Wikibooks:児童・生徒の方々へ
このページでは、小学生から高校生くらいまでの人たちに、ウィキブックスに参加するときに注意してほしいことをまとめました。できれば、ウィキブックスで編集をする前に読んでおいてください。すでにトラブルに巻きこまれているのであれば、自分のどこに問題があったのかを考える手がかりとしてお使いください。
ウィキブックスは、子どもをどうあつかっているでしょうか
編集ウィキブックスは、利用者(ウィキブックスの編集に参加している人)の年
しかしこれは、別の言い方をすれば、子どもであっても特別あつかいをしないということです。失敗したときに、「まだ子どもなのだから(許して)」という言い
これは、年少者にとってはかなり
ウィキブックスは、教科書を作るためのプロジェクトです
編集ウィキブックスは、教科書を作るという目的があるプロジェクトです。このことは、
教科書を作るうえでは、必ずといっていいほど話し合いなどをする場面が出てきます。しかしこのコミュニケーションは、あくまで「教科書を作る上で必要な話し合い」をするためのものです。ウィキブックスは、決してコミュニケーションが目的のプロジェクトではありません。もしもあなたが友達などとのコミュニケーションを求めているのであれば、それにふさわしい電子
ウィキブックスについて、世の中では「だれでも自由に書ける教科書」と説明されることが多いようです。しかしこれは
ウィキブックスに参加するのであれば、「
年少者に特に気をつけていただきたいこと
編集これまで、年少者がウィキブックスや、姉妹プロジェクトのウィキペディアやウィクショナリーで起こした、または
編集における調べものをするとき
編集わからないことがでてきたら、前に注意をしてくれたひとなどに気安くたずねるひとがいます。くり返しますが、ここはコミュニティサイトではありません。聞けばだれでも答えてくれるわけではありません。まして管理作業にたずさわっているひとは、とてもいそがしく、答える義務もありません。
人に聞く前に、ちょっと待ってください。ここはウィキブックスです。ある
適切 な記述 にするよう気を配りましょう
編集
ウィキブックスは、教科書を作ろうというプロジェクトです。それに合わない
なお、教科書をまだ一度も読んだことがないひとはいないでしょうが、改めてまず教科書を実際に手にとって読んでみてください。教科書とはどのようなものかを知らないまま教科書を作ろうというプロジェクトに参加するのは、行き先も知らずに船に乗りこむようなもので、まったく感心しません。
これから、特に気をつけてほしいことを、4つ挙げます。
- 1. 本を読んで調べたことだけを、書いてください
- 教科書は、知識を
体系 づけて解説 したものです。教科書の項目を書くには、たくさんの資料を調べ、いろいろな用例(使い方)を順序を決めてまとめる必要があります。みなさんは、学校でいろいろなことを学んでいることでしょう。しかし学校の授業で習ったことは知識のほんの入り口です。それだけでは教科書の項目を書くに十分な情報であるとは言えません。項目を書くのならば、授業で習ったことをもとにするのではなく、図書室に行って関連する本を何冊も読み、専門書を借りてきて調べる、といったことが必要です。 - また、ウィキブックスは、自分の意見や感想を書くところではありません。みなさんは、学校で「意見を持ちなさい」「感想が言えるようにしなさい」などと教わっているかもしれません。しかしウィキブックスの項目は、あなたの意見を必要としていません。ですから、項目に自分の意見を書いてはいけません。使われている事実をありのままにまとめた項目だけが喜ばれるのです。
- 不適切な記述がなされた場合、だれかがそれを直す必要があります。それは「直すひとに負担をかける」ということです。おかしな
項目 が作られると、削除をするかどうかの話し合いをする場を設ける手間がかかり、それへの話し合いに参加する人々などにも負担をかけることになります。 - 2. 資料の丸写しは、絶対にダメ!
