「高等学校工業 電気機器」の版間の差分

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== 未分類 ==
[[File:Cycle d'hystérésis d'un matériau ferromagnétique doux.jpg|thumb|300px|ヒステリシス曲線]]
 
鉄などを磁石によって磁化した場合、いちど磁化した金属は、磁石などの外部の磁力を取り去っても、鉄などの磁化された金属には、磁力がいくぶんか残る。
 
このように、対象の金属の磁化のていどは、以前にどのように磁化されていたかに影響される。このように、以前にどのように磁化されていたかによって、対象物の磁化のていどが変わってくる性質を'''ヒステリシス'''という。
 
けっして、たんに、その瞬間だけの外部の磁場の大きさ H だけでは決まらない。
 
 
そのため、グラフで、鉄などの磁力を縦軸のBにして、磁石などの外部の磁力を横軸のHにすると、右図のようなグラフになり、このようなグラフを'''ヒステリシス曲線'''などという。
 
外部磁場を取り去っても、対象の金属に残った磁力Brを残留磁気(ざんりゅうじき)という。
 
この残留磁気を打ち消すには、反対方向の磁場 ーH<sub>c</sub> を加えなければいけない。
 
この、反対方向の磁場の大きさ H<sub>c</sub> のことを保磁力(ほじりょく)という。
 
 
ヒステリシス曲線でいう、縦軸の磁束密度Bは、材料内部の磁場の強さのこと(つまり、磁化の程度を表す)。いっぽう、横軸の磁化(磁場)Hは、電流などによる磁束・磁場などのような、その材料の外部の磁場に強さのことである。材料から見れば、横軸Hは、材料に加わってる磁場の発生源である外部磁場の強さのこと。
 
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== 損失について ==
* 銅損
'''銅損'''(どうそん)とは、ジュール熱などの電気抵抗による損失。
 
* 鉄損
'''鉄損'''(てっそん)とは、鉄心などの磁化による損失のこと。
 
* 機械損
'''機械損'''(きかいそん)とは、摩擦などによる損失。