Wikijunior:太陽系/エンケラドゥス
エンケラドゥスは土星(どせい)の衛星(えいせい)の一(ひと)つです。とても小(ちい)さな衛星(えいせい)ですが、宇宙(うちゅう)で最(もっと)も興味深(きょうみぶか)い場所(ばしょ)の一(ひと)つとして知(し)られています。
基本(きほん)データ
編集- 直径(ちょっけい):約(やく)500キロメートル(地球(ちきゅう)の月(つき)の7分(ぶん)の1)
- 公転周期(こうてんしゅうき):1.37日(地球(ちきゅう)の日(ひ))
- 表面温度(ひょうめんおんど):約(やく)マイナス200度(ど)
どんな特徴(とくちょう)があるの?
編集氷(こおり)の世界(せかい)
編集エンケラドゥスは全体(ぜんたい)が真(ま)っ白(しろ)な氷(こおり)で覆(おお)われています。この氷(こおり)は太陽(たいよう)の光(ひかり)をとてもよく反射(はんしゃ)するので、宇宙(うちゅう)で最(もっと)も明(あか)るい天体(てんたい)の一(ひと)つです!
すごい噴水(ふんすい)
編集エンケラドゥスの南極(なんきょく)には、大(おお)きな割(わ)れ目(め)があります。そこから、氷(こおり)と水(みず)の粒(つぶ)が宇宙(うちゅう)に向(む)かって噴(ふ)き出(だ)しているのです。この噴水(ふんすい)は地球(ちきゅう)の間欠泉(かんけつせん)(ゲイザー)よりもずっと大(おお)きく、なんと宇宙(うちゅう)まで届(とど)きます!
地下(ちか)の海(うみ)
編集科学者(かがくしゃ)たちは、エンケラドゥスの氷(こおり)の下(した)に液体(えきたい)の水(みず)の海(うみ)があると考(かんが)えています。この海(うみ)は、エンケラドゥスの中心(ちゅうしん)にある岩(いわ)の熱(ねつ)で温(あたた)められているかもしれません。
どうやって見(み)つかったの?
編集エンケラドゥスは1789年(ねん)にウィリアム・ハーシェルという天文学者(てんもんがくしゃ)によって発見(はっけん)されました。でも、このエンケラドゥスの本当(ほんとう)のすごさが分(わ)かったのは、カッシーニという探査機(たんさき)が調(しら)べてからです。
おもしろい事実(じじつ)
編集土星(どせい)の環(わ)を作(つく)っている!
編集エンケラドゥスから噴(ふ)き出(だ)す氷(こおり)の粒(つぶ)の一部(いちぶ)は、土星(どせい)のE環(かん)という環(わ)を作(つく)っています。つまり、エンケラドゥスは土星(どせい)の環(わ)の材料(ざいりょう)を提供(ていきょう)しているのです!
とってもツルツル
編集エンケラドゥスの表面(ひょうめん)は、太陽系(たいようけい)で最(もっと)もツルツルな場所(ばしょ)の一(ひと)つです。これは、新(あたら)しい氷(こおり)が常(つね)に積(つ)もっているからです。
生命(せいめい)がいるかも?
編集科学者(かがくしゃ)たちは、エンケラドゥスの地下(ちか)の海(うみ)に生命(せいめい)がいるかもしれないと考(かんが)えています。なぜなら、そこには生命(せいめい)に必要(ひつよう)な水(みず)、熱(ねつ)、そして栄養(えいよう)があるからです。
エンケラドゥスへの旅(たび)
編集もし宇宙船(うちゅうせん)でエンケラドゥスに行(い)けたら…
- とても寒(さむ)いので、特別(とくべつ)な宇宙服(うちゅうふく)が必要(ひつよう)です
- 重力(じゅうりょく)がとても弱(よわ)いので、大(おお)きくジャンプができます
- 氷(こおり)の噴水(ふんすい)を間近(まぢか)で見(み)ることができます
名前(なまえ)の由来(ゆらい)
編集エンケラドゥスという名前(なまえ)は、ギリシャ神話(しんわ)に出(で)てくる巨人(きょじん)の名前(なまえ)からきています。
もっと知(し)りたい人(ひと)は
編集- 土星(どせい)の他(ほか)の衛星(えいせい)についても調(しら)べてみよう
- 氷(こおり)の噴水(ふんすい)がどうやってできるのか、図書館(としょかん)で調(しら)べてみよう
- インターネットで「カッシーニ」の写真(しゃしん)を探(さが)してみよう
クイズ
編集- エンケラドゥスの表面(ひょうめん)は何(なに)でできている?
- エンケラドゥスの特徴的(とくちょうてき)な噴水(ふんすい)は、どこにある?
- エンケラドゥスは何(なに)を作(つく)るのを手伝(てつだ)っている?