキシコール酸は腸で再吸収され門脈経由で肝臓に戻って再利用され肝臓内に再び胆汁として分泌される[197][198][199]。この循環のことを、「胆汁酸の腸肝循環」という[200][201][202]

胆汁酸は、肝臓でアミノ酸のグリシンまたはタウリンと抱合する[203][204]


胆汁酸は、生体内では、化学的には親水基と疎水基を両方とも持つ両親媒性 (amphipathic[205]) の化合物として存在する[206][207]

そのため、(高校化学でも「両親媒性の化合物は水中でミセルを形成しやすい」などと習うように、)ミセル micelle[208] として胆汁酸は存在する。つまり、胆汁酸の単位分子は、親水基を外側に、疎水基を内側にして集まって配列するというミセルを形成する。


排胆薬

Oddi括約筋(オッディかつやくきん)を弛緩させることにより、胆汁を排出させる。

また、排胆薬には、フロプロピオロンというカテコール-O-メトルトランスフェラーゼ(COMT)阻害作用を持っておりさらに oddi括約筋を弛緩させる薬もある[209][210]

医学書だと、フロプロピオロンみたいな医学教授が研究費を貰えそうなことばかり医学書の本文で書かれているが、 硫酸マグネシウムもOddi括約筋を弛緩させるので排胆薬である[211][212]

肝臓

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概要

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「肝炎」といわれる病気には、さまざまな原因があり、もしもウイルス(肝炎ウイルス)によるものであるなら、治療薬としてインターフェロンやヒト免疫グロブリンが有効である。

より厳密に、肝炎ウイルスによる肝炎のことは「ウイルス性肝炎」という場合もある[213][214]

※ 本wikiでは、区別のしやすさのため、「ウイルス性肝炎」と呼ぶことにする。


アルコールによる肝臓の炎症的な障害は、慣習的には「肝炎」でなく(アルコール性)「肝障害」[215]という場合もあるが、しかし医学用語として「アルコール性肝炎」という用語もある[216]


「肝硬変」という病気は、世間的にはよくアルコールと関連づけられるが、しかし医学的には、必ずしもアルコールによるものを意味せず、肝臓の線維化のことである[217]

ウイルス性肝炎

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ウイルス性肝炎は、世間的にはよく「C型肝炎」や「B型肝炎」が有名だが、少なくとも実は「E型」まであり、少なくともA~E型の5種類以上ある。

実際には、ウイルス性肝炎は8種類あるともいう[218]

A,B型にはワクチンがあるが、C,D型にはワクチンは現状では無い[219]


ウイルス性肝炎の治療薬は主に、インターフェロン(IFN)と、核酸アナログ(核酸類似薬)である。

インターフェロン

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インターフェロンはサイトカインの一種であり、インターフェロンやその製剤には幾つかの種類があるが、肝炎治療に投与されるのは普通はインターフェロαおよびインターフェロンβというものである[220][221]

インターフェロンは現在、製剤化としてポリエチレングリコール(PEG, ペグ)で修飾したペグインターフェロンも販売されている。


核酸アナログ

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肝炎ウイルス薬では、ウイルスのDNA合成またはRNA合成を競合的に阻害する薬が開発されており、 ラミブジンがB型肝炎に有効である。

核酸に類似(= アナログ analogue )している物質を使ってウイルスの核酸合成を競合的に阻害しているので、 そのような抗ウイルス治療薬のことを核酸アナログ[222]という。

つまり、ラミブジンは核酸アナログの一種である。「核酸類似薬」[223]とも言う。


ラミブジン登場のその後、類似薬のアデホビルエンテカビルなども登場し、現在でもB型肝炎の治療に使われている。


C型肝炎には、インターフェロンのほか、リバピリンという核酸アナログが使われる。

なお、B型肝炎はDNAウイルスである。C型肝炎はRNAウイルスである。


医学的な証明は不十分だが[224]、 甘草(カンゾウ)にも含まれるグリチルリチン酸はステロイド構造[225]を有し、弱いながらもインターフェロン誘導作用を有し[226][227]、肝臓の調子を整えるとも言われている[228]。また、免疫調節作用があるとも言われている[229]。 このため、グリチルリチン酸が補助的に投与されることもよくある。(※ 医学書にも、グリチルリチン酸がよく書いてある。)

なお、漢方薬の小柴胡湯にも、甘草が含まれている場合が多い[230][231]

グリチルリチン酸には副作用があり、偽アルドステロン症などの副作用がある[232]

小柴胡湯には間質性肺炎などの副作用があるため、インターフェロンとの併用は禁忌である[233][234]。患者の中には「漢方薬には副作用が無い」と誤解している人も多いので、注意する必要がある[235]


そのほか、医学的な証明は不十分だが[236]、クマ(※ 熊)などの胆汁の主成分である[237]ウルソデオキシコール酸が、肝臓の調子を整えるとされている[238]。なお、現在はコール酸からウルソデオキシコール酸を化学合成できる[239]

膵臓

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膵炎

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膵炎には、急性膵炎慢性膵炎がある。

急性膵炎とは、胆石またはアルコールの過剰摂取が原因となり[240]、膵臓を自己消化[241]してしまう病気である。

進行または重症化すると、多臓器不全や全身性炎症性反応症候群や播腫瘍性血管内症候群[242][243]などを起こし、予後は悪く死亡率は30%[244]である。

また、激しい疼痛がある。


慢性膵炎も、胆石やアルコールが原因である[245]


治療薬

治療薬は急性膵炎でも慢性膵炎でも[246]、膵臓の酵素による自己消化による損傷を阻害するために酵素阻害薬が投与される。

酵素阻害薬として、ペプチド系のウリナスタチン、非ペプチド系のガベキサートナファモスタットなどが、点滴静注法で[247]投与される。

ちなみにウリナスタチンは尿中の糖タンパク質であり[248][249]、ヒト尿にも見出されている[250]

また、カモスタットは経口投与が可能である[251][252]


このほか、疼痛が激しい場合(特に急性膵炎は疼痛が激しい)、鎮痛薬も必要である。疼痛の激しい場合にはオピオイド系鎮痛薬も使う場合がある[253][254]

脚注

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