encodeURIComponent() は、URIのコンポーネント(特にクエリパラメータ)をより厳密にエンコードするグローバル関数です。特殊文字を安全にエンコードし、URIの各部分を正確にエンコードすることができます。

構文

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encodeURIComponent(uriComponent)

パラメータ

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uriComponent
エンコードするURIのコンポーネント(文字列)

戻り値

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エンコードされたURIコンポーネント文字列

例外

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URIError
非常に稀ですが、不正な入力時にスローされる可能性があります

基本的な使用例

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// クエリパラメータのエンコード
const searchTerm = "こんにちは 世界!";
const encodedParam = encodeURIComponent(searchTerm);
console.log(encodedParam);
// "%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF%20%E4%B8%96%E7%95%8C!"

const url = `https://example.com/search?q=${encodedParam}`;
console.log(url);
// "https://example.com/search?q=%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF%20%E4%B8%96%E7%95%8C!"

エンコード対象の文字

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encodeURIComponent() は以下の文字を含むほぼすべての文字をエンコードします:

  • 予約文字 ; , / ? : @ & = + $ #
  • スペース文字
  • 非ASCII文字
  • コントロール文字
  • URLで特別な意味を持つ文字

エンコードの比較

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メソッド エンコード範囲 主な用途
encodeURI() 限定的 完全なURL
encodeURIComponent() 包括的 クエリパラメータ、パス要素
escape() (非推奨) 制限あり 古いブラウザ対応

重要な特徴

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  • クエリパラメータの安全なエンコード
  • クロスサイトスクリプティング (XSS) 対策に有効
  • RESTful APIリクエストで広く使用

高度な使用例

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// 動的なクエリ文字列の生成
function createAPIUrl(params) {
    const encodedParams = Object.keys(params)
        .map(key => `${encodeURIComponent(key)}=${encodeURIComponent(params[key])}`)
        .join('&');
    
    return `https://api.example.com/data?${encodedParams}`;
}

const apiParams = {
    search: "JavaScript 教程",
    category: "プログラミング",
    page: 1
};

const apiUrl = createAPIUrl(apiParams);
console.log(apiUrl);
// "https://api.example.com/data?search=JavaScript%20%E6%95%99%E7%A8%8B&category=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0&page=1"

セキュリティ考慮事項

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  • XSS攻撃を防ぐ重要な関数
  • サニタイズの第一歩
  • 信頼できないユーザー入力のエンコードに不可欠

注意点

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  • 完全なセキュリティ対策ではない
  • バックエンドでも追加のバリデーションが必要
  • パフォーマンスへの影響は最小限

関連メソッド

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ブラウザ互換性

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  • すべてのモダンブラウザで完全サポート
  • Internet Explorer 5.5以降
  • ECMAScript 3以降で標準化

仕様

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  • ECMAScript 仕様
  • WHATWG URL 仕様
  • RFC 3986 (URI規格)

脚注

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