学習方法/高校英語
国際音声記号(IPA)を学ぼう
編集国際音声記号(IPA, International Phonetic Alphabet)は、世界中の言語の発音を正確に表記するために開発された記号体系です。この記号が英語の発音を学ぶ上で重要であることは言うまでもありません。しかし、日本では「英語には日本語にはない音が存在する」「英語の発音が重要だ」と強調される一方で、実際にその音をどう発音するかという肝心な部分を教えていない高校も少なくないようです。IPAを学ぶ過程で、音声の調音方法を体系的に学ぶことになるため、フィーリングに頼ることなく、理論に基づいた発音が可能になります。
また、英語の発音を正確に理解するためには、まず母語である日本語の発音を正しく認識することが必要です。例えば、日本語の「う」の音 [ɯ̹̽]と英語の boot [buːt] の中の [u] や、日本語の「き」 [kʲi] と英語の kit [kɪt] のkの音はそれぞれ異なる音ですが、こういったことを知らないと英語を正しく発音することができません。日本の多くの英語辞書で使われているJones式発音記号ではこういった発音の違いを表現できないため、正確な発音を学ぶためにIPAが必要になるわけです。
さらに、IPAは大学の教養課程などで第二外国語を学習する際にも役立ちます。
IPA関連のリンクなど
「高等学校外国語」は実質的に英語
編集文科省の指導要領では、教科名は「外国語」です。
しかし、科目名は「英語コミュニケーション」とか「論理・表現」とか、英語の科目しかありません。「論理・表現」科目の内容も、英語の学習です。
なお、一部の高校で第二外国語を開講していますが、その高校でも英語が必履修です。そもそも高校卒業の要件として、英語の単位を一定以上取得しないと、高校卒業の資格を取得できないはずです。
また、高卒認定試験でも、外国語科目では英語が必修です。
第二外国語を学ぶにせよ英語に専念するにせよ、どちらにせよ、高校生は英語を勉強する必要があります。
- 第二外国語の授業の現状について
大学受験では、いちおうは、文学部の仏文科とか独文科や、語学系の学部のフランス語学科とかの入試で、大学によってはフランス語やドイツ語などの第二外国語も入試も出る大学もあります。
第二外国語の授業のある高校でのその授業の教材は、大学生向けの教材を用いたり、あるいはその高校独自の教材を用いたりしています。
- 第二外国語の大学受験について
大学入試共通試験の科目に、フランス語とドイツ語と中国語と韓国語もあります。語学系の学部・学科など、ごく一部の学科でなら、共通試験のフランス語なども使える場合もあ、そのような大学の学科なら一般入試でも使える可能性もあります。ですが、その他の多くの大学では、第二外国語ではなく英語を受験科目の外国語としては要求しています。
学年が無い
編集高校英語には、基本的に学年の区別による内容の違いがありません[1]。
いちおう、制度的には文科省の学習指導要領解説では『英語コミュニケーションI』~『英語コミュニケーションIII』みたいに一つの科目がI・II・IIIという3段階に分かれていますが、しかし、あまり細かく教育内容が分類されていません。このため、入試などでは実質的には区別されません。
つまり、けっして「新共通テストだと英語コミュニケーションIまで」とか、そういう事は事実上は無いのです。
つまり、「この学年では、この文法を扱う」みたいなのは無いのが実情です。
たとえば、指導要領解説では、英語コミュニケーションIIIは、下記のように英語コミュニケーションIIの発展とは定められているものの、具体的に何を扱うかは定められていません。
「英語コミュニケーションⅢ」は,原則として「英語コミュニケーションⅡ」を 履修した後に,更に英語の履修を希望する生徒の能力・適性などに応じて選択履修 させる科目として創設した。五つの領域別の言語活動及び複数の領域を結び付けた 統合的な言語活動を通して,五つの領域の総合的な指導を,生涯にわたる自律的な 学習につながるよう発展的に行う科目である。特に,多様な語句や文を目的や場面, 状況などに応じて適切に使って,情報や考え,気持ちなどを論理的に詳しく話した り書いたりして伝える又は伝え合うことなどができるようになることを目標として いる。また,取り扱う語については,②に示す語に 700 〜 950 語程度の新語を加え た語とした。
「論理・表現」のI・II・IIIも同様、指導要領では、それぞれの段階で具体的に何を扱うかは、定められていません。
