Lojban For Beginners 日本語訳/つなげてまとめる

つなげてまとめる

ロジバンは、発語の順にまとめていく言語です。三つのものを言うとしたら、最初の二つをまず繋げてから、後のものを繋げます。

la astrid. .e la minorin. .onai la cigerun.

は、

「アストリッドさんとみのりさん、その二人あるいは茂さん」

であって、


「アストリッドさんと、みのりさんあるいは茂さん」

ではない、ということです。

形容する( tanru )語にも言えます。

xlali zgike karni

「悪い音楽、の雑誌。」です。


「悪い、音楽雑誌」と言いたい時には、 ke と ke'e で、「音楽雑誌」を括弧でくくるように囲みます。

(ここで to とtoi を使うと、本当の括弧、つまり「悪い(音楽の雑誌)」と言っていることになります。)

xlali ke zgike karni ke'e

「悪い、音楽雑誌。」です。


お尻の ke'e は、 ku や kei や vau と同じように終端子で、必要が無ければ抜かして構いません。

.i mi pu zi te vecnu lo xlali ke zgike karni .i to'e zanru la'o zoi .dohatsuten. zoi

「私がさっき買ったのは悪い音楽雑誌だった。怒髪天を、褒めるのと逆のことをしている。」つまり「さっき、悪い音楽雑誌を買った。怒髪天をけなしている。」

.i ではっきりと区切られているので、 ke'e は要らないわけです。


bo を使っても言えます。 bo を使うと、その両隣のものは、他のどのつながりよりも強固につながります。

xlali zgike bo karni

「悪い、音楽雑誌。」

zgike bo karni で、一つの固まりになります。


bo は、文もつなげます。 .i bo 「(直前の文をつなぐ)」や .i ba bo 「その後で」や .i seni'i bo 「だから」で、直前の文(だけ)を強固につなぎます。 .e bo 「と」や gi'e bo 「そして」のように、 接続詞と一緒になってもつなげます。

ですから、三つ上げるうちの最後の二つをつなげたい時は、

la .astrid. .e la minorin. .onaibo la cigerun.

「アストリッドさん、それに、みのりさんか茂さんのどちらか」

と言えます。

もちろん ke や ke'e も使えます。

la djiotis. .e ke la suzyn. .onai la ranjit. ke'e

「アストリッドと[みのりさんか茂さんのどちらか]」


文全体を括弧で囲むようにするには、ke と ke'e ではなく、tu'e と tu'u を使います。

tu'e mi cinba do .ije do cinba mi tu'u .ijanai tu'e mi prami do .ije do prami mi [tu'u]

「私はあなたに接吻をする、そしてあなたは私に接吻をする。もし私があなたを愛している、そしてあなたが私を愛しているならば。」つまり「私たちは、愛し合っているならば、キスをし合う。」


もっとも、ロジバンでは発言の順にまとめていくため、最初のtu'e と tu'u は必要ありません。

mi cinba do .ije do cinba mi .ijanai tu'e mi prami do .ije do prami mi [tu'u]


ke と ke'e を使った同じような文を見てみましょう。

mi dzukla le zarci .e le zdani .a ke le ckule .e le briju [ke'e]

「私は歩いて行く、市場そして家に、あるいは、学校そして仕事場に。」


tu'e と tu'u の例文と同じように、最初の「市場と家」は囲まれていません。しかし、 ke と ke'e の場合は、囲まなくて良い、というよりは囲むことはできません。 何をくくっているかのあいまいさを避けるため、 sumti を ke で囲む場合は、上の場合の .a のように、論理的接続詞の後でしか使えないことになっています。


接続詞の先行版を使えば、以上見てきたようなあいまいさは問題になりません。

ge la .astrid. gi gonai la minorin. gi la cigerun.

「アストリッドさんとみのりさんと茂さん」


gonai ge la .astrid. gi la minorin. gi la cigerun.

「アストリッドかみのりさんか茂さんの誰か」


括弧は必要なくなるのです。