料理本/混成酒

混成酒（blended or compound spirits）は、 醸造酒 や 蒸留酒 を基本に、植物の皮や果実、薬草、ハーブ、香辛料、甘味料、香料などの成分を加えたアルコール飲料です。醸造酒や蒸留酒と異なり、これらの添加物によって独自の風味や香りが生まれ、飲用の幅が広がります。

混成酒
アブサン（リキュールの一種）
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混成酒とは

混成酒は、酒類の製造方法で分類される3つのカテゴリーの一つです。他の2つである醸造酒と蒸留酒とは異なり、混成酒は複数の種類の酒を原料として作られます。

具体的には、醸造酒や蒸留酒をベースに、植物の皮や果実、薬草、ハーブ、香辛料、甘味料、香料などの成分を配合して作られます。

主要な混成酒

混成酒には、様々な種類があります。代表的なものをいくつかご紹介します。

リキュール

スピリッツ、ワイン、ブランデーなどに果実、ハーブ、香料などを漬け込んだお酒です。

ベルモット

ワインにハーブやスパイスなどを漬け込んだお酒です。カクテルのベースとしてよく使われます。

梅酒

梅を焼酎やホワイトリキュールに漬け込んだお酒です。

味醂

米、米麹、焼酎などを発酵させて作られるお酒です。料理に照りや風味を出すために使われます。

シェリー酒

ブドウを発酵させたワインにブランデーを添加したお酒です。

白酒 (日本酒)

米、米麹、水を原料に発酵させたお酒に、アルコールを添加したお酒です。中国のお酒として有名ですが、日本でも作られています。

桑酒

桑の実や樹皮・根の煎じ汁を加えたリキュールです。薬酒の一種としても知られています。

甘味ブドウ酒

ブドウ酒に砂糖を加えて作られたお酒です。デザートワインとしてよく楽しまれます。

薬酒

酒に漢方薬を溶かし込み、香味をつけたお酒です。滋養強壮や美容効果などが期待されています。

まとめ

混成酒は、醸造酒や蒸留酒を基にして様々な成分を加えることで、多彩な風味と香りを持つアルコール飲料です。味醂、リキュール、甘味酒、グラッパなど、異なる種類があり、それぞれの特性に応じた使用方法が楽しめます。混成酒は、料理やカクテルに新たな味わいを加え、飲用や料理の幅を広げるために重宝されています。