このため、自宅での学習としては、自分の高校で使っている教科書だけにとらわれず、単語集など補助教材も活用して、学年にこだわらずに勉強する必要があります。
中学英語の復習の目安
編集単語
編集公立高校入試レベルの単語集(だいたい2000語くらいのヤツ)を見て、もし単語でも、知らない単語や、スペルの書けない単語が数百個もあるなら、中学の復習をしましょう。
ここら辺の単語は、高校向けのコーナーにある単語集(桐原1700や東京書籍1800)では例文が不足ぎみです。なので、復習をする場合は、中学コーナーの参考書で復習をする必要があります。
ただし、難関私立の単語は、除外です。中学単語集の後ろにあるような例文のない単語は、仮に分からなくても、例文ありの高校むけの単語集(3000語レベルのヤツ)で勉強したほうが効果的でしょう。
なので、併行して、高校の3000語レベル以上の単語集も、進めましょう。
ほか、もし、高校入試の単語集をまだ1冊しか読んでないなら、もう1冊、別の出版社の単語集を読むのも良い。ただし、中学レベルの復習は2冊でもう十分。
自分の読んだ高校受験単語集では難関私立の高校範囲だった単語が、ほかの単語集だと公立レベルになっていたり、といった多少のバラツキがあるので。
中学レベルの単語集は、意外と単語や用法が多くて時間が掛かる割に、大学受験の得点には結び付きづらいので、高校生になったら、もう中学単語集は、3冊目以上には手を出さないように。
組合せ語(← 当wiki編集者の造語)まで含めると、知らない単語とか、けっこう見つかります。たとえば traffic「交通」 と light 「光」は中1~2レベルで知っていても、 traffic light 「交通信号」は意外と知らない人も多いと思います。
school 「学校」と event 「行事」と festival 「祭り」は個々に知っていても、school festival 「文化祭」とか school event 「学校行事」とか、そういう組合せ語までは、なかなかカバーしきれない、。
しかし、組合せ語まで含めてしまうと、いつまで経っても中学レベルが終わりません。
なので、個々の、 traffic「交通」、light 「光」、school 「学校」、event「行事」、festival「祭り」さえ個別に知っていれば、組合せ語については、ちょっとくらい抜けていても、目をつぶらないといけません。
中学レベルでも、単語どうしの組合せ語まで含めると、膨大に語句が存在しています。なので、深入りをせず、中学の単語集の復習は、多くても2冊目で、切り上げましょう。
普通の人は、塾かなんかでもらった1冊目の単語集しか読んでないので、2冊目を読んだら、もう復習としては上出来。
文法
編集文法は、高校側の文法参考書を見れば、「大は小を兼ねる」式で書いてあるので、中学に戻る必要は基本的には無いです。
よほどの良書があれば別ですが。その場合も、先に高校むけの文法書を読み、あとから、時間のあるときに高校受験の文法参考書の良書(あるかどうかは知りませんが)を読むので良いでしょう。
熟語
編集「そもそも高校受験の熟語集を1冊も過去に読んでなかった」なら、先に高校受験の熟語集を読んでも良いでしょう。
というのも、大学受験の熟語集を学ぶのは、かなり後になります(高校2年くらいからに、なりかねない)。それまで、高校受験の熟語 + 高校の文法の構文 で乗り切るので、もし熟語集を1冊も読んでなければ、1冊だけで良いので高校受験の熟語集を読みましょう。
参考書と辞書と単語集が基本
編集高校英語の検定教科書は授業で教師が解説するのを前提にしているため独学用には作られていなません。
なので、予習復習や独学や受験準備などは教科書では無理です。なので、受験準備などのために教科書とは別に高校レベルの参考書や単語集が必要ですので、早めに購入しておきましょう。
たぶん、普通の高校なら、単語集なども購入させられると思います。もし学校で購入を指定されていなくても、まずは高校基礎と高校中級レベルの単語集を購入しましょう。
実際の検定教科書を見てみると、高校1年向けの検定教科書で、もう高校3年向けの4500語レベルの単語集にある単語が紹介されていることもあります。 とはいえ、さすがに高校1年で4500語レベルまで習得するのは困難です。
