高校受験参考書/社会 地理/北アメリカ


捕捉説明。

アメリカ合衆国について

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アラスカとハワイも、アメリカ合衆国の領土である。

五大湖とは、スペリオル湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、オンタリオ湖の5つである。

アメリカ東部のアパラチア山脈のちかくに、アパラチア炭田があり、石炭が取れる。つまり、アメリカ東部には、石炭の産出地が、比較的に多い。

いっぽう、南西部のメキシコ湾岸にメキシコ油田があり、また西部のカリフォルニア湾岸にカリフォルニア油田がある。

五大湖のスペリオル湖ちかくの都市メサビのちかくで、鉄鉱石が産出。

アメリカ合衆国の工業

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アメリカ合衆国での半導体産業

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アメリカ合衆国では、シリコンバレー以外にも半導体産業がある。てっきり、西海岸の「シリコンバレー」のIT産業地域の近くに半導体産業の地域が多そうと重いがちだが、そうではない。じっさいにはアメリカ各地に半導体産業の地域がある。ただし、北部はすでに鉄鋼業など重工業の開発が進んでいるため、中部や南部に半導体産業の工業地域が多い。もちろん、シリコンバレーの近くにも、半導体工場の多い地域がある。

サンベルトとスノーベルト

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サンベルト地帯、赤色で強調。

1950年代ごろまでの古くからの工業地帯はアメリカ合衆国の北部に多く、この一帯をスノーベルトと言う。

いっぽう、新しい工業地帯は南部に立地した。アメリカ合衆国の北緯37度以南をサンベルトという。 サンベルトに、1970年代ごろから、エレクトロニクスなどの新しい工業地帯が立地した。それ以前の第二次大戦前の昔は、綿工業くらいしか、南部には、おもな工業地域が無かった。

カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州が、サンベルトである。

北東部

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アメリカ北東部のボストン周辺に エレクトロニクスハイウェー と言われるエレクトロニクスの工業地帯がある。 また、この北東部のボストンのあたりは、歴史的にはヨーロッパから移住してきた白人たちの初期の入植地であり、ニューイングランドと言われる。

なお、ボストン周辺にマサチューセッツ工科大学やハーバード大学がある。

また、ボルティモアやフィラデルフィアでは、輸入鉄鉱を利用した鉄鉱業が発達しており、製鉄所が立地している。

南部

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テキサス州のダラス周辺に、シリコンブレーン と言われるエレクトロニクスの工業地帯がある。

日本ではあまり知られてない企業だが、「テキサス・インスツルメンツ」という、エレクトロニクス部品の世界的な大企業が、テキサス州のダラスに位置している。


また、南部の海岸沿いにあるヒューストンは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙センターがあり、また、航空機産業が発達している。

ヒューストンでは、海岸沿いにあるため、石油化学工業も発達している。

また、メキシコ湾岸に油田がある。

ヒューストンやニューオリンズで、石油化学が発達している。

五大湖沿岸

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メサビの鉱山で、鉄鉱石が産出していた。アパラチアで石炭が産出していた。これらメサビとアパラチアを五大湖の水運で結び付けて、鉄鋼業などの重化学工業が発達した。

近年、メサビの鉱山で、鉄鉱石が枯渇してる。

ピッツバーグやクリーブランドで鉄鋼業が発達した。

デトロイトで自動車工業が発達した。

シカゴは周辺に農業地域があるため、農業機械の産業や食品加工産業が発達している。

かつて、五大湖沿岸の鉄鋼業が、アメリカでも最大だったが、メサビ鉄山の枯渇などにより、近年では輸入鉄鉱をもちいる大西洋岸のボルティモアなどの臨海部の工業地域に押され、五大湖沿岸の鉄鋼業の役割は低下している。

太平洋岸

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カリフォルニア州のサンフランシスコ郊外にシリコンバレーがあり、電子機器工業、ソフトウェア工業などが発達している。

また、シアトルロサンゼルスで航空機工業が発達している。航空機の世界的大企業のひとつであるボーイング社の本社は、シアトルにある。

カリフォルニアには油田がある。

アメリカ合衆国の農業

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アメリカ合衆国は、とうもろこし、大豆、綿花、小麦の、世界有数の生産国になっている。穀物は、輸出もしている。

大手の穀物商社である穀物メジャー(major grin companies)という、ごく一部の商社たちが、穀物の価格決定に大きな影響を与えている。穀物メジャーは、「エレベーター」と呼ばれる巨大貯蔵施設をもっている。

