中学校家庭/省エネルギーと持続可能な社会

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自分や家族の消費行動が環境に与える影響を学びましょう。

エネルギー消費を減らす方法を考え、消費生活を工夫しましょう。

持続可能な社会をつくるために何が出来るのかを考えてみましょう。

私達の生活とエネルギー消費

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化石燃料(石油、石炭、天然ガス)由来の電気・ガスなどのエネルギーが私達の生活を支えています。

化石燃料は文字通り、大昔の生物の死体がもとになって作られた燃料だと考えられており、そのため「化石燃料」(fossil fuel)と言われています。(※ 英語で出るので、ついでに覚えてください。 fossil フォッシル=「化石」、fuel フューエル=「燃料」 )

化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生します。なので、化石燃料の消費は地球温暖化の原因となっています。化石燃料を大量に消費すると、大気中の二酸化炭素を含む温室効果ガスが高濃度になり、世界の気温も少しずつ上昇を続けています。地球温暖化で自然環境や健康への影響が心配されています。そのため、環境に優しい再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど)の利用がますます重要になっています。

省エネルギーの効果
省エネルギーのための行動  年間節約電力量[1]   年間CO削減量   年間節約金額 
エアコンの冷房設定温度を27度から28度にした場合

(出力2.2kW、外気温度 31 ℃、使用時間:1日9時間)

 30.24 kWh  14.8 kg  約 940 円
テレビを見る時間を1日1時間減らした場合(32V型液晶テレビ)  16.79 kWh  8.2 kg  約520円
冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度 22 ℃)   61.72 kWh  30.1 kg  約 1910 円

※上の統計については、経済産業省資源エネルギー庁「省エネルギー政策について」から抜粋しています。

冬の寒い時期は、家庭で最も灯油・ガス・電気を利用しています。冬の暖房は夏の冷房より長時間使用され、給湯も冷たい水から作らなければなりません。つまり、夏よりも冬の方が多くのエネルギーが使われています。

地球を守るため、エネルギー消費が環境にどのような影響をもたらすのかを考え、毎日の生活の中でエネルギー消費を減らす方法を見つけ、取り組みを続けていかなければなりません。地球のために何が出来るのか、消費者として考えなければなりません。

LED は Light Emitting Diode の略称です。日本語では発光ダイオードといわれています。まず赤色LEDが作られました。その後、黄色LED・青色LED・緑色LEDが作られました。1996年になると白色LEDが作られ、一般照明用として広く出回りました。

世界の二酸化炭素排出割合

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四捨五入のため、合計しても100%になりません。

※上の統計については、EDMC「エネルギー・経済統計要覧2023年版」からの抜粋。

家庭の用途別エネルギー消費の変化

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四捨五入のため、合計しても100%になりません。

※上の統計については、経済産業省資源エネルギー庁「令和3年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2022)」からの抜粋。

※ 上の表で、単位が抜けています。作成者は修正してください。著作権のため第三者は修正できません。

私達にも出来る省エネルギー

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エネルギー消費から来る二酸化炭素の排出を減らすために何が出来るのかを考えてみましょう。

エアコン

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  • 夏の冷房設定温度は、28 ℃ を目安にしましょう。
  • 冬の暖房設定温度は、20 ℃ を目安にしましょう。
  • 冷暖房は必要なときだけつけましょう。
  • カーテンで外からの熱の出入りを防ぎましょう。
  • 室外機の吹き出し口付近に物を置いてはいけません。
  • 扇風機も使いましょう。

照明器具

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  • LED照明などエネルギー効率の良い照明に取り替えましょう。
  • 使わない部屋の照明は消しましょう。
  • 照明のかさやカバーを、こまめに掃除しましょう。

洗濯機

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  • 洗濯物はまとめ洗いをしましょう。
  • 風呂の残り湯を利用しましょう。

冷蔵庫

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  • 食品を詰め込み過ぎないようにしましょう。
  • 熱い物は冷ましてから保存しましょう。
  • 冷蔵庫の中の整理をしましょう。
  • 無駄な開閉を避けましょう。

