高等学校美術I/アタリ、透視図法など構図

アタリ

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絵を描く際は、すぐに形に着手せず構図決め→アタリ作業の順番で行いましょう[1]

最初に物のどこからどこまでを描くなどの設定をします。例えば、座ってる人の全身を題材に絵を描こうと考えていたのに、ヒザから上で紙の大きさが限界になったら困ってしまいますので、まず最初にある程度自分の描く対象をしっかりと定めてから描くことが重要になります。

しかし、構図を頭の中だけで決めても、本当にその構図で絵が紙からハミ出ないかといった問題は、実際に紙の上で確認してみないと分かりません。絵を描くときに、いきなり描きたいものを本線で描かず、短時間でかつうすめの鉛筆の線で下書きのように描くといいでしょう。このような作業をアタリを取るなどと言います。この段階では、構図が本当に紙に入りきるかの確認だけで十分なので、細かなデコボコなどは無視して大まかにシルエットを描きます[2]。下描きやアタリは消す場合も多いですが、そのまま残して絵画の効果の一部とする場合もあります。

透視図法の一覧

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その他

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空気遠近法などの技法について、『中学校美術/美術2・3下』に解説があります。

  1. ^ 浅井琢磨 監修『基礎を知り、表現を磨く 人物デッサンの教科書』、池田書店、2018年4月25日 発行、P92
  2. ^ 浅井琢磨 監修『基礎を知り、表現を磨く 人物デッサンの教科書』、池田書店、2018年4月25日 発行、P92