Wikijunior:太陽系/テティス
テティスは土星(どせい)の衛星(えいせい)の一(ひと)つです。氷(こおり)でできた世界(せかい)で、大(おお)きなクレーターと谷(たに)があるのが特徴(とくちょう)です。
基本(きほん)データ
編集- 直径(ちょっけい):約(やく)1,062キロメートル(地球(ちきゅう)の月(つき)の3分(ぶん)の1)
- 公転周期(こうてんしゅうき):1.89日(地球(ちきゅう)の日(ひ))
- 表面温度(ひょうめんおんど):約(やく)マイナス187度(ど)
どんな特徴(とくちょう)があるの?
編集巨大(きょだい)クレーター
編集テティスの表面(ひょうめん)には、「オデュッセウス」という巨大(きょだい)なクレーターがあります。このクレーターは直径(ちょっけい)が400キロメートルもあり、テティスの大(おお)きさの3分(ぶん)の1以上(いじょう)を占(し)めています!もしこのクレーターが地球(ちきゅう)にあったら、日本(にほん)の半分(はんぶん)くらいの大(おお)きさになります。
イタカ地形(ちけい
編集テティスにはもう一(ひと)つ面白(おもしろ)い地形(ちけい)があります。それは「イタカ地形(ちけい」という巨大(きょだい)な谷(たに)です。この谷(たに)は幅(はば)が100キロメートル、深(ふか)さが3~5キロメートルもあり、テティスの表面(ひょうめん)をぐるっと一周(いっしゅう)しています!
氷(こおり)の世界(せかい)
編集テティスは、ほとんどが水(みず)の氷(こおり)でできています。そのため、とても明(あか)るく見(み)え、太陽(たいよう)の光(ひかり)をよく反射(はんしゃ)します。
どうやって見(み)つかったの?
編集テティスは1684年(ねん)に、イタリアとフランスの天文学者(てんもんがくしゃ)ジョバンニ・カッシーニによって発見(はっけん)されました。
おもしろい事実(じじつ)
編集土星(どせい)との関係(かんけい)
編集- テティスは土星(どせい)の向(む)こう側(がわ)を回(まわ)るときに、ほとんど見(み)えなくなってしまいます。これは、土星(どせい)の環(わ)にかくれてしまうからです。
- テティスの軌道(きどう)には、他(ほか)の小(ちい)さな衛星(えいせい)が一緒(いっしょ)に回(まわ)っています。これらの衛星(えいせい)は「テレスト」と「カリプソ」と呼(よ)ばれ、テティスの前後(ぜんご)を60度(ど)の角度(かくど)で回(まわ)っています。
もしテティスに行(い)けたら…
編集- とても寒(さむ)いので、特別(とくべつ)な宇宙服(うちゅうふく)が必要(ひつよう)です
- 重力(じゅうりょく)が弱(よわ)いので、地球(ちきゅう)の6分(ぶん)の1の重(おも)さになります
- 巨大(きょだい)なクレーターの中(なか)を探検(たんけん)できます
- 深(ふか)い谷(たに)を見下(みお)ろすことができます
名前(なまえ)の由来(ゆらい)
編集テティスという名前(なまえ)は、ギリシャ神話(しんわ)の海(うみ)の女神(めがみ)から付(つ)けられました。
テティスはどうやってできたの?
編集科学者(かがくしゃ)たちは、テティスが土星(どせい)の周(まわ)りにあったガスや氷(こおり)のかたまりから作(つく)られたと考(かんが)えています。オデュッセウス・クレーターは、大(おお)きな小惑星(しょうわくせい)か彗星(すいせい)がぶつかってできたと思(おも)われています。
もっと知(し)りたい人(ひと)は
編集- 土星(どせい)の他(ほか)の衛星(えいせい)について調(しら)べてみよう
- クレーターがどうやってできるのか、実験(じっけん)してみよう
- カッシーニ探査機(たんさき)の写真(しゃしん)をもっと見(み)てみよう
クイズ
編集- テティスの表面(ひょうめん)にある巨大(きょだい)なクレーターの名前(なまえ)は?
- テティスをぐるっと一周(いっしゅう)している深(ふか)い谷(たに)の名前(なまえ)は?
- テティスは主(おも)に何(なに)でできている?
用語解説(ようごかいせつ)
編集- クレーター:隕石(いんせき)などがぶつかってできたくぼみ
- 軌道(きどう):天体(てんたい)が宇宙(うちゅう)を回(まわ)るときの道筋(みちすじ)
- 探査機(たんさき):宇宙(うちゅう)を調(しら)べる機械(きかい)