JavaScript/WeakSet

JavaScript > 標準ライブラリ WeakSet

WeakSetオブジェクト

「Set」、「WeakMap」、および「集合」も参照

WeakSetオブジェクトは弱保持オブジェクト(weakly held objects)の集合を扱うための機能を組み込んだコレクションオブジェクトです。 WeakSetオブジェクトの生成には、WeakSetコンストラクターを使います。

const WeakSet = new WeakSet()

WeakSetオブジェクトにリテラルはありません。

Setオブジェクトとの違い

JavaScriptには、他にも集合をサポートするオブジェクト「Setオブジェクト」がありますが、WeakSetはWeak held objects（弱保持オブジェクト）を格納するところが違います。 具体的には、

• WeakSet に格納できるオブジェクトは、オブジェクトだけでプリミティブは格納できない
• WeakSet に格納されたオブジェクトへの参照が他に存在しない場合、それらのオブジェクトはガベージコレクションされる可能性がある
• WeakSet は、反復プロトコルはサポートしない

コード例

コード例

const ws1 = new WeakSet() ; console.log('ws1 = new WeakSet(); ws1=', ws1)

let obj = {}, lmd = x => x * x, ary = [1,2,3]
ws1.add(obj)              ; console.log('ws1.add(obj);        ws1=', ws1)
ws1.add(lmd)              ; console.log('ws1.add(lmd);        ws1=', ws1)
ws1.add(ary)              ; console.log('ws1.add(ary);        ws1=', ws1)
console.log(`ws1.has(obj) = ${ws1.has(obj)}, ws1.has({}) = ${ws1.has({})}`)
console.log(`ws1.has(lmd) = ${ws1.has(lmd)}, ws1.has(x=>x*x) = ${ws1.has(x=>x*x)}`)
console.log(`ws1.has(ary) = ${ws1.has(ary)}, ws1.has([1,2,3]) = ${ws1.has([1,2,3])}`)

実行結果

ws1 = new WeakSet(); ws1= WeakSet { <items unknown> }
ws1.add(obj);        ws1= WeakSet { <items unknown> }
ws1.add(lmd);        ws1= WeakSet { <items unknown> }
ws1.add(ary);        ws1= WeakSet { <items unknown> }
ws1.has(obj) = true, ws1.has({}) = false
ws1.has(lmd) = true, ws1.has(x=>x*x) = false
ws1.has(ary) = true, ws1.has([1,2,3]) = false

WeakSetの文字列化すると "WeakSet { <items unknown> }" になります（内容不明）。

hasメソッドは、厳密に同一のオブジェクトのみ true を返します。

静的プロパティ

WeakSet.length

1

コンストラクタの引数の数

WeakSet.name

"WeakSet"

WeakSet.prototype

[object]

インスタンスプロパティ

WeakSet.prototype.size

WeakSetオブジェクトの要素数。

インスタンスメソッド

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外部リンク

• “ECMA-262::24.2 WeakSet Objects” (2021年12月17日). 2021年12月26日閲覧。[ ]