今まで、時制全部がどうなっているかさぞや気になったことでしょう。つまるところ言語学習というのは、時制を学習して使い分けれるようになることが大部分だからです。例えば英語には十数の時制があります(定義にも依りますが)し、もっと多い言語だってあります。間違ったものを使えば深刻なことになります。加えて、「~の前に・すぐ・ちょっと以前」などの単語や言い回しが沢山あります。

ロジバンでは全然違うふうに時を扱います。幾つかの言語(中国語など)の様に時制は必須でないのです。今までに見てきた全ての bridi では特定の時が関連付けられていませんでしたが、これは完全に容認可能…というか実は普通なのです。誰かに「mi klama ti de'i la padjed.」と言われて「先週の月曜日にここへ来た」なのか「来週の月曜日にここへ来る」なのかあなたが判別できなかったとしても、これは好いロジバン文なのです。殆どの場合では、文が文脈から逸脱することなど無いですし、過去・現在・未来のどの話をしているのか文脈から十分判断もできるものです。そして英語で同じ状況を考えたときに過去になるからといって過去形にしてしまうのは malglico です。