JavaScript/debugger
debugger
編集debugger は、JavaScript のデバッグ用キーワードで、コード実行を一時停止させ、デバッガを起動するために使用されます。debugger
をコードに挿入すると、その位置でコードの実行が停止し、開発者が変数の値を調べたり、ステップ実行を行ったりすることができます。
構文
編集debugger;
説明
編集debugger
は、コードの実行を一時停止させるデバッグ用の命令です。ブラウザの開発者ツールが開いている場合、実行が停止し、デバッガが起動します。debugger
は、通常、条件に基づいてコードを停止させ、特定の場所で実行を確認したい場合に使用されます。debugger
を使うことで、コードのフローを調査し、エラーを発見する際に便利です。
使用例
編集// 変数の値を調査するためにデバッガを挿入 function calculateSum(a, b) { debugger; // ここで実行が一時停止 return a + b; } calculateSum(5, 10);
この例では、calculateSum
関数内に debugger
を挿入しています。関数が呼び出されると、実行が debugger
の位置で停止し、デバッガが起動します。
デバッガの動作
編集debugger
を挿入した位置でコードの実行が停止し、開発者ツール内で変数の確認やステップ実行を行うことができます。debugger
は、条件式と組み合わせて使用することができます。例えば、特定の条件が満たされたときにのみ停止させることができます。
// 条件付きでデバッガを使用 let count = 0; while (count < 5) { count++; if (count === 3) { debugger; // count が 3 のときのみデバッガを起動 } console.log(count); }
この例では、count が 3 のときにのみ debugger
が発動し、実行が停止します。
注意点
編集debugger
は、主に開発中のデバッグに使用されるもので、運用環境のコードには不要なため、リリース前に削除する必要があります。debugger
を多用しすぎると、コードが停止しすぎてしまい、デバッグが効率的でなくなることがあります。そのため、必要な場所に適切に使用することが重要です。