C++ Working Draft ー ISO/IEC JTC1 SC22 WG21, C++ : N4950 § 32 Regular expressions library (re) の章構成にしたがって解説します。
32 Regular expressions library (re)
編集C++標準ライブラリの正規表現ライブラリについてのセクションです。このライブラリは、正規表現を使ったマッチングや検索を行うためのコンポーネントを提供します。
32.1 General (re.general)
編集- この節では、C++プログラムが正規表現のマッチングや検索を行うために使用できるコンポーネントについて説明します。
- 以下の小節では、基本的な正規表現クラステンプレートとその特性を説明します。このクラステンプレートは、charのようなテンプレート引数を扱うことができます。また、charとwchar_tのシーケンスを扱う2つの特殊化されたクラステンプレート、正規表現のマッチ結果を保持するクラステンプレート、文字列シーケンスに対して正規表現を適用するための一連のアルゴリズム、および正規表現のマッチを列挙するための2つのイテレータ型についても説明します。これらはTable 136にまとめられています。
Table 136: Regular expressions library summary (tab:re.summary)
編集この表は、正規表現ライブラリの概要を示しています。各サブクローズとその内容についての見出しが含まれています。
Table 136: Regular expressions library summary (tab:re.summary) ヘッダー 32.2 Requirements 32.4 Constants <regex> 32.5 Exception type 32.6 Traits 32.7 Regular expression template 32.8 Submatches 32.9 Match results 32.10 Algorithms 32.11 Iterators 32.12 Grammar
以下に各セクションについて詳しく説明します。
32.2 Requirements
編集このセクションでは、正規表現ライブラリが正しく動作するための要件を定義します。ライブラリが期待する入力や動作条件についての説明が含まれています。
32.4 Constants <regex>
編集このセクションでは、正規表現ライブラリで使用される定数を定義します。これには、フラグやオプションなどが含まれます。
- この章で扱うヘッダー
<regex>
32.5 Exception type
編集このセクションでは、正規表現ライブラリで使用される例外型について説明します。正規表現の処理中に発生するエラーをキャッチし、適切に処理するためのメカニズムが提供されます。
32.6 Traits
編集このセクションでは、正規表現ライブラリで使用される特性(traits)クラスについて説明します。これにより、異なる文字型に対して統一的なインターフェースを提供することができます。
32.7 Regular expression template
編集このセクションでは、正規表現クラステンプレートについて説明します。このテンプレートは、正規表現パターンを保持し、操作するための基本的なクラスです。
32.8 Submatches
編集このセクションでは、正規表現の部分一致(サブマッチ)について説明します。サブマッチは、正規表現の一部が一致した結果を保持します。
32.9 Match results
編集このセクションでは、正規表現のマッチ結果を保持するクラスについて説明します。正規表現が文字列にマッチした場合、その結果を格納するためのクラスです。
32.10 Algorithms
編集このセクションでは、正規表現を使用して文字列シーケンスに対して操作を行う一連のアルゴリズムについて説明します。これには、検索、置換、分割などの操作が含まれます。
32.11 Iterators
編集このセクションでは、正規表現のマッチを列挙するためのイテレータ型について説明します。これにより、正規表現にマッチするすべての箇所を順に処理することができます。
32.12 Grammar
編集このセクションでは、正規表現の文法について説明します。正規表現パターンを定義するためのルールや構文が含まれます。