料理本/ミジョテ
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ミジョテはフランス語で「ゆっくり煮込む」という意味の動詞です。フランス家庭料理でよく用いられる調理法で、厚手の鍋で弱火でじっくりと食材を煮込むことで、素材本来の旨味を引き出し、柔らかく仕上げる技法です。
ミジョテ | |
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コンフィ入り野菜のガルビュール | |
分類 | 煮込み料理 |
カテゴリツリー | |
一般的に、肉類や野菜を赤ワインやブイヨンで煮込むことが多いですが、トマトベースやクリームベースなど、様々なバリエーションがあります。長時間煮込むため、煮込み用の厚手の鍋やオーブンなどが使用されます。
ミジョテの特徴
編集- 素材の旨味を引き出す: じっくりと煮込むことで、素材の旨味が溶け出し、濃厚な味わいになります。
- 柔らかく仕上がる: 長時間煮込むことで、肉や野菜が柔らかく、ホロホロになるまで煮ることができます。
- 簡単: 下ごしらえさえ済ませれば、弱火で煮込むだけなので、比較的簡単に調理することができます。
- 作り置きにも: 冷蔵庫で数日間保存することができ、作り置きにも最適です。
ミジョテのレシピ例
編集鶏肉のトマト煮込み
編集- 材料
- 鶏もも肉 2枚
- 玉ねぎ 1個
- ニンジン 1本
- セロリ 1本
- トマト缶 1缶
- 赤ワイン 100ml
- チキンブイヨン 200ml
- ローリエ 1枚
- タイム 1枝
- ローズマリー 1枝
- 塩、コショウ 適量
- オリーブオイル 大さじ2
- 作り方
- 鶏肉は一口大に切り、塩コショウで下味をつける。
- 玉ねぎ、ニンジン、セロリはそれぞれみじん切りにする。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉を表面を焼く。
- 鶏肉を取り出し、同じ鍋で玉ねぎ、ニンジン、セロリを炒める。
- 野菜がしんなりしたら、トマト缶、赤ワイン、チキンブイヨン、ローリエ、タイム、ローズマリーを加え、煮込む。
- 煮立ったら弱火にし、蓋をして40分ほど煮込む。
- 鶏肉を鍋に戻し、さらに20分ほど煮込む。
- 塩コショウで味を調える。
- ポイント
- 鶏肉は焼き目がつくまでしっかり焼くことで、香ばしさがアップします。
- 野菜は焦がさないように弱火でじっくり炒めましょう。
- ハーブはお好みで省略しても構いません。
- 煮込み時間は、鶏肉の大きさや火加減によって調整してください。
白身魚のクリーム煮込み
編集- 材料
- 白身魚 4切れ
- 玉ねぎ 1個
- マッシュルーム 100g
- 白ワイン 100ml
- 生クリーム 200ml
- バター 大さじ2
- 塩、コショウ 適量
- パセリ 適量
- 作り方
- 白身魚は塩コショウで下味をつける。
- 玉ねぎは薄切り、マッシュルームは薄切りにする。
- 鍋にバターを熱し、玉ねぎを炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、マッシュルームを加えて炒める。
- 白ワインを加えて煮詰め、アルコールを飛ばす。
- 生クリームを加えて煮込む。
- 煮立ったら弱火にし、蓋をして10分ほど煮込む。
- 白身魚を加え、さらに5分ほど煮込む。
- 塩コショウで味を調える。
- パセリを散らして完成。
- ポイント
- 白身魚は煮すぎないように注意しましょう。
- クリームソースにパルメザンチーズを加えると、さらに濃厚な味わいになります。
- ご飯やパスタにかけても美味しくいただけます。
まとめ
編集ミジョテは、家庭で簡単にできるのに、奥深い味わいの料理です。ぜひ様々なレシピを試して、自分好みのミジョテを見つけてみてください。