JavaScript/export
export
編集export は、JavaScript モジュールを外部で利用可能にするためのキーワードです。export
を使用することで、関数、オブジェクト、クラス、または変数を他のモジュールからインポートして使用できるようになります。モジュールは ES6(ES2015)で導入され、ファイルやコードを整理しやすくするために役立ちます。
構文
編集// 名前付きエクスポート export { name1, name2, ... }; // 名前付きエクスポートと同時に宣言 export let variableName; export function functionName() { ... } export class ClassName { ... } // デフォルトエクスポート export default expression;
説明
編集export
は2種類のエクスポート方式をサポートしています:名前付きエクスポート と デフォルトエクスポート。- 名前付きエクスポート は、複数の値をエクスポートする場合に使用します。
- デフォルトエクスポート は、モジュールで1つだけエクスポートする場合に使用します。
使用例
編集// 名前付きエクスポート export const name = 'John'; export function greet() { console.log('Hello, ' + name); } // デフォルトエクスポート export default function () { console.log('This is the default export.'); }
この例では、name
と greet
が名前付きでエクスポートされ、匿名関数がデフォルトエクスポートされています。
インポートとの関係
編集export
された値は、import
を使って他のモジュールで利用することができます。
// 名前付きエクスポートのインポート import { name, greet } from './module.js'; // デフォルトエクスポートのインポート import defaultExport from './module.js';
名前付きエクスポートは、波括弧 {}
を使用してインポートし、デフォルトエクスポートはそのまま任意の名前でインポートします。
注意点
編集- 同じモジュール内で複数の名前付きエクスポートを行うことができます。
- デフォルトエクスポートは1つだけに制限されます。
- 名前付きエクスポートとデフォルトエクスポートは同時に使用できます。