数学 I を学ぶ意義 編集

高等学校指導要綱の数学 I の目標には、

方程式と不等式,二次関数及び図形と計量について理解させ,基礎的な知識の習得と技能の習熟を図り,それらを的確に活用する能力を伸ばすとともに,数学的な見方や考え方のよさを認識できるようにする。

とあり、中学数学の続編としての数学とともに、理論的な思考ができるようになることを目標としています。

数学 I とは 編集

数学 I は下記の分野から成り立っています。

旧旧課程にあった「個数の処理」と「確率」は「数学A」で履修することになりました。また、中学で履修していた「方程式と不等式」をこの科目で履修することになりました。

学習方法 編集

学習方法は、個人の能力や適性などによって向き・不向きがあります。そこで、本書ではいくつかの方法を挙げてまとめるに留めます。紹介する学習法はあくまで参考であり、必ずしも正しいという訳ではありません。学習する目的も、その目標も、人によって違いますし、先に述べたように、能力や適性も異なります。これらの学習法を、自分にあった学習法を捜しだす助けにしてください。

復習を中心とする学習 編集

高校数学全般において、数学には予習より復習に時間をかけるべきだと言われています。これにはいくつかの理由が考えられます。

  • 数学が計算技術の側面を持っているため、技術の習得することを目的として、復習に時間をかけるべきである。
  • 日常では用いない用語を用いることから、これらの用法に馴染むことを目的として、復習に時間をかけるべきである。

答案を書き上げたら先生に添削してもらい、論理的な飛躍がないか、用語の使い方が正しいか、などを確認してもらうことも、有効な数学の学習法です。基礎をすんなりと理解できるのであれば、応用問題や入試問題など積極的に解いていくことで、さらに力を付けていくことができます。

興味・関心を中心とする学習 編集

正統派では無く、高等学校数学の一般的な学習法としては邪道にあたるのですが、学問を進めて行く観点からすれば自然な方法です。数学について教科書や授業の内容等から、自分が興味のある事柄について調べてみる方法です。学問の始祖は「疑問に思うこと」だとも言われており、こう言った知的好奇心は数学への理解・関心を深めていく上で重要な要素になるでしょう。ただ、入試や試験で必要だから、という理由だけで数学を学習する人には、難しい学習法だと思います。