例28
次の微分方程式を解け.解を直接微分方程式に代入して成否を確かめよ.
解答例
過渡解を とすると, については
この原像は
定常解を とすると, については
この原像は
よって解は
続いて検算を実施する.積分範囲の上端が変数である定積分の微分について復習すると,
ただし, の被積分形 の中にすでに変数 が入っていてはいけない.[5]
定常解 については
よって
過渡解 については
よって
よって は与方程式の解のひとつ.
補題
(2.17a)
証明
合成積の定義より
左辺
右辺
を得る.
この補題(2.17a)を適用すれば,
を得る.ところで,
よって次の公式を得る.
(2.17b)
この公式を前の結果
(2.8)
と比較すると, 領域で を掛けることと, 領域で だけ移動することとが対応している.
このことは,もっと一般的に成立する事実である.
第一移動定理
証明
(2.17c)
[6]
この定理から,直ちに,
が導かれるのである.
例29
を解け.
解答例
与式を Laplace 変換すると,
これを について解くと,
[7]
となるから,この原像は,
である.
例30
を解け.
解
とおくと,
それゆえ,
を得る.
例31
次の微分方程式を解け.
解等例
例32
次の微分方程式を解け.
解答例
例33
次の微分方程式を解け.
解答例