中学校保健体育/呼吸器・循環器の発育・発達

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呼吸器や循環器はどのように発育・発達するのでしょうか。

キーワード

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呼吸器・呼吸数・肺活量・循環器・脈拍数・拍出量

呼吸器の発育・発達

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年齢による肺活量の変化

※呼吸器が発達するとどうなりますか?

鼻(口)・喉・気道・気管支・肺などが呼吸器になります。酸素は呼吸器を通って、肺胞と毛細血管の間で酸素と二酸化炭素を交換します(ガス交換)。肺の中に、小さな肺胞が数多くあり、毛細血管で覆われています。左右合わせて3億から8億個の肺胞があり、その総表面積は50㎡から90㎡にもなります。これはバレーボールコートの半分やバドミントンコート程度の広さです。

肺の大きさは、息を一杯吸った後にどれだけ空気を押し出せるかによって決まります(肺活量)。呼吸器が発育・発達すると、肺活量が増えるので呼吸数も少なくなります。

体が大きくなって肺胞の数が増えたり、肺全体が大きくなったりすると、1回の呼吸でより多くの空気を取り込めるようになります。その結果、呼吸数が少なくなります。

循環器の発育・発達

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脈拍数の年齢による変化

※循環器が発達するとどうなりますか?

循環器は、心臓・動脈・静脈・毛細血管・リンパ管などから成っています。その中でも心臓は、血液を体内に循環させるポンプとして働いています。心臓は、酸素を肺から全身に運び、養分も小腸から全身に運びます。また、心臓は全身に酸素を送り、細胞内の二酸化炭素を肺に運びます。

循環器の発達に合わせて脈拍数が下がり、心臓の拍出量は増えます。なぜなら、体が大きくなると心臓は大きくなり、鼓動も強くなるからです。

血圧とは、血液が血管の壁を押す力をいいます。血圧は年齢とともに高くなります。心臓が発達すると、より多くの血液を送り込むため、発育期に血圧も高くなります。発育期を過ぎると血管が硬くなり、血圧も高くなります。

呼吸器・循環器の発達と運動

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※運動は呼吸器や循環器の発達にどのように役立ちますか?

発育急進期の思春期になると、体はより多くの酸素と栄養を必要とします。そのため、呼吸器・循環器も急速に発達します。思春期は持久力をつけるのに最適な時期です。持久力は呼吸器や循環器の発達に大きく関係します。

激しい運動をすると、呼吸数も心拍数も増えます。その理由として、大量の酸素を体内に取り入れ、血液と一緒に速やかに全身に運ぶ必要があるからです。「少しきつい」と感じる程度(1分間の脈拍数が120~140拍程度)で運動を続けると、1回の呼吸量や拍出量が増えます。

適切な運動は、呼吸器や循環器の働きを高めてくれます。呼吸器や循環器の発達時期や程度は人によって大きく異なります

資料出所

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  • 東京書籍『新しい保健体育』戸田芳雄ほか編著  2021年
  • 学研教育みらい『中学保健体育』森昭三ほか編著 2021年