そこで普段の家庭などでの勉強では3000語レベルまでを勉強しておいて、検定教科書を読んでて単語集で見当たらない語があれば、そこだけ辞書に頼るのがラクでしょう。ただし既に単語帳で覚えた単語も用法が不明瞭ならば辞書を引くと良いであろう。単語帳は意味は載っているものの、用法は詳しく載っていないことが多いからである。また、少しは辞書の使い方も練習すべきです。
ともかく、高校では単語集がないと、まともに英語を勉強できないだろうと思います
検定教科書は入試対策本ではないので、大学受験を考えている人は、英語の勉強では検定教科書ばかりに深入りしすぎてはいけません。
ともかく、大学受験対策は、あくまで市販の参考書と辞書と単語集などで行います。
大学入試に出づらい分野など
編集教科書の学習目標を真に受けないように
編集高校英語の学習指導要領などが掲げている目標の中には、高校生には荷が重い目標もあります。
検定教科書の英語表現IIの実物を見比べると、どうも英語でのプレゼンテーションなどが指導要領などで目標に掲げられているようですが、しかし正直、高校生には英語プレゼンテーションは荷が重いでしょう。英語以外の教科の学習を考えると、高校段階では外国語でのプレゼンテーションの習得は非現実的です。
高校英語のプレゼンテーション単元も、中学英語の留学生との会話の単元などと同じで、実際の多くの高校の教育現場ではそれを実行できる場面はまずないかと思います。
2022年の時点では、文科省の英語教育の目標が、かなり高負担な内容ですので、大学入試の傾向とは検定教科書の傾向は、差が大きいかと思います。
昔から教科書と受験英語との間には差がありましたが、とくに近年、上述のように教育目標の負担増の理由で、入試との差異が大きくなっているだろうと思います。なので大学受験を考える人は、教科書の勉強だけでなく、うまく学習スケジュールを自己管理する必要があるでしょう。
自己意見の英作文は入試に出ないところもある
編集足きりのある大学(たとえば国立大や医学部など)でないかぎり、採点の手間があるので一般入試では数十語もある英作文は出されない可能性が高いという実態があります。
スピーキング
編集英語スピーキングは、大学入試では採点の手間があるので、一般入試ではスピーチの実施はされない。もし入試でスピーチングをやるとしたら、せいぜい、受験者数が比較的に少人数に限られる推薦入試でしょう。
また、英検3級以上ではスピーングの試験がある。英検などの英語系資格を取っておくと入試でいくらか優遇される場合があるので、そういったものを使いたい人にはスピーキングの勉強をする必要がある。
教科書ガイドを購入するほうがいい場合
編集教科書ガイドを買わなくても高校英語は勉強できるのですが、色々な理由により、教科書ガイドがあると効率的です。
英語教師のなかには低能な教員もいて、宿題などで、数学など他教科の予習復習の時間を無視して、毎週のように「辞書で教科書の英文の意味を調べてこい」などと、英語科目の事しか考えずに宿題を出す人がいます。
特に英語は、文系大学の志望でも理系大学の志望でも活用するため、教師がうぬぼれていて傲慢な場合があります。
このような英語教師の場合、もし教科書ガイドがあれば、辞書で調べる時間を、大幅に減らせることができます。教科書ガイドによって、空いた時間を活用することができ、単語の練習など、より本質的な勉強ができるようになります。
ただし、ガイドには、あまり細かい答えまで書いてありません。中学までの教科書ガイドとは違います。
英語勉強法マニアにならないように
編集ここに描かれた勉強法を覚えるよりも、まずは、とにかく、3000語レベルまでは英単語の習得のほうが重要です。勉強法マニアになっても、語学では価値がありません。勉強法を調べるよりも、実際に勉強してください。
とくに英語教育についての評論では、多くの評論家が英語教育を評論したがるし、また市販の英語教材などでも英語教育のノウハウをうたっている商品も多いですし、中には英語が苦手なのにウサンくさい勉強法(自称)を掲げる人も多くいるので、あまり勉強法そのものに深入りしないようにしてください。
勉強法に迷ったときにだけ、市販の参考書などに書かれた信頼できる勉強法などを参考にしてください。
単語
編集文法
編集熟語
編集英文解釈の参考書は、基本的に2冊も読めば十分とされている。それどころか、英語が得意で単語力が十分にある場合は、1冊も読まずに入試を突破できる可能性もある。英文解釈自体に独自の知識はなく、その目的は文法がきちんと身についているかを確認することにあるからだ。
