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歴史 編集

発祥 編集

 
ゴルフ

 様々な説がゴルフの成り立ちにあります。世界各地で、ボール・小石を棒・杖で打ち、最も遠く正確にボール・小石を目標のゴールに飛ばせるかを競い合いました。やがて、このような遊びはゴルフの原型になりました。

 15世紀にイギリスのスコットランドでゴルフの原型が大流行すると、次第に競技化しました。これに合わせて専用コースも作られ、「ゴルフ」と呼ばれるようになりました。1744年、スコットランドのエディンバラで初の選手権が行われました。この時、世界最古のルールが設けられました。全英オープン(ゴルフ選手権)は1860年から続いており、最も古いゴルフトーナメントです。

日本への普及と発展 編集

 1903年、日本最古のゴルフクラブ「神戸ゴルフ倶楽部・六甲コース」が神戸在住の外国人によって作られました。その遊びは上流階級達の間ですぐに広まりました。

特性 編集

  1. ゴルフは、ターゲット型の球技で、芝生や原野などの広いコース(競技場)で行われます。
  2. 選手は、クラブでボールを打ち、出来るだけ多くホールにボールを入れます。
  3. ゴルフは、ボールを遠くに飛ばしたり、正確に打ったり、様々な種類のボールを打ち分けなければなりません。
  4. コースレイアウト(距離やハザードの配置など)も考えて、攻略法(戦術)を立てなくてはなりません。
  5. 審査員がゴルフにいないので、ルールを知って、ルールに従わなければなりません。
  6. ゴルフは自然を気にしながら、素早く行わなければなりません。
  7. コースは自然の中に作られているので、自然に親しみ、自然に打ち勝つ喜びを味わえます。
  8. クラブの振り・腕の振り・体の動きで、ボールの距離や方向が決まります。このような動きから調整力や瞬発力などを高めてくれます。

基本用語 編集

アウトコース 1~9番ホールをいいます。
インコース 10~18番ホールをいいます。
ヤード
パー
アルバトロス(ダブルイーグル)
イーグル
バーディー
ボギー
ダブルボギー
トリプルボギー
ショートホール 基準打数3のホールをいいます。
ミドルホール 基準打数4のホールをいいます。
ロングホール 基準打数5のホールをいいます。
ティーイングエリア
OB
オナー
プレイス
リプレイス

技術 編集

STEP1 クラブをしっかり握り、クラブヘッドに力を伝えます。 編集

  • 右利きの場合は、左手から右手の順番で握りましょう。
  • 左利きの場合は、右手から左手の順番で握りましょう。
オーバーラッピンググリップ 右手の小指を左手の人差し指と中指の間に合わせます。
インターロッキンググリップ 左手の人差し指を浮かせて、左手の人差し指と中指の間に右手の小指を入れます。
テンフィンガーグリップ

STEP2 力を入れなくても簡単にスイング出来ます。 編集

  • 肩や腕に力を入れないために、腕の力だけでクラブを振らないようにしましょう。
アドレス
  • 足幅(スタンス)は肩幅程度まで開きましょう。
テイクバック
トップオブスイング
ダウンスイング
インパクト
フォロースイング
フィニッシュ

STEP3 パッティングはスコアを左右します。 編集

  • フォロースイングとバックスイングの振幅が同じになるようにしましょう。

練習 スイングは時計をイメージして身につけましょう。 編集

大きさ 振り方 時計
クウォーター 7時~5時
ハーフ 8時~4時
スリークウォーター 9時~3時
フル 10時~2時

ルール 編集

 
(1)ティーイングエリア (2)川 (3)ラフ (4)OB (Out of Bounds) (5)バンカー (6)池 (7)フェアウェイ (8)グリーン (9)ピン (10)カップ

ゲームの構成 編集

  1. 規則に従って、1つの球を何度も何度も連打して、ホールにボールを入れなければなりません(ホールアウト)。

スコア 編集

  1. 通常、同伴競技者がマーカーとなり、各ホール終了後に打数を確かめます。
  2. 競技者自身は打数の管理を行います。

クラブ 編集

ボール 編集

ゴルフボールは重さ45.93g以下、直径4.267cm以上と決められています。

プレイの順序 編集

  1. 選手はティーイングエリア以外からプレイしたいなら、ホールから遠い順にプレイしなければなりません。

ストローク 編集

ボールの状態 編集

資料出所 編集

  • 高橋健夫ほか編著 年度版『ステップアップ高校スポーツ』大修館書店