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高等学校の学習>高等学校保健体育>中学校高等学校保健体育実技編>ゴルフ

歴史

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ゴルフ

ゴルフはいつから始められましたか?

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昔の人は、棒や杖を使ってボールや小さな石を目標に向かって打つ遊びをしていました。誰が一番正確に遠くまでの目標に当てられるかを競って楽しんでいました。このような遊びが少しずつ発展して、今のゴルフの形になっていきました。

15世紀頃、ゴルフは多くの人に楽しまれるようになり、ゴルフ専用のコースも作られるようになります。1744年、最初の大会がエジンバラで行われ、ゴルフのルールもこの頃に出来ました。そして、1860年から世界で最も古いゴルフのトーナメント「全英オープン選手権」も始まりました。

いつ日本に広まりましたか?

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1903年、外国人が日本にゴルフを伝えました。最初のゴルフ場は、兵庫県神戸市の六甲山に出来ました。1913年、日本人が初めてゴルフ倶楽部を作りました。ゴルフが次第に有名になると、日本ゴルフ協会も出来ました。その後、ゴルフクラブもゴルフ場も全国に広まりました。日本オープンゴルフ選手権は1927年から毎年開かれています。

現在、年齢・性別・身分に関係なく、誰でも楽しめるようになっています。その結果、630万人がゴルフを楽しむようになり、ゴルフコースも全国に2200か所以上もあります。

特性

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  1. ゴルフは、広い芝生の上でゴルフボールを打って遊びます。ゴルフボールを何回打ったら小さな穴に入れられるかを競います。
  2. ボールを遠くまで飛ばしたり、狙った方向にしっかり打ったり、いろんな打ち方をゴルフで試します。また、ゴルフはコースを見つつ、どうしたらボールを進められるか考えなければなりません。選手は決まりをきちんと守り、気持ちよく回れるように、綺麗にコースを使わなければなりません。
  3. 自然に触れ合いながら、ゴルフを楽しむと、嫌な気持ちも吹き飛ばしやすくなります。
  4. 体の動かし方・腕の振り方・ゴルフクラブの使い方でボールもどこに飛んでいくかが決まります。
芝生の凹みを直すには?
ゴルフ場のグリーンは、かなり綺麗に芝生も刈られています。しかし、ゴルフボールが落ちると、芝生もへこんでしまいます(ボールマーク)。この際、グリーンフォークを使って、ボールマークの外側から中心に向かって、芝生を優しく寄せていきます。芝生を寄せたら、その部分を足で軽く踏んで平らにします。これで芝生が綺麗になって、次の人がゴルフを楽しめるようになります。

基本用語

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アウトコース 1番目から9番目までのゴルフコースをアウトコースといいます。
インコース 10番目から18番目までのゴルフコースをインコースといいます。
ヤード 選手はボールを打つ場所から穴までの距離を知らなければなりません。その距離をヤードで示します。1ヤードは1メートルより少し短い0.9144メートルです。例えば、525ヤード・パー5のホールなら、5回以内で525ヤードのホールが終わるようなゴルフコースをいいます。選手は、5回以内で525ヤードのホールを終わらせるためにどのくらい強くボールを打てばいいか考えます。
パー パーではお手本の回数でホールを終わらせます。もし、パーより少なくホールを終わらせるとかなりいい成績になり、パーより多くホールを終わってしまうとかなり悪い成績になります。
アルバトロス(ダブルイーグル) もし、お手本の回数より3回少なくホールに入れられたらアルバトロス(ダブルイーグル)になります。
イーグル もし、お手本の回数より2回少なくホールに入れられたらイーグルになります。
バーディー もし、お手本の回数より1回少なくホールに入れられたらバーディーになります。
ボギー もし、お手本の回数より1回多く打ってホールを終わらせるとボギーになります。
ダブルボギー もし、お手本の回数より2回多く打ってホールを終わらせるとダブルボギーになります。
トリプルボギー もし、お手本の回数より3回多く打ってホールを終わらせるとトリプルボギーになります。
ショートホール ショートホールなら、ボールをお手本回数3回までにホールへ入れなければなりません。
ミドルホール ミドルホールなら、ボールをお手本回数4回までにホールへ入れなければなりません。
ロングホール ロングホールなら、ボールをお手本回数5回までにホールへ入れなければなりません。
ティーイングエリア
Out of Bounds

(OB)

白い杭・白い線がゴルフコースの外にあります。そこからボールが出てしまうと、Out of Bounds(OB)になります。Out of Bounds(OB)になると、1回ペナルティがあり、もう1回打たなければなりません。
オナー 選手が一番上手に前のホールを終わらせると、次のホールで最初にボールを打てるようになります。このような権利をオナーといいます。
プレイス
リプレイス

