「今何時ですか」と聞く一つのやり方は「ma tcika ti」と言うことです。ma は sumti を聞くための「何」にあたる言葉でしたね。tcika の配列構造は

x1(時/分/秒)はx2(事)の、x3(日)・x4(所)における時刻

です。このようにロジバンにおいて時間とは(初期設定では)抽象概念ではなく常に「何かの時」とされる具体的な概念なのです。そして上の文では ti の時間を聞いていることになりますが、 ti とは「この出来事/物事」であるためにここでは「今」となっています。

注:この表現には語弊がありますので次の授業で少し補足します。

ちゃんと答えるとなると長ったらしくなることは明らかですが、ここでロジバンの文法規則を思い出してください。本当に言いたいことを頭で言ったら、その後ろは省略できるのでしたね。ということでよくある答え方としては

ma tcika ti
li papa
今何時だい。
11時。

li によって只の数字の話になっていることには注意してください。「li papa cu tcika ti(11が現状況の時間だ)」の略として li papa が使われているのです。

もう少し詳細を述べたいときには、「pi'e」を使うのが適しています。これは pi のように割合というか端数(はすう)を導くのですが、pi とは違って10進数を導く必要がありません。pi は大元の進数に従った割合しか表せないのですが、pi'e にはそのような進数の制約はありません。時間を分に(時間の60分割)に分かつことも、日を時間(日の24分割)に分かつことも出来るのです。つまり pi'e とは「小数点」ではなく「部分・断片」を表す言葉だと言えるでしょう。なので先ほどの問いに対する別の答えは

li papa pi'e mu
11:05
(11とその5断片)

もう少し細かく言いたければ

li papa pi'e mu pi'e pabi
11:05:18
(11とその5断片と更にその18断片)

そして11時まであと5分のときは勿論 li pano pi'e mumu(10:55)と言うこともできるのですが、li papa pi'e ni'u mu(11:-5)と言うこともできます。「ni'u」はマイナス記号です。

そして「11時半」と言うために pi を使って li papa pimu(11.5)と言うことができます。これはとてもロジバンらしい表現です。時間について言うとき大抵は24時間制なので午後6時のことは li pabi(18:00)と言うことができます。

もし12時間制を使用したいのでしたら、午前と午後を特定する必要が生じてきます。型にはまったやり方としては時間を cmene にしてしまうという方法があります la と「cac.(時間を表す cacra から派生した)」を使います。4時は la vocac. で、5時は la mucac. です。10と11と12を表す数字が必要ですが、幸いロジバンにはこれが存在します(15までの数字があり16進法に対応できます)。

dau 10
fei 11
gai 12
jau 13
rei 14
vai 15

普通に暮らしていれば13から15までの数字は使いませんが、時間を表す際には10から12は必要になりましょう。10時は la daucac. 、11時は la fei cac. 、12時は la gaicac. と表します。朝とか夕方とか言うためにはそれぞれ「lir」「lec」を追加します(「早い」を意味する「clira」と「遅い」を意味する「lerci」から来ました)。ということで la mucac. lir. は朝五時のことです。

御覧の通り12時間制は少々複雑ですから24時間制を使うのが好ましいでしょう。