具体的には、文法が得意な人には想像しにくいが、一部の生徒は中学時代に文法をしっかり学ばないまま高校文法に進んでいることがある。そのような人を対象に、文法の抜けや弱点を確認・補強する役割を果たすのが英文解釈の参考書となる。
たとえば、かつての「ゆとり教育」の影響を受けた世代には、高校3年生になっても基本的な文法である5文型が理解できていない生徒が少なくなかった。5文型が曖昧なまま、仮定法過去完了のような高度な文法を暗記していたケースも見られる。そのような文法知識の不足を、読解問題形式で補うのが英文解釈参考書の目的といえる。
参考書は、「辞書や単語集があっても英文が読めない」状態から、「辞書や単語集があれば時間をかけて読める」状態に持っていくための手段となる。そのため、高校受験でしっかり文法を学び、この状態に達している場合にはほとんど必要とされない。
英文解釈の参考書を活用するのは、文法や単語力をある程度身につけたあとが理想的である。順序としては、まず高校レベルの文法参考書を仕上げ、3000語レベル以上の単語集を一通り学習したあとで、文法問題集を数回解き直す。その上で、文法知識が長文読解にどの程度応用できるかを確認するために参考書を使用する。この過程を経ていれば、実際には英文解釈の参考書を使わなくても十分に難関大学を目指すことが可能となる。
また、現代では4500語以上の単語力が求められる状況であり、単語力の強化が長文読解の鍵となる。参考書はあくまで限定的に使い、文法知識と長文読解の架け橋としての役割を果たすものとして活用するのが効率的といえる。
リスニング
編集長文読解
編集発音・英会話など
編集会話表現は高校受験に戻る
編集旺文社 ターゲット熟語1000 には、会話表現の例が、ほぼ無いです。
あまり大学入試には会話表現は細かくは出ないかもしれませんが、もし会話表現を練習したい場合、ターゲット以外の教材になります。
高校入試用の「受験研究社」(出版社名)の熟語集に、会話表現があります。
なお、中学版ターゲット400だと、頻度順になってしまうので、会話表現のあるページが一か所には無く、バラバラになってしまっているのです。
このため、受験研究社の中学用の熟語集のほうが、会話表現の勉強には使いやすいです。
もしかしたら桐原や東京書籍の単語集のどこかにも会話表現があるかもしれませんが、受験研究社ほどは多くないと思います。
ほか、各種の参考書や単語集やリーディング教材などで、もし会話の例文があったら、読んでおきましょう。
大学入試での出題傾向
編集- 入試の発音問題について
発音問題は、入試に英単語と発音記号を照らしあわせる問題は出ます。ですが、自分で発音することは、入試ではない。
- 入試での英会話について
大学入試では文章題などで、英会話の空欄を埋める問題などが出されるかもしれません。いっぽう、大学側が、直接受験生と会話をする試験は、一般入試では出ないでしょう。
ただし、いくら一般入試に会話が出にくいといっても、基本的な会話くらいは、せっかく高校で習うのですから、きちんと練習してください。そもそも建前上は、高校で習うことは、高校生は学習するべきということになっています。そして大学側だってバカじゃないんだから、なるべくきちんと勉強している受験生を優先的に合格させたいのです。
英作文
編集英作文の練習よりも、まず先に文法学習や単語の記憶量を増やす勉強を優先したほうが安全でしょう。単語の記憶量が増えて、文法や熟語なども覚えれば、英作文なども、自然と上達します。逆に言うと、英作文だけを勉強しようとしても、難しいです。
英作文を出題するのは、かなりの難関大学です。また、新共通テスト(センター試験)では英作文は出ません。
なお、単に英単語の意味やスペルを覚えているだけでは英作はできない。動詞ならば他動詞(Vt)なのか自動詞(Vi)なのか両方あるのか,他動詞ならば第4文型(SVOO)や第5文型(SVOC)をとれるのか,名詞ならば可算名詞(C)なのか不可算名詞なのかなど(これ以外にもたくさんある),とにかく用法まで正確に知っておく必要がある。用法は、例文のある単語集を読んで覚えればよい。
高校4500語のすべての単語を辞書レベルで習得するのは時間的に無理なので、普通は、単語集におる比較的に簡単な語彙を使って作文できるようにトレーニングします。けっして鉄緑とか速読英単語・上級編ではなく、桐原とか東京書籍などの高校で配布されるような一般的な単語集にある単語を組み合わせて、ぎこちない言い方でも良いので、とりあえず文法的に間違いのない文章が書ければば良いのです。
