Lojban For Beginners 日本語訳/月日、曜日の表現

曜日もまた数から作られた cmene で表されます。今回は「djed.(日を表す djedi から派生した)」を加えます。日曜日を第1日目とするユダヤ的キリスト教習慣に従えば、

日曜日 la padjed.
月曜日 la redjed.
火曜日 la cidjed.
…

という様になります。しかし1992年に開かれた Logical Language Group の会合で、月曜日が第1日、日曜日が第7日または第0日とする合意が経験に応じて為されました。となるとどちらかが国際標準になるまではどちらも使われることになってしまうでしょう。

これでは混乱をきたすようですが、私は「使われたものが残る」という概念を示すためのよい例になるのではと考えています。人々が実際に使う為に選ぶという行為にこの言語は依存するということです。そんな訳で1週間7日制ではない別の習慣を採用するという道もあるかもしれませんね。例えば中国のような1週間10日制であることを明らかにする言葉を加えれば、 la padjedjung. という表現もあり得ます。

注:現状では月曜日を第1日とするのが避けられない流れのようです。
小ネタ:以下のように曜日を完全な lujvo(複合語)の形式で見かけるかもしれません(数字の後ろに子音を一つ加えるという手段で作ります)。
no(n)djed, または nondei 第0日
pa(v)djed. または pavdei 第1日
re(l)djed. または reldei 第2日
ci(b)djed. または cibdei 第3日
vo(n)djed. または vondei 第4日
mu(m)djed. または mumdei 第5日
xa(v)djed. または xavdei 第6日
ze(l)djed. または zeldei 第7日 = 第0日

月も数字から作られた cmene で表します。この場合は「mast.(月を表す masti から派生した)」を加えます。なので1月が la pamast. となります。12か月あるので勿論追加の数を使う必要があります。10月は la daumast. です。

注:月も完全な lujvo の形式で表現できます。16進数の数字に rafsi(複合語用の短縮形)が無いことには注意が必要ですが。
pa(v)mast. または pavma'i 1月
re(l)mast. または relma'i 2月
ci(b)mast. または cibma'i 3月
vo(n)mast. または vonma'i 4月
mu(my)mast. または mumyma'i 5月
xa(v)mast. または xavma'i 6月
ze(l)mast. または zelma'i 7月
bi(v)mast. または bivma'i 8月
so(z)mast. または sozma'i 9月
daumast. または pavnonmast. または pavnoma'i 10月
feimast. または pavypavmast. または pavypavma'i 11月
gaimast. または pavrelmast. または pavrelma'i 12月

ここで季節の表記に興味を持たれたかもしれません。主な四季の表現は

vensa 春
crisa 夏
critu 秋
dunra 冬

です(言葉の完全な定義は gismu 辞書を参照のこと)。お住まいの地域の季節がこれらの言葉で表現できないのでしたら簡単に新しい言葉を創作することが出来ます。例えば雨季やモンスーンについては carvycitsi (雨を表す carvi と季節を表す citsi から)または簡潔に la carv. と表現することが考えられます。ここで私が考えたイギリスの季節をご紹介しましょう。

la lekcarv. 冷たい雨…春
la mliglacarv. 温い雨…夏
la bifcarv. 風の雨…秋
ladujycarv. 凍てつく雨…冬

冗談の部分は置いておいて、これらはロジバンの造語法の2つの特徴を示しています。1つ目は最後の母音を削ることにより cmene を作って(第1章で学びましたね)いることと、lujvo(複合語)を作っていることです。これらのことは pavjed. や relmast. でもやっていました。当座で lujvo を作る際にはもっとロジバンの知識が必要ですが、簡単な lujvo を作る方法についてはこの後学びます。