「高等学校化学II/医薬品の化学」の版間の差分

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プロスタグランジンとサリチル酸系医薬品との関係
プロスタグランジン(prostaglandin、略称:PG
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* 参考: プロスタグランジンとサリチル酸系医薬品との関係 (※ 教科書の範囲外)
人体で、アセチルサリチル酸の薬が炎症や発熱などを抑える仕組みは、人体でケガなどの異常があったときに炎症などを起こして回復させようとする体内物質のプロスタグランジン(prostaglandin、略称:PG)という物質の合成や作用を妨害するからである。(※ プロスタグランジンは検定教科書(高校理科の化学)の範囲外だが、文永堂シグマベストの高校化学参考書などに、プロスタグランジンとアセチルサリチル酸系医薬品との関係の解説がある。)
 
よって、アセチルサリチル酸系の薬は、けっして、おおもとのケガを治すわけではないし、けっして病原菌を退治するわけでもない。
 
このプロスタグランジンは、炎症以外にも、人体に必要なさまざまな現象で関わってくるので、よってプロスタグランジンの合成が阻害されると、さまざまな副作用が起こりうるのである。
 
プロスタグランジンは、脂肪酸を原料としていて、体内で合成される生理活性物質である。プロスタグランジンは、いわば、ホルモンのようなものである(詳しい説明は高校の範囲を超えるので省略)。
 
== アミド系の医薬品 ==