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キーワード

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器官・発育急進期・個人差・運動・食事・休養・睡眠

体の発育の特徴

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※私達の体は発育急進期を迎えるとどのように変わりますか?

私達は年齢を重ねると、体も変わり、大人に近づきます。背が高くなったり太ったりするのと同じように、私達の様々な器官も大きくなったり重くなったりしています(発育)。

ほとんどの器官(筋肉心臓・胃腸・肝臓など)は、成長するまでに発育急進期を2回迎えます。子供が産まれるとすぐに第1発育急進期を迎えます。思春期は、小学校高学年から高校生までの時期を指します。思春期に第2発育急進期を迎え、子供から大人に変わります。女の子は男の子よりも早く第2発育急進期を迎えます。しかし、個人差からその時期や程度が変わります。発育急進期を迎えると、骨・筋肉・肺・心臓などの器官が発育します。その結果、身長が急激に伸び、体重も増えます。また、筋力・持久力がついて、呼吸器や循環器の働きも高まります(発達)。

私達の体は思春期を迎えると、大きく発育します。しかし、手足の長さが身長と合っていなかったり、筋力が追いつかなかったりして、運動もぎこちなくなります。しかし、これは短期間しか続きません。

各器官の発育・発達の仕方

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※体の各器官は全て同じように発育・発達しますか?

 
リチャード・エヴァリンガム・スキャモンの発育発達曲線

体の各器官の発育時期や発達時期はそれぞれ違います。例えば、胸腺・扁桃などのリンパ器官は子供の頃から発育するようになり、思春期になると大人より発育します。その後、リンパ器官は小さくなり、大人と同じ大きさになります。胸腺・扁桃などのリンパ器官は危険な病原菌から体を守り、免疫を高めるために欠かせません。また、脳や脊髄などの神経は、他の器官よりも速く発育・発達します。思春期を迎えると、脳や脊髄などの神経は大人と同じくらいまで発育します。

思春期を迎えると、男の子の精巣や女の子の卵巣などの生殖器【性器】の発育が大きく早まり、生殖機能も果たせるようになります。加えて、人間の体は明らかに変わり、これまで見られなかったような男の子や女の子の特徴がはっきり現れるようになります。生殖機能が発達すると、排卵や射精が起こります。このように、思春期を迎えると、男女双方に身体的変化が見られます(二次性徴)。

骨の基礎は思春期につくられる
骨量とは、カルシウムなどのミネラル量が骨の中にどれだけ含まれているのかをいいます。思春期の発育急進期を迎えると、骨量はいきなり増え、20代から30歳代にピークに達します。思春期を迎えたら、丈夫な骨を作るために、カルシウムやタンパク質などを含む食品を摂って、体を動かしていかなければなりません。丈夫な骨を作れば、将来になっても骨量の減少を防いで、骨折しにくくなります。

★各器官の発育の仕方

リンパ型(胸腺・扁桃・リンパ節など) リンパ器官は思春期を迎えると大人のほぼ2倍の大きさになります。

その後、次第に小さくなります。

神経型(脳・脊髄など) 他の器官よりも早く発育・発達します。

特に乳幼児期が著しく、4歳頃になると大人の80%までになります。

それ以後はゆっくり発育・発達します。

一般型(骨・筋肉・心臓・肺・胃腸・肝臓など) 身長と体重と同じように、産まれてからすぐに発育・発達します。

その後少しずつ大きくなります。

思春期を迎えると再び大きく発育・発達します。

生殖腺型(精巣・卵巣など) 精巣・卵巣・子宮などの生殖器は、かなりゆっくり発育・発達します。

しかし、思春期を迎えると急速に発育・発達します。

思春期の生活と発育・発達

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※思春期になったら、どのような生活を送らなければなりませんか?

思春期になると、様々な器官が大きくなり、その仕組みも大きく変わります。運動食事休養睡眠などを毎日しっかりとって、健康的な生活を送れば、体を大きく育てられます。

例えば、無理なダイエットをしないで、必要な栄養素を食事からしっかりとって健康的な食生活を送るようにしましょう。読書・スポーツ・人とのつながり・自然体験なども脳や神経の働きを高めます。

資料出所

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  • 東京書籍『新しい保健体育』戸田芳雄ほか編著  2021年
  • 学研教育みらい『中学保健体育』森昭三ほか編著 2021年