給湯器

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  • 家族が続けて入浴することで、なるべく風呂の追いだきを減らしましょう。
  • シャワーは不必要に流したままにしないようにしましょう。

その他

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  • 機器の主電源を消し、使わない時の消費電力(待機時消費電力)を減らしましょう。
  • 長期間留守にする時は、電源プラグをコンセントから抜きましょう。

水の使用もエネルギーを消費

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水道水も浄水場で汚れた水を綺麗にして、家庭に配り、その水を家庭で使い汚れた水を綺麗にするためには、エネルギーが必要です。水の使用量を気にしたり、汚水を流さないように工夫したりすれば、省エネにつながります。

資源の消費と廃棄物

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私達が毎日消費している物の大半は、石油・石炭・ガス・鉱物など、自然エネルギー以外のエネルギーで作られており、そのエネルギーは元に戻せません。また、無計画な生産と利用のために、森林資源や漁業資源のような再生可能な資源も大きく使い果たしてしまうかもしれません。

私達はこれらの資源を使って、いらなくなった物は捨てます。しかし一人一人が毎日出す約 1 kgのゴミを捨てるのには、多くの時間とエネルギーが必要です。また、日本では大量の ごみ が燃やされ、大量の二酸化炭素も発生しています。

ごみゼロを目指して
徳島県 上勝町(かみかつちょう)では、買物の時に無駄を減らす目的で食品を量り売りしています。また、持ってきた袋に入れて持ち帰るようになっています。こうした取り組みは、過剰な包装や買いすぎから食品廃棄を大幅に減らすのに役立ちます。

地球温暖化・環境汚染・生態系の破壊など、様々な環境問題は、先進国の国民が多くの物を使い捨てているから起きています。私達は、生産から廃棄までを見通して環境を壊さない消費生活をしなければなりません。

家電リサイクル法は2001年4月に施行されました。家電リサイクル法では、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機などの家電製品をリサイクルしなければならないと定めています。製造会社はこれらの廃棄家電をリサイクルしなければなりません。これらを捨てた場合はリサイクル料金が発生します。

ごみ総排出量と1人1日当たりのごみ排出量の推移

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統計については、環境省「日本の廃棄物処理(令和3年度版)」から抜粋しています。
※ 上の表で、左右どちらの軸数値が、どの量かの対応の記載が抜けています。作成者は修正してください。著作権のため第三者は修正できません。

持続可能な社会

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循環型社会を推進するための消費者の行動

循環型社会では、限られた資源を使い続けながら、少しでも多く利用しています。資源の使用量を減らし、ごみも少なくしていきましょう。

循環型社会を目指すには、3つの方法(3R)があります。発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)です。拒否(refuse)も消費者の態度として大切です。

このように、資源を上手に使い、エネルギーの消費を減らす努力をすれば、持続可能な社会を実現できます。私達だけでなく、次の世代が豊かな自然の恵みを受けるようになるでしょう。

Reduce

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  • 必要な分だけ買いましょう。
  • 詰め替え製品を選びましょう。
  • 過剰包装は断りましょう。
  • 買い物袋(エコバッグ)を持っていきましょう。
  • 長く使える物を選んで、大切に使いましょう。

ある液体衣料用洗剤をボトルから「詰め替え用」を使うと、消費エネルギーが約70%減り、二酸化炭素の排出量も約40%減ります。

  • 使える物は捨てずに繰り返してつかいましょう。
  • リサイクルショップや不用品交換などを利用しましょう。
リユース食器(神奈川県横浜市など)
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使い捨て容器のごみを減らすため、イベントではリユース食器を使うように呼びかけています。

Recycle

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  • 資源ごみの分別収集に協力しましょう。
  • リサイクル製品を利用しましょう。

最終処分

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  • どうしても使えない物は、燃やして熱を利用します。
  • 最後に残った物は処分しましょう。

断る、修理を加えて4Rや5Rなどの取り組みを進めている地域もあります。

ここに注意!!

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  1. ^ 電力量とは一定時間で使用された電力全体の合計量です。電力量の単位は「ワット時」(Wh)です。1kWh は 1000Wh に等しくなります。