- 資料を読んだからといって、参考にした資料からの引き写し・丸写しは、絶対にやめてください。また、歌詞やせりふなどをそのまま書くのもやめてください。引き写しは、他人の著作権を
侵害 するという犯罪になります。多少前後を入れかえたり、言い方を変えたりしても、著作権を侵害していることに変わりはありません。著作権を侵害した記述は見つかりしだい削除されますし、くり返し著作権侵害を行う人は投稿 ブロック(編集禁止)されることになります。 - 本や資料を調べ読みくらべたうえで、あなたがすることがあります。あなたが自分のことばで書いたことの出典(何をもとに書き込んだのか)は必ずわかるようにしてください。そうすることで、項目の内容が本当に正しいのかを調べたい人や、もっとくわしく知りたい人もあなたと同じ本や資料を読むことができます。
- 3. ウィキブックスはニュース速報ではありません
- テレビや
雑誌 などで見た不完全な単語やニュース的な言葉、またアニメやマンガに出てくるような言葉は、ウィキブックスには不要です。そうした情報を書きこまないでください。他にそうした情報を書きこんでいるひとがいたとしても、それはそのひとがまちがっています。あなたは絶対にまねしないでください。 - 4. ウィキブックスでは、記録を残しています
- ウィキブックスでは、すべての編集について、記録を残しています。一つ一つの編集を「
履歴 」のページで見ることができます。不確かなうわさや学校のひとについて書いたり、いじめに使ったりした場合、そのような書きこみはだれかが取り除くでしょうが、書きこまれた内容と書きこんだ利用者の記録は残り、これを消去することは、管理者 が削除 しなければ、残り続けます。たとえ削除されて表からは見えなくなっても、裏では残っています。あなたが落書きのつもりで気軽に書いたことであっても、あなた以外のひとは軽いいたずらとは考えてはいません。
友だちさがしのサイトではありません
編集ウィキブックスは教科書を作ろうというプロジェクトです。友だちさがしサイトやおしゃべりサイトではありません。ウィキブックスのアカウントを取得すると自分だけの、自己紹介ができるページや会話ができるページがついてきますが、それらも教科書作りのために用意されているものです。
特に、子どもの利用者の中には、自分の名前・住所や電話番号・メールアドレスなど自分の情報をこまかく書いてしまうようなひとがいます。これらは、まとめて「個人情報」といいますが、ウィキブックスに「書いてはいけない情報」にあたります。書いてしまったひとが、犯罪者に目をつけられたり事件にまきこまれたりすることもある、とても危険なことなのです。もちろん、同じ理由から、ほかのひとの「個人情報」を書いてもいけません。そのような使い方は、絶対にしてはいけません。
写真をアップロードする前によく考えましょう
編集ウィキブックスは、教科書を作ろうというプロジェクトです。写真なども、項目の説明のために十分な質が求められます。年少者がアップロードする写真は、しばしば「質が低い」として問題になります。しかも、そういうものを大量にアップロードして、ますます問題が大きくなることが少なくありません。ウィキブックス(ウィキメディア・コモンズ)にアップロードしてよい写真は、項目の説明に役立ち、また他人の権利を侵害しないものでなければなりません。気軽に写したスナップ写真などのアップロードは、しないでください。くわしくは「教科書向け
管理に参加するときは、注意深く
編集ウィキブックスでは、教科書としての
しかし、実はこの管理作業は、かなり
年少者が管理作業に参加してはいけないという決まりはありません。しかし、年少者による管理作業への参加は、しばしば不
- 1.
削除依頼 や即時 削除依頼を出す場合には、十分な注意を
あるページについて削除してほしいとき、削除依頼や即時削除依頼に出すことになるのですが、そこで「その
- 2. 初心者へのあいさつは、しないほうがよいでしょう
ウィキブックスの一部には、初心者に
初心者にあいさつをした場合、その初心者が
- 3. ほかの利用者への注意も用心深く
ウィキブックスのほかの利用者の行動に問題があると思ったときに注意をするときにもまた、用心深い方がよいでしょう。
他人に注意をしたり、説教したりすることは、意外と難しいものです。ウィキブックスであなたの周囲にいるほかの利用者の多くは、おそらく、あなたより
また、知識不足や経験不足が原因で、問題のない行動を問題のある行動だと思いこんでしまうこともあります。問題のない行動を注意されたら、たいていの人は気分を害し、ときには
不用意に注意をすることは、ウィキブックスにとっても、あなた自身にとっても、マイナスにしかなりません。年少者は、他の利用者に注意をすることについて、注意深くあるべきです。どうしても見
あなたがもし、注意されたら
編集あなたが注意されたときどうすればいいかを、まとめておきましょう。
- 1.
感情 的に言い返さないようにしましょう
注意されるということは、あまり気分のよいことではありません。そこで、注意されてすぐに、感情的になって言い返してしまうひとがいます。しかしそれは、まちがった
- 2. 最低でも
一晩 、よく休んで考えてみましょう
注意されたら、まず「自分の行動のどのようなところが注意されたのか」を、最低でも一晩、よく休んで考えてみましょう。注意したひとは、注意したわけをいちいちくわしく説明してくれないかもしれません。そこで
- 3. わからなくても、とりあえず「ごめんなさい」というのは、まちがいのもと
注意された内容がわからなくてもとりあえず「ごめんなさい」「申し
- 4. もしかしたら、あなたにとって、ウィキブックスに参加することは、まだ早かったのかもしれません
注意されたあとに考えても、なにを注意されたのかがよくわからなかったならば、もしかすると、あなたはウィキブックスで活動するにはまだ早かったのかもしれません。あなたが無理をしてウィキブックスに参加しつづけても、ほかの利用者は
では、年少者はどのようにウィキブックスに参加するのがよいのでしょうか
編集はっきり言いますと、年少者には、ウィキブックスで活動して
手元にある、または借りられる
ウィキブックスは息の長いプロジェクトですから、5年先、10年先にも同じように続けて
あせらずに行きましょう。