中学校高等学校保健体育実技編/水泳
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歴史
編集発祥
編集水泳は非常に古くから行われており、人類は古代から泳ぐ習慣がありました。1800年前後からイギリス国内で賞品レースや賭けレースのような競技会が行われるようになりました。その後、1869年にメトロポリタン水泳クラブ協会(後のアマチュア水泳協会)が設立されました。アマチュア競技規則が定められてから近代的スポーツに発展しました。
近代4泳法(自由形競泳・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ)は次の順で揃いました。
- 1896年の第1回アテネオリンピック大会で自由形競泳が行われました。
- 1900年のパリオリンピック大会から背泳ぎが行われました。
- 1904年のセントルイスオリンピック大会から平泳ぎが行われました。
- 1956年のメルボルンオリンピック大会からバタフライが行われました。
日本への普及と発展
編集日本泳法は、日本独特の水泳法で古くから伝えられました。その中でも複数の流派があります。日本泳法の中でも甲冑御前泳は、水中で身を守る方法から生まれました。現在のスピード水泳の始まりは、明治末期から大正初期にかけて、西欧近代泳法がヨーロッパから日本に伝えられました。1920年のアントワープ大会から日本の水泳選手が初めて参加しました。
1972年のミュンヘンオリンピックから2016年のリオデジャネイロオリンピックまで、日本の水泳選手は世界記録を更新して、数多くのメダルを獲得しました。2012年のロンドン大会では11個のメダルを獲得しました。2016年のリオデジャネイロオリンピックでも日本選手が活躍しました。リオデジャネイロオリンピックでは、金メダル2個・銀メダル2個・銅メダル3個を獲得しました。
水着の進化と記録の伸び
編集その後、2000年のシドニーオリンピック大会の頃から、鮫の肌や川蝉の羽など自然素材の水着が作られるようになりました。2008年の北京オリンピック大会では、反発しにくくなり、動きやすい全身水着の登場によって、多くの記録を更新につながりました。しかし、水着の選び方が勝敗を左右するようになったので、2010年から全身水着(レーザーレーサー)を禁止しました。
水着は体を覆うための素材から速く泳ぐために重要な水着へとあっという間に変わり、この傾向は今後も続くでしょう。
特性
編集- このスポーツは、水の物理的な性質(水圧・浮力・抵抗など)を利用して、長時間泳ぎ続けたり、速さや記録を相手と競ったりします。
- 競泳・飛び込み・アーティスティックスイミング・水球・オープンウォータースイミングは全て競技種目です。
資料出所
編集※下記、2冊を読み比べて執筆しました。
- 佐伯年詩雄ほか編著 年度版『中学体育実技』学研教育みらい
- 高橋健夫ほか編著 年度版『ステップアップ高校スポーツ』大修館書店