農産物の生産だけでなく、農産物の加工や流通、農業機械の生産や販売、農産物の販売、農薬、肥料など、農業に関するさまざまな産業をまとめて、アグリビジネス(agribuisiness)という。

企業的な農業のため、大量生産をしており、また、機械化が進んでおり、農場も大農場である。

その他、遺伝子組み換え作物(GMO、genetically modified organism)なども、アメリカの農業では積極的に導入している。


  • 酪農

五大湖沿岸からニューイングランドにかけての農業では、酪農が盛んである。

五大湖周辺は、気候が冷涼であり、また土地が痩せているので、あまり農地には向かない。いっぽうで、五大湖周辺は大都市に近く、また冷涼な気候が、酪農に有利である。

  • 園芸農業

北東部の大西洋岸では、都市に向けた野菜などの園芸農業が盛んである。

五大湖の南にあるアイオワ州とイリノイ州ではトウモロコシの生産が盛んであるので、アイオワ州とイリノイ州はコーンベルト(corn belt)と言われる。また、アイオワとイリノイでは、大豆の生産も盛んである。さらに、肉牛の飼育や養豚を行う混合農業が盛んである。

家畜の飼料のトウモロコシなどが安価で豊富なので、出荷前の肉牛を太らせるのに、フィードロットといわれる施設が利用される。

  • 冬小麦

アメリカ中部にあるカンザス州では、冬小麦の栽培が行われる。この地域は、比較的に雨が少ない地域。世界で生産される小麦の多くは、冬小麦である。


  • 春小麦

緯度の高いノースダコタやサウスダコタでは、春小麦の栽培が行われる。春小麦は、春に種をまき、夏から秋に収穫するので、小麦が冬をこせない地域でも収穫できる。このため、寒冷なノースダコタなどの農業では、春小麦を生産してる。


  • コットンベルト

南部のジョージア州からテキサス州にかけて、かつては綿花の栽培が盛んな地域であり、コットンベルトと言われる。近年では、産業構造などの変化により、大豆やとうもろこしなども生産していたり、牧畜などの混合農業もしていたりする。

また近年では、カリフォルニア州など西方に綿花栽培地帯が拡大している。

奴隷制があった時代、黒人奴隷を南部のプランテーションの農場で多く働かせてたので、これら南部の地域には黒人が多い。


  • 放牧

ロッキー山脈東側のグレートプレーンズでは、肉牛などの牧畜が見られる。この地域は、雨が少なく、かつては農業には向かなかったので、牧畜が発達した。しかし近年では、灌漑が発達し、センターピポットによる灌漑が行われてる農場もある。

  • 地中海式農業

カリフォルニアの気候は地中海性気候である。カリフォルニアの農業では、オレンジ、ブドウ、野菜などをつくっている。農場の労働者に、メキシコ系(ヒスパニック)の労働者が多い。

カナダ

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カナダは小麦の世界2位の輸出国。カナダの小麦は、春小麦である。一般に寒冷な国で小麦を栽培する場合には、冬の前に収穫できる春小麦を栽培する。

カナダは寒冷なため、国土のほとんどは、農地に向いてない。カナダの南部で、農業を行っている。

カナダは森林資源にも恵まれていて、カナダは木材やパルプの世界的な輸出国である。

カナダの人口の分布は、アメリカに近い南部に多く集中しており、また東部に多めに人口が集中している。

アメリカとカナダとメキシコの3国は、北米自由貿易協定(NAFTA、ナフタ)を結んでいる。NAFTAは1994年に発効。NAFTAによって、域内関税を撤廃している。 NAFTAの3国合計のGNPの規模は、EUに匹敵する。

カナダとアメリカのあいだには、フェンスや壁などはなく、自由に通行できる。 いっぽう、アメリカとメキシコのあいだは、フェンスや壁などがある。

五大湖の周辺で、工業がさかん。スノーベルトに含まれる。

カナダでは水資源が豊富なため、水力発電がさかん。また、水力発電の電力をいかして、カナダではアルミニウム産業が盛んである。

ロッキー山脈の東部あたりに石油が産出。

先住民はインディアンとイヌイット。ヨーロッパ人でカナダに最初に入植した民族はフランス人だが、のちにイギリス人が入植し、イギリス領になった。

このため、歴史的に、イギリス系とカナダ系との対立がある。

その後、カナダはイギリスから独立した。

現在、イギリス系住民がカナダ国民の大半を占める。しかしケベック州ではフランス系住民が多い。

首都のオタワは、イギリス系住民の多いトロントと、フランス系住民の多いモントリオールとの、中間にある。

近年、イヌイットが多数を占めるヌナプト準州が成立した。