2000語レベル前後の発信語彙を組み合わせて、英作文が出来ればよいのです。
なお、これは大学受験だけのテクニックではなく、中学生の全日本の英語スピーチコンテストなどの英語も同様です。
ぎこちない英文でもいいので、一般的な単語集にある語を使えて、単語集にある用例で作文が出来れば、それでよいのです。したがって、辞書は不要です。そのような辞書をつかう能力は、大学受験の段階では基本、求められていません。
また、そもそも辞書は、英作文の練習用には、作られていません。辞書は、文例が不足しており、英作文の練習には向かないです。
用法によっては、そもそも文例が記載されていない辞書すらもあります。
なので、辞書ではなく、単語集を複数、別々の会社のものを購入して、それで勉強する文例を増やしましょう。
もしかしたら大学受験では、設問中の特定の単語を使うように指示される場合もあるかもしれませんが、その場合は、その単語だけ使えれば良いのです。そのような特定の単語も、普通は、単語集で習う単語のはずです。そうでないなら、もし国立大の出題なら、不適切な出題です。
というか、どんなに英作文を頑張っても、配点のぶんまでしか得点をもらえません。たかが入試の1~2問のために辞書を引きながら勉強をするよりも、もっと多く出題される単語問題や読解問題に時間を割くようにしましょう。
問題集を信じすぎるな
編集問題練習をする際には、必ずしも偏差値順にステップアップする必要は無い、という事です。
また、日本人の高校生のレベルを越える難しすぎる問題は、そもそも解けるようになる必要もないでしょう。
選択問題では、高校レベルで習得できるレベルでの、初心者のよくやるミスをしない事のような、明らかに間違った言い回しを排除する事さえできれば、それでいいでしょう。
納得の行かない問題の対策はやりすぎないようにスキップして、他の勉強をすべきです。英語の勉強なら、もっと確実に偏差値アップの出来る勉強、たとえば単語力を増やすなどの勉強をしましょう。
英検など
編集英語の検定教科書にある時事や古典文学の勉強は不要だし、危険
編集中学高校の英語の検定教科書には、他の教科では説明しづらい時事や古典文学、最近の日本のアニメやマンガの、海外での人気について、英文で紹介されたりするかもしれません。しかし、そもそも、本来の目的は英語を学ぶということなので、これらの題材で得た知識がそのまま大学受験に役に立つということはありません。
大学進学後の英語勉強法の概要
編集語学の勉強を深めたいなら、受験英語や資格試験向けの勉強をいったん卒業して、実際に外国の情報を取り入れることが必要だ。国内の教材は日本人向けに作られているため、内容が特定の目的に偏っていることが多い。もっと英語力を伸ばしたいなら、実際に英語ネイティブが使っている英語を直接見るしかない。
例えば、日本のニュースで「イーロン・マスクがこう言っていた」という話題があったとする。その場合、実際に英語では彼が何を言っているのか調べる。原文を確認し、それを機械翻訳や日本語訳と比較することで、本当の意味やニュアンスを学べる。こういった過程を通じて、英語の実用的な力が自然に身につく。 さらに、できるだけ新しい話題や技術に関連する情報に触れることも大事だ。例えば、科学英語を学びたいなら、AI技術や新しい研究に目を向ける必要がある。語学学習はただ英単語を覚えるだけでは成り立たない。興味のある分野を深く掘り下げていくことが、英語を使う力を高める近道だ。
語学の勉強方法は、プログラミングや絵の練習にも似ている。まず基本的なルールや手法を学び、その後、自分の興味に合わせた内容に挑戦する。プログラミングでは「自分の作りたいアプリを作ると理解が深まる」と言われるが、語学でも「興味のある外国情報を調べて確認する」ことで学びが深まる。
また、3000語や4500語レベルの単語集を複数読むのも効果的だ。同じレベルの単語集を2冊読んだだけなら、3冊目、4冊目に挑戦してみるといい。基礎単語には多様な用法があり、それらを幅広く理解することで実用的な力が身につく。英検準1級や1級の単語を覚えるのもいいが、まずは基礎をしっかり固める方が結果的に効率的と言える場合もある。
語学の勉強には目的に応じた柔軟なアプローチが必要であり、自分の興味や目標に合わせた勉強を進めていくことが大切だ。
脚注
編集- ^ 『【大学受験/勉強法/高1・高2】「先取り+効率良い方法」でやったもの勝ち №143』 2024/04/17 2024年04月17日に確認.