名詞に付く「何か」の中でも一般的なのは、冠詞、所有形容詞、そしてこの指示形容詞です。
指示形容詞は、日本語でいう 「この」 「その」 「あの」 の意味です。英語で言うと、「this bag (このバッグ)」 の this に当たります。
指し示す形容詞、というわけですね。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
男性 | ce | ces |
男性第2形 | cet | |
女性 | cette | ces |
指示形容詞の使い方は、所有形容詞と同じです。冠詞の代わりに、名詞の前に置きます。
名詞の性と数に合わせて、男性単数形なら横から男性の列、縦から単数の列を見てください。
- ce gâteau (この/その/あの ケーキ)
- cette orange (この/その/あの オレンジ)
- ces bonbons (これら/それら/あれらの キャンディ)
さて、日本語訳に、「これ、それ、あれ」 が全て付いていることに気づきましたね。フランス語の指示形容詞は、日本語や英語と違い、遠近の区別がありません。
日本語で 「この本」 「あの本」 と言い分けるところも、フランス語では 「ce livre」 で済ませてしまいます。
また、指示形容詞には男性第2形(形容詞参照)があるので、注意してください。
- cet arbre (この木)
- cet hôtel (このホテル)
慣れてきたら、être を使って文を作ってみましょう。
- Ce cahier est rouge. (そのノートは赤い)
- Ces chats sont mignons. (あの猫たちはかわいい)
遠近の差
編集あえて遠くにあるものと、近くにあるものに差を付けたい場合は、-ci (こちらの) と -là (あちらの) を名詞の後に付けて示します。ただし、この表現はそう多く使われるものではないようです。
- cette robe-ci et cette robe-là (このドレスとあのドレス)