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エネルギー・栄養素・基礎代謝量

規則正しい食生活 編集

※どのような食生活が望ましいですか。

朝起きたら、体温がいつもより下がります。前日の夕食からかなりの時間を経過しているので、エネルギーが不足しています。このような理由から必ず朝食を摂らなくてはなりません。朝食を摂ると体温を上げて、内臓の働きをよくします。また、午前中の活動に必要なエネルギーと栄養素も摂れます。しかし、朝食を摂っても栄養素やエネルギーは、午前中の活動で失います。これを取り戻すために昼食を摂ります。昼食を摂ってから、活動すると体力を消耗して疲れます。夕食も疲れた体力を回復させるために欠かせません。もし、食生活が乱れると、健康に悪影響を与えて、本来の発育や発達を妨げてしまいます。例えば、夜食を摂ると、胃や腸などの消化器に負担がかかります。そのため、翌日の朝食が食べられなくなります。朝食を抜くと、体も脳も上手く働きません。健康の維持・向上を目指すために、生活習慣を整えて、規則正しい食生活を送りましょう。このように、保健体育の教科書では、1日3食を摂らないといけない理由を示しています。しかし、最新の研究では、1日3食を摂る必要はなくて、正解なしと示しています[1][2][3][4]

栄養のバランスと健康 編集

※食事は何に気を付けたら大丈夫ですか?

様々な栄養素が食物に含まれています。健康な体をつくる役割が食事にあります。そのため、体に必要な栄養素を食事から取り入れなければなりません。栄養素の働きはそれぞれ違うので、1つの食品から必要な栄養素を全て摂れません。栄養素が足りなかったり、食べ過ぎたりすると体調を崩します。特に中学生になると、体の発育や生理で貧血になってしまいます。貧血にならないためにも、蛋白質や鉄を意識して食べるようにしましょう。したがって、健康的な体を作るために、食事で色々な食品を好き嫌いしないで摂らなければなりません。2013年、「和食」が国連教育科学文化機関の無形文化遺産に選ばれました。

食事とエネルギー 編集

※1日にどれくらいのエネルギーが必要ですか?

何もしなくても、私達の体はエネルギーを必要とします。基礎代謝量は、生命を維持するために最低限必要なエネルギーの消費量を表します。

毎日の総エネルギー消費量は、身体活動量(学習などの生活活動や運動)に基礎代謝量を加えて計算します。

私達は食事から必要なエネルギーを手に入れています。また、体を動かすとエネルギーを消費するので、それを補うために食事を摂らなければなりません。例えば、激しい運動をしたり、体の発育が進んだりしたら、より多くのエネルギーが必要になります。必要なエネルギー量が足りないと、疲れを感じて体重が痩せるかもしれません。特に、若い女性は厳しいダイエットから痩せすぎの人も増えています[5]。反対に、運動不足だと、普通に食事を摂っていてもすぐにエネルギーが余ってしまいます。エネルギーが余ると脂肪として体内に蓄えられます。肥満の原因になるので、生活の中に運動を取り入れていきましょう。このように、年齢や運動量などに合わせて食生活を見直していきましょう。

資料出所 編集

  • 東京書籍『新しい保健体育』戸田芳雄ほか編著  2021年
  • 学研教育みらい『中学保健体育』森昭三ほか編著 2021年

ここに注意!! 編集

  1. ^ 「1日3食」は不要?医師が健康のためには「空腹でなければ食べなくていい」と語る理由
  2. ^ 最近、「1日3食は食べ過ぎ」って聞くけど、実際どうなの?
  3. ^ 現代人は食べ過ぎ!1日3食は食べ過ぎであることが科学的にも解明されている|東洋医学と科学からみた最も健康的な食事方法とは?
  4. ^ 「一日3食とるのが体にいい」は間違いだった【「空腹」こそ最強のクスリ】
  5. ^ 減り続けた体重は34キロに、いよいよ「入院治療」でハッと気づいた