「高等学校政治経済/政治/保守と革新、右翼と左翼」の版間の差分

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本文中での初出の「右翼」「左翼」に読み仮名(うよく、さよく)を追加。理由: フォントが細かくて「翼」が読みづらいので。
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|多様性や変化を認める||家族や郷土に対して||旧来のものを尊重する
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|植民地争奪の[[w:帝国主義|帝国主義]]戦争||太平洋戦争について(日本)||自国の防衛戦争またはアジアの解放戦争
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|護憲(穏健)<br />天皇制の廃止などのために改憲(急進)||日本国憲法に対して(日本)||改憲
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|自己決定権の一つとして全面肯定||妊娠中絶について(米国)||認めない
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このように、「右翼」「左翼」の分類には色々な要素が絡むので、組み合わせのパターンは複雑である。しかも、各国ごとに「右翼」の経済政策と「左翼」の経済政策が違うし、同じ国であっても時代ごとに「右翼」の経済政策と「左翼」の経済政策とは違う。そのため、きれいに「右翼」「左翼」と分けられないことも珍しくない。
 
#日本の戦時中の政治体制は治安維持法による言論の抑圧などから、ふつう軍国主義(「右翼」)とされる。しかし、経済政策はソ連の五か年計画の影響を強く受けていた(参考:[[w:革新官僚]])。
#環境政策。例えば、ドイツの[[w:同盟90/緑の党|緑の党]]は、結成時には右翼的な環境保護グループが中心となっていたが、のちに学生運動出身の左派グループが合流して成立した(ただし、後に右翼的なグループは党を離脱する)。
 
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!革新!!理念・政策!!保守
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|社会主義または社会民主主義||政治理念||[[w:保守主義|保守主義]]・宗教・自由主義(特に欧州)
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|所得の再分配を重視。<br />企業の経済活動への制限に積極的。<br />大きな政府を志向する。||経済政策||自由経済を推進。<br />企業の経済活動への制限に消極的。<br />小さな政府を志向する。
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|労働者・都市生活者・移民||主な支持層||農民(特に日本)・資産家・中間層
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|労働組合・市民団体||主な支持基盤||医師会などの業界団体・財界・宗教
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|社会民主党(日本社会党)(日)<br />日本共産党(日)<br />労働党(英)<br />社会民主党(独)||政党||自由民主党(日)<br />保守党(英)<br />キリスト教民主同盟(独)<br />共和党(米)
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例外として、民間の評論家などの中には、少数勢力だが「憲法改正による自衛隊の追認には賛成だが、アメリカ追従の政治体制には反対」とかの例外の勢力もいたが、しかし、20世紀後半の歴史では、そのような反米かつ自衛隊賛成の勢力は少数勢力だった。
 
実際には明確に右翼・保守、左翼・革新政策を打ち出す政党は少ないため、ほとんどの政党は「中道右派」「中道左派」とされることが多い。
* 例外
 
さらに例外として、じっさいには右寄りの政党や政治勢力の中でも、やや左寄りの勢力がいたりして、実情は複雑である。同様に、左寄りの政党の中にも、やや右寄りの勢力がいたりと、複雑である。
===中道===
さらに、保守でも革新でもないことを政治理念とした政策を掲げる場合、中道といわれる。右翼・左翼の極端な政策に対しては現実に応じた緩やかな政策を示す。または保守・革新に対しては、資本主義体制を維持しつつも、格差の是正にも配慮するという態度を取る。そのため、保守・革新両方の支持層からも一定程度支持されることも多い。また、特定の支持団体による固定票よりも、無党派層といわれる、普段は支持政党を持たない人々の動きに左右されやすい。
 
中道の政党としては、民進党(旧・民主党(日))・公明党(日)・民主党(米)・自由民主党(独・英)などがある。