1から9までの数は以下のようになっています。

  1. pa
  2. re
  3. ci
  4. vo
  5. mu
  6. xa
  7. ze
  8. bi
  9. so

母音が AEIOU の繰り返しになっていることに気付きましたか?そして0は「no」です。数というのは暗記するしかありません。「パレシヴォム、カハァゼビソノ」とひたすら唱えましょう。語呂合わせも効果的かもしれませんね。「ゴム(5・mu)」「な、なぜ(7・ze)」「窮鼠猫をかむ(9・so)」など。覚えたもん勝ちです。
10以上の数は、数字を合せることで表現します。電話番号のように連ねるだけです。例えば

pano   10
zebi   78
xanoci  603
vomusore 4,592

4,592 には、千の位ごとにつけるコンマがありますね(コンマでなくピリオドをうつ言語もあるようです。ややこしいですね)。これはロジバンでは使えません。コンマは二つの音節を分けるという役割があるからです。代わりに使うのは「ki'o」です。ki'o を使うのは強制ではありませんが、使うと見やすくなります。なので 4,592 は vo ki'o musore と読み書きすることができます。そしてもし ki'o の後に続く数字が全てゼロだった場合、例えば 3,000 を ci ki'o とするように、省略することができます。(ちなみに、ki'o が kilo と似ているのは偶然ではありません。)
コンマに当たる言葉があるのですから、小数点に当たる言葉もある筈ですね。それには「pi」を使います。5.3 は mupici となるのです。実は pi は10進法でしかつかえないというわけではなく、何進数での話であれ、小数点として使えます。これは高度な話ですのでこの辺で。

注: pi を π と混同しないようにしましょう。π はロジバンで「pai」と書きます。奇遇ですねえ。

数を sumti として表現したいときには、つまりその数を物事として扱いたいときには、その前に冠詞を置く必要があります。それは la でも le でもなく、「li」です。よって「li pareci」は123(百二十三)という数のことになり、「li pa li re li ci」は、1、2、3 という別個の数字のことになるのです。li には新しい数として標識するという役割があるのです。