インストール方法 編集

Windowsの場合 編集

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いくつかの方法がある。

  • .NET Core を扱うために .NET SDK (旧称 .NET Core SDK) をダウンロードしてくる方法があります。入手先は .net 公式サイト
  • あるいは、 .NET Framework を実行するために .NET Framework のインストーラーをダウンロードしてくる方法。

これらをインストールすれば、基本的にC#の実行環境はついてくるはずである。

2020年11月、マイクロソフトは.NET 5.0をリリースした。Windows専用製品の .NET Frameworkとの混同を避けるため、「Core」ブランドは削除され、バージョン4.0はスキップされた。 本ページでは区別のため「.NET Core」と呼ぶことにする。

なお、.NET Core のほうが新しく、将来的にマイクロソフトは .NET Core に一本化する予定なので、最新版のC#を使いたければ .NET Core を選ぶと良い。

C#8 以降は、.NET Core になる。

.NET Framework はバージョンが .NET Framework 4.8で打ち止めであり、これはC#7.3台までしか対応していない。いちおう、2029年くらいまでは.NET Framework の新しめのバージョンのどれかがサポート予定である。


Visual Studioにインストールする場合、Visual Studio 2002にインストールするのと Visual Studio 2019にインストールするのとでは別々のインストールとして扱われるので注意。つまり、もし2つのバージョンのVisual Studio を使っているなら、2つのVisual Studio のバージョンで使えるようにするには、インストールに必要な容量は約2倍になる。


ダウンロードの仕方およびインストール先も、公式サイトから個別にダウンロードするのか、それともマイクロソフトの統合開発環境 Visual Studio から上記のものをインストールするのか、方法が分かれる。

なお、Visual Studio の利用にはアカウント登録が必要。


Visual Studio の起動には時間が掛かるし、もしインストールしていなければインストールに長い時間が掛かるので、単にC#をコマンドラインで勉強するだけなら、.NET Core を公式サイトからダウンロードするほうが早い。

Visual Studio のアカウント登録をしなくても、テキストエディタから. net core を起動してビルドする方法もある。

.NET Core とコマンドライン開発の場合 編集

  • コマンドラインで作成する場合

インストールの確認まで

  1. .NET Core の最新安定版のインストーラーをダウンロードしてインストールする。2022年6月なら .NET Core 6 が最新バージョンであるので、それをダウンロードする。7は当分は開発中で不安定なので、初心者はダウンロードしない。
  2. インストール作業は普通にインストーラーをマウスで起動してダイアログにOKなり何なりで終わる。
  3. インストールが終わったら、以降の作業はコマンドプロンプトで行うので、コマンドプロンプトを起動する。
  4. まず、本当にインストールできたかどうか確認するため、コマンド dotnet --versionを入れる。成功していれば、たとえば
    6.0.301
    とか表示される。

.NET Coreとコマンドラインによる方法でも、いわゆる「プロジェクト」的な関連ファイルが多く自動的に作られる。

なので、コマンドラインから実行する場合は、まずプロジェクト用のフォルダを作成しないとマズい。でないと、デスクトップなりホームフォルダなどに、関連ファイルが大量に作成され、管理が面倒になる。(というか、作り直し)プロジェクト用のフォルダの作成自体は、マウスで普通に作成して大丈夫である。sampleとかtestとか気軽に命名したフォルダ名で構わない。

コマンド

mkdir test

で作成してもいい。

とりあえず、「test」という名前のフォルダを作成したとしよう。

  1. cd 移動先フォルダ でコマンドライン上にて現在いる位置を移動。つまり「test」という名のフォルダに移動するなら cd test である。
  2. dotnet new console でコンソール用の関連ファイルの一式を作成。なお、ついでにHello World のソースコードも作成され、Program.cs というファイル名がついている。このProgram.cs を目的のコードに書き換えていく。フォルダ名の「test」やら「sample」やらのcsファイルが作成されるわけではない。

C#9以降だと、Program.cs は下記のような短いコードになっている。これでもビルドすれば実行できる。

// See https://aka.ms/new-console-template for more information
Console.WriteLine("Hello, World!");
  1. ビルドのコマンドは dotnet build なので、このコマンドを入れてビルドする。
  2. 実行コマンドは dotnet run なので、このコマンドを入れて実行する。

以上の準備がすべて成功すれば、

Hello, World!

と表示される。

GNU/Linuxの場合 編集

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従来はWindows用のGUIアプリを作るのは非常に困難ないし不可能と考えられていましたが、2019年にリリースされた .NET Core 3がWindows Forms、WPF、UWPをサポートされ道がひらけました。

また、mono というオープンソース版の.NetFramewark 利用環境があり、C#プログラムも実行できます。

.net core のSDKについても、 dotnet-sdk-バージョン番号 が公開されている。

mono の場合 編集

mono 開発環境のインストール方法は Fedora Linux の場合、コマンド

sudo dnf install mono-devel

でインストールされます。

作成したプログラムのソースコードには、拡張子はウィンドウズ同様、「.cs」をつけます。

コンパイルは、コマンド

mcs ファイル名.cs

でコンパイルできます。

すると

ファイル名.exe

の形式のファイルが作成されるので (Linuxでも、拡張子.exeのファイルが作成されます)、

mono ファイル名.exe

で実行できます。

終了するにはリターンキー(エンターキー)を押す。

monoは仕様が少し古め

なお、monoがサポートして実行できるC#の言語仕様のバージョンは、C#7台までの対応であり、やや古めのバージョンです。monoが準拠している.net Framework 自体、対応するC#がC# 7.3 くらいまでのバージョンだと一般に言われています(マイクロソフトが詳細なバージョンを公表してないので正確な対応バージョンは不明)。

C#8 以降の新しいC#を使うには、 .net core をインストールしましょう。

.net core の場合 編集

マイクロソフトの公式サイトに、Fedora の場合のインストール方法がずばり書いてあるので参照せよ『Fedora に .NET SDK または .NET ランタイムをインストールする』 2022/04/06 (なお、リンク先は機械翻訳)。

念のためコマンドを控えておくと、

sudo dnf install dotnet-sdk-6.0

である。

末尾の数字は必要。数字がないと、dnf検索でヒットしない。