この章では二つの角運動量の合成、すなわち二つの角運動量の足し算を考える。
ある電子スピン s = 1 / 2 {\displaystyle s=1/2} があったときに、 そのz成分は s z = − 1 / 2 , 1 / 2 {\displaystyle s_{z}=-1/2,1/2} をとる。
いま電子スピン s 1 = s 2 = 1 / 2 {\displaystyle s_{1}=s_{2}=1/2} があったときに、 これらの合成スピン s {\displaystyle s} を考える。
まず、合成スピンのz成分を求めると
の4通りの組み合わせが考えられる。
この組み合わせでの s {\displaystyle s} の取り方は
の2通りの方法があります。 これがスピンを合成した結果です。