法の適用に関する通則法第8条

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条文

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(当事者による準拠法の選択がない場合)

第8条
  1. 前条の規定による選択がないときは、法律行為の成立及び効力は、当該法律行為の当時において当該法律行為に最も密接な関係がある地の法による。
  2. 前項の場合において、法律行為において特徴的な給付を当事者の一方のみが行うものであるときは、その給付を行う当事者の常居所地法(その当事者が当該法律行為に関係する事業所を有する場合にあっては当該事業所の所在地の法、その当事者が当該法律行為に関係する二以上の事業所で法を異にする地に所在するものを有する場合にあってはその主たる事業所の所在地の法)を当該法律行為に最も密接な関係がある地の法と推定する。
  3. 第1項の場合において、不動産を目的物とする法律行為については、前項の規定にかかわらず、その不動産の所在地法を当該法律行為に最も密接な関係がある地の法と推定する。

翻訳

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(In the Absence of Choice of Governing Law by the Parties)[1]

Article 8
  1. In the absence of a choice of law under the preceding Article, the formation and effect of a juridical act are governed by the law of the place with which the act is most closely connected at the time of the act.
  2. In the case referred to in the preceding paragraph, if only one of the parties is to provide a characteristic performance involved in a juridical act, the law of the habitual residence of the party providing the performance (in cases where the relevant party has a place of business connected with the juridical act, the law of the place of business; in cases where the relevant party has two or more the places of business which are connected with the juridical act and which are governed by different laws, the law of the principal place of business) is presumed to be the law of the place with which the act is most closely connected.
  3. In the case referred to in paragraph (1), if the subject matter of the juridical act is real property, notwithstanding the provisions of the preceding paragraph, the law of the place where the real property is situated (lex rei sitae)is presumed to be the law of the place with which the act is most closely connected.

法例

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第7条
  1. 法律行為ノ成立及ヒ効力ニ付テハ当事者ノ意思ニ従ヒ其何レノ国ノ法律ニ依ルヘキカヲ定ム
  2. 当事者ノ意思カ分明ナラサルトキハ行為地法ニ依ル

解説

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本条は、法律行為の成立・効力の準拠法に関して、第7条の当事者による準拠法の選択がない場合について規定している。

脚注

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  1. ^ 法の適用に関する通則法”. 日本法令外国語訳データベースシステム. 法務省. 2024年11月16日閲覧。

参考文献

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  • 小出邦夫編著 『逐条解説 法の適用に関する通則法〔増補版〕』 商事法務、2014年12月30日ISBN 9784785722388
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前条:
法の適用に関する通則法第7条
(当事者による準拠法の選択)
法の適用に関する通則法
第3章 準拠法に関する通則
第2節 法律行為
次条:
法の適用に関する通則法第9条
(当事者による準拠法の変更)