技術

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ゴルフはクラブの持ち方(グリップ)をしっかり身に付けましょう。体の力をクラブに伝えると、ボールを上手く打てるようになります。クラブの持ち方は3通りあります。

オーバーラッピンググリップ
  • 左手の小指を右手の人差し指の上に乗せます。
  • 右手の小指を左手の人差し指の上に乗せます。
インターロッキンググリップ
  • 左手の小指と右手の人差し指を組み合わせます。
  • 右手の小指と左手の人差し指を組み合わせます。
テンフィンガーグリップ 両手の指を全部使って持ちます。
  • ゴルフクラブはグリップとシャフトで成り立っています。左手の小指・薬指・中指だけでグリップを握り、ゴルフクラブを支えるようにしましょう。また、親指を中心から少しだけ離して軽く載せます。さらに、人差し指も軽く乗せましょう。
  • 左手でクラブを持ちます。次に、右手の小指を左手の人差し指と中指の間にそっと乗せるように握ります。この時、親指と人差し指は自然に握り、力を入れすぎないようにしましょう。それから、右手の各指でクラブを包み込むように持ちましょう。

※ゴルフを始める時はどのように立てばいいですか?

立ち方は7種類あります。

アドレス 肩の近くまで足を広げてみましょう。そして、肩の力を抜いて少し前に体を傾けましょう。
テイクバック 背中を動かさないで、ゴルフクラブだけを動かします。
トップオブスイング
ダウンスイング 左側の腰を前に向かって動かします。腰を動かし始めたら、腕・ゴルフクラブも付いてくるようにしましょう。次に、手首は折れたままにしましょう。さらに、体重は左足にかかるようにしましょう。
インパクト
フォロースイング
フィニッシュ

ゴルフボールを遠くに飛ばしたいなら大きく振って、近くに飛ばしたいなら小さく振りましょう。

大きさ 振り方 時計
クウォーター   7時~5時
ハーフ   9時~3時
スリークウォーター   8時~4時
フル 10時~2時

ルール

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(1)ティーイングエリア (2)川 (3)ラフ (4)OB (Out of Bounds) (5)バンカー (6)池 (7)フェアウェイ (8)グリーン (9)ピン (10)カップ

ゲームの構成

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ゴルフは、ボールを穴(ホール)に向かって打っていき、その打った回数を競います。選手は、出来るだけ少ない回数でボールをホールに入れなくてはなりません。試合は次の方法で行います。

  • 18箇所のホールを全部回り、より少ない回数で選手がボールを打ったら勝ちます(ストロークプレイ)。
  • 2人の選手(両チーム)が各ホールで争い、その時に選手がより少ない打数でそのホールに入れたら1ポイントを貰えます。同じように争って、高得点の選手が試合に勝ちます(マッチプレイ)。

スコア

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選手はそのホールを終わらせると、何回打ったかを数えます。そして、その記録を選手の同伴者(マーカー)に伝えて、記録してもらいます。でも、この記録は選手で確かめて、間違っていたら選手で直さなければなりません。

クラブ

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ゴルフクラブはウッドクラブ・アイアンクラブ・ユーティリティクラブ・パターの4種類に大きく分けられます。

  • ウッドクラブは遠くまでボールを打つために使います。
  • アイアンクラブは少し近い場所にボールを打つために使います。番号がアイアンクラブについており、小さい番号ほど遠くに飛びます。
  • ユーティリティクラブ(ハイブリッドクラブ)はウッドクラブとアイアンクラブの良さを取り入れており、難しい場所からボールを打つ時に使います。
  • パターは芝生の上でボールを打つ時に使います。

ゴルフは、様々なクラブを持っていくと重いので、14本までしか持っていけません。選手は14本をどのように組み合わせるかを考えて持っていかなければなりません。

ボール

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  • ゴルフボールはある程度大きくなければなりません(直径4.267cm以上)。
  • ゴルフボールは簡単に持てるような重さ(45.93g以下)でなければなりません。

プレイの順序

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  • 1番ホールは、くじ引きかじゃんけんなどで決めます。2番ホールからは高得点の選手から順番に打ちます。もし、同じ得点なら前のホールと同じ順番で選手が打ちます。
  • 最初に打つ場所以外から打つ時はホールから最も遠い選手から順番に打っていきます。

ストローク

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クラブを前に振ってボールを動かそうとする動きをストロークといいます。言い換えると、練習のためにボールを打つつもりではなく、クラブを振っただけだとストロークになりません。しかし、ボールに当たらなくてもボールを打つつもりでクラブを振ったらストロークになります。だから、空振りもストロークに含まれます。

ボールの状態

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ゴルフはなるべくその場所に置いたまま打ちましょう。しかし、カート道路・マンホールにゴルフボールが転がったら、カート道路・マンホールから避けてボールを置きましょう。

資料出所

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  • 高橋健夫ほか編著 年度版『ステップアップ高校スポーツ』大修館書店