Lojban For Beginners 日本語訳/内部の体言( sumti )をもう少し
内部の体言( sumti )をもう少し
二番目の sumti を付け加えるのに、 be を使うやり方を見ましたが、二番目でない体言 sumti を言いたければ、fa 類を beと一緒に使います。例を挙げます。
la renas. klama fi la melbn. 「レナは( x1 )移動する、出発地はメルボルン( x2 )。」 「レナはメルボルンから来る。」 le klama be fi la melbn. 「移動者( x1 )、出発地はメルボルン( x3 )」 「メルボルンから来る人」 ti xatra fo lei dinske 「これは( x1 )手紙だ、経済に関する( x4 )。」 「これは経済に関する手紙です。」 le xatra be fo lei dinske 「手紙であるもの( x1 )、主題は経済( x4 )」 「経済に関する手紙」
さらに、一つだけではなく複数の sumti を付け加えることもできます。その場合、二つ目以降は全て bei を使います。なぜ be を繰り返さないのかというと、あいまいさを避けるためです。 be を繰り返し使うと、それに続く sumti は最初の説明したかった sumti の x3以降 としてではなく、その直前の sumti の x2 として見なされてしまうのです。例文で示しましょう。
la renas. klama {le jarbu be la melbn.} 「レナは( x1 )行く、行き先は郊外( x2 )、何の郊外かというとメルボルン(「郊外」の x2 )。」 「レナはメルボルンの郊外へ行く。」 le klama {be le jarbu be la melbn.} 「移動する人( x1 )、行き先は郊外( x2 )、何の郊外かというと(「郊外」の x2 )、メルボルン」 「メルボルンの郊外へ行く人」 la renas. klama {le jarbu} {la melbn.} 「レナは( x1)行く、行き先は郊外で( x2 )、出発地はメルボルン( x3 )だ。」 「レナは、郊外へ、メルボルンから行く。」 le klama {be le jarbu} {bei la melbn.} 「行く人( x1 )、その行き先は郊外( x2 )、出発地はメルボルン( x3 )」 「メルボルンから郊外へ行く人」
ある sumti に sumti を加え、その sumti に sumti をさらに加え…と、 sumti を埋め込むことは際限なくできます。すると、ここで区切ります、と示すことが必要と思われます。終端子ですね。 be の終端子は be'o です。
le xatra be la jan. bei la suzyn. 「ジャンへのスーザンからの手紙」 la djiotis. mrilu ti la ranjit. 「ジョティはこれをランジットに郵送した。」
この二つの文を合体させてみます。
la djiotis. mrilu le xatra be la jan. bei la suzyn. la ranjit. 「ジョティは、ジャンへのスーザンからの手紙を、ランジットに郵送した。」 le mrilu be le xatra be la jan. bei la suzyn. be'o bei la ranjit. 「ジャンへのスーザンからの手紙を、ランジットに郵送する人」 le mrilu be le xatra be la jan. bei la suzyn. ____ bei la ranjit. 「ジャンへのスーザンからのランジットについての手紙を、郵送する人」 ( be'o が無いと、こうなります。)
このようにややこしい文章を作ることはできますが、だからといって、する必要はありません。実は be'o は、 ku や vau と同じように(そしてkei とは違って)あまり見ることはありません。付け足された sumti にまた sumti が続くとして、その頭に be や bei が付いていないならば、 be'o が無くても、その新しい sumti は文自体の selbri に関係する、ということは明らかだからです。唐突に sumti が追加されたら大元の selbri の要素だと分かるということですね。
mi penmi {le pendo be la ranjit. [be'o]} le barja 「私は( x1 )会う、相手は友人で( x2 )、[ランジットにとっての( x2 )]、会う場所は酒場だ( x3 )。」 「ランジットの友人に私は酒場で会う。」
この場合、 be'o は無くても良く、その方が普通です。