「高校化学 セラミックス」の版間の差分

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この分解のエネルギー源は、酸化チタンが紫外線を吸収し、そのエネルギーによって酸化チタンの酸化力が高まり、そして有機物を分解する。
 
また、太陽電池としても、酸化チタンは利用されている。酸化チタンそのものは紫外線しか吸収しないため効率が低いため、色素を添加して、色素に可視光を吸収をさせて、そのエネルギーを酸化チタンが利用できるように工夫した太陽電池が開発されており、色素増感型(しきそぞうかんがた)太陽電池と言われている。(「色素」そのものはセラミックではない。混同しないように。色素は一般に有機高分子である。)
 
 
また、色素と光によってエネルギーを得る仕組みが、植物の光合成の仕組みに似ていることから、生物学的にも興味を持たれている。
 
 
:(※ 範囲外:) なお、実際の色素増感型太陽電池では、現状では、さらに電解液を用いる。この電解液の取り扱い方法などの問題があり、実用化が難航している。
 
:また、色素増感型太陽電池の色素である高分子が、現状では、太陽光によって分解されてしまう、という欠点もある。(プラスチックは一般的に、太陽光線によって分解が早まる。主に紫外線の影響である。) このように色素増感型の太陽電池の実用化には、いろいろな問題点がある。
 
:太陽電池以外にも、酸化チタンの用途がある。 (以上、範囲外。)
 
 
この他、酸化チタンは白色であり、人体に無害なので、化粧などの白色顔料としても用いられている。
 
このほか、超親水性(ちょうしんすいせい)という性質があり、水に濡れても水滴にならず、水が全体に広がるので、自動車のフロントガラスなどの添加剤に応用されている。
 
 
* 酸